だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

ロバート・パティンソンの汚れ役

2015-06-30 20:49:38 | 映画
ロバート・パティンソンには、“狂気”が似合うと思ったのはポール・モリソン監督「天才画家ダリ 愛と激情の青春」(08未)を見た時でした。劇場未公開だったので、レンタルしました。

パティンソン演じるスペインを代表するサルバトール・ダリの若き日を描いた作品で、フェデリコ・ガルシア・ロルカやルイス・ブニュエルと、実在の人物との友情、愛情の物語でした。

そもそも“あの”ダリを演じるなんて。1986年5月13日ロンドン出身のパティンソンは、「ハリー・ポッター」シリーズのセドリック・ディゴリー役で登場していましたが…

やっぱり、キャサリン・ハードウィック監督「トワイライト~初恋~」(08)のエドワード・カレンは、美しかった…。でもよくよく考えて見れば、彼はヴァンパイアだったんですよね~。

デクラン・ドネランとニック・オーメロッド監督「ベラミ 愛を弄ぶ男」(12)では、美貌を武器に女たちを利用して社交界でのし上がっていく青年ジョルジュ役。文豪モーパッサン原作。

そしてドン・デリーロ原作、デヴィッド・クローネンバーグ監督「コズモポリス」(12)は極め付き。巨万の時を築いた青年投資家エリック・パッカーの、破滅への1日を描いていました。

そんなパティンソンは、現在29歳。もう、エドワード・カレンではないです。むしろ、汚れ役も進んでやっている感じ。デヴィッド・ミショッド監督「奪還者」(13)は、オーストラリア映画。

世界経済崩壊から10年。鉱物資源を狙う無法者たちが暴虐の限りを尽くす世界。すべてを失ったエリック(ガイ・ピアース)の財産は、1台の愛車だけ。ところがある日…

ヘンリー(スクート・マクネイリー)率いる強盗団に、車を奪われてしまいます。エリックは彼らを追跡する途中、瀕死の重傷を負ったレイ(ロバート・パティンソン)を発見。

レイはヘンリーの弟で強盗中に撃たれ、置き去りにされたのです。レイを連れたエリックの追跡が始まります。果たして?「アニマル・キングダム」(10)の監督作品。期待!
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3日間の母を探す旅

2015-06-29 20:11:52 | 映画
ドイツ映画賞をご存じですか?毎年、ドイツ映画アカデミーが贈る最高の名誉とされる賞。アカデミー賞と違うのは、対象がドイツ映画ということ。最優秀ドイツ映画賞、監督賞、脚本賞

主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、撮影賞、編集賞など全15部門。またドイツで有名なのは、ベルリン国際映画祭。毎年2月に開催される世界3大映画祭の1つ。

最高賞は“金熊賞”ですね。ところで最近のドイツ映画には、ロバート・マーシャル原作、アグニェシュカ・ホランド監督「ソハの地下水道」(11)。マルガレーテ・フォン・トロッタ監督…

「ハンナ・アーレント」(12)や、キリアン・リートホーフ監督「陽だまりハウスでマラソンを」(13)などがあります。2015年ドイツ映画賞作品賞銀賞受賞作品「ぼくらの家路」が、公開です。

本作は、第64回ベルリン国際映画祭コンペティション部門にも出品されています。監督は、エドワード・ベルガー。これが日本初紹介作品のようです。彼は脚本も担当しています。

10歳の少年ジャック(イヴォ・ピッツカー)と6歳の弟マヌエル(ゲオルグ・アームズ)は、ベルリンで母親と暮らしていました。しかし若い母親は、子供たちを愛しながらも…

友人と夜遊びに出かけたり、恋愛に夢中になって家を空けることが多くなっていました。そんな時、ある事件からマヌエルは母親の友人宅へ、ジャックは施設へ預けられることに。

施設に馴染めず、友達もできないジャックは夏休みを待ち続けていました。ところが母親からすぐには迎えに行けないと、電話が入ります。ショックを受け、施設を飛び出すジャック。

夜通し歩き続け、ようやく着いた自宅には母親の姿はなく、カギもない…。ジャックは母親に伝言を残すと、マヌエルを迎えに行きます。ベルリン中を探し回る、幼い兄弟。

原題“JACK”のジャック役イヴォ・ピッツカーは、6ヵ月のオーディション最終日に、何百人という応募者から選ばれました。母親を探す3日間の旅を演じ、絶賛。果たして、結末は?
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自分を画鬼と呼ぶ“暁斎”とは?

2015-06-27 16:47:15 | 展覧会
つい先日、書店で手にした1冊の本。『芸術新潮 7月号』(新潮社)の特集は、“とてつもない絵師、河鍋暁斎”。河鍋暁斎(かわなべ きょうさい)のことは知っていました。

暁斎は、1831年5月18日現在の茨城県古河市生まれ。(1889年4月26日没)1837年に歌川国芳に入門。“血まみれ芳年”と呼ばれた、月岡芳年(1839~1892年)も…

1850年に国芳に入門しています。芳年の無残絵ともいう浮世絵と暁斎の浮世絵は少し違いますが、共に見る者に衝撃を与えるのに十分。歌川国芳や月岡芳年の展覧会は…

過去に見たことがありますが、河鍋暁斎の展覧会はまだだったかも。丸の内の三菱一号館美術館での「画鬼 暁斎 KYOUSAI」は、この夏ぜひ見に行かねばなりません。

まず期間中に、前期(6月27日~8月2日)と後期(8月4日~9月6日)があるのでチェックしておきましょう。展示される約130点の作品は、展示替えがあります。

ところでサブタイトルの“幕末明治のスター絵師と弟子コンドル”とは?コンドルは、三菱一 号館を設計したロンドン出身の建築家ジョサイア・コンドル(1852~1920年)のこと。

彼は日本美術愛好家で、暁斎に弟子入りしています。師である暁斎の作品を海外に紹介したことでも、知られているそうです。では展示される主な作品は、『鳥獣戯画 猫又と狸(部分)』(?)

ポスターの左側の猫ですね。右側は『大和美人図屏風(部分)』(1884~85年)前期のみ展示。他に、『惺々狂斎画帖(三)』(20図のうち/1870年以前)後期のみ展示。

『暁斎絵日記』(1885年)、『暁斎楽画第九号 地獄太夫 がいこつの遊戯ヲゆめに見る図』(1874年)と『暁斎楽画第二号 榊原健吉山中遊行之図』(1874年)は、前期のみ展示。

『新板かげづくし天狗の踊り』(1867年)後期のみ展示、『九尾の狐図屏風』(1870年以前)、『書画展覧余興之図 (部分)』(1881年頃)などなど。コンドルさんの絵もぜひ。
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バレエダンサーを目指す少年たち

2015-06-25 15:05:22 | 映画
バレエ映画には、通常の映画とドキュメンタリーとあります。映画の方は、ケン・ラッセル監督「バレンチノ」(77)で、ルドルフ・ヌレエフがルドルフ・ヴァレンチノを演じました

クロード・ルルーシュ監督「愛と哀しみのボレロ」(81)では、“ボレロ”を踊るジョルジュ・ドンが有名。テイラー・ハックフォード監督「ホワイトナイツ/白夜」(85)では、ソ連から亡命した…

ミーシャことミハイル・バリシニコフが、映画でも亡命ダンサー役でした。他にもスティーヴン・ダルドリー監督「リトル・ダンサー」(00)で、ダンサーに憧れるジェイミー・ベルの…

25歳の大人になったビリー役をアダム・クーパーが演じていましたね。また実在の中国人ダンサー、リー・ツンシンの少年時代を描いていた、ブルース・ベレスフォード監督…

「小さな村の小さなダンサー」(09)も見ました。どうもバレエと言うと、華やかな女性ダンサーを思い浮かべてしまいます。ドガの絵にもある、白いチュチュを着たダンサーたち。

しかし、冒頭の作品たちを見てもわかるように男性ダンサーも素晴らしい!ちなみに、ミーシャの来日公演を見たことがあります。それはともかく、ケネス・エルヴェバック監督…

バレエボーイズ」(14)は、ノルウェーの首都オスロにあるバレエスクールに通う少年たちの4年間に密着した、ドキュメンタリー映画です。プロのダンサーを目指す…

ルーカス・ビヨルンボー・ブレンツロド、トルゲール・ルンド、シーヴェルト・ロレンツ・ガルシアの3人は、ひたむきにレッスンに打ち込みます。バレエの世界では、めずらしい男子たち。

少年らしい顔を見せる一方、厳しい練習にも真剣で緊張する彼ら。ある日、ロンドンの名門ロイヤル・バレエ・スクールに招待されたルーカス。トルゲールとシーヴェルトは?

数々のコンクールに出場し、オスロ国立芸術アカデミーの入学資格を手に入れた3人に、現実は厳しい一面を突き付けます。12~16歳までの多感な4年間。ぜひ、応援しましょう。
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イーサン・ハントと“悪の国家”

2015-06-24 15:47:53 | 映画
トム・クルーズ主演「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」(15)が、この夏いよいよ公開!トムファンの皆さま、お待ちどうさま。大の親日家で、昨年6月時点で20回も来日。

日本では10月6日を“トムの日”と制定されているんだとか。(Wikipediaより)語呂合わせ?それはともかく、このシリーズ本作で5作目。ブライアン・デ・パルマ監督「ミッション:インポッシブル」(96)

ジョン・ウー監督「M:I-2」(00)、J・J・エイブラムス監督「M:I:III」(06)、「トゥモローランド」(15)のブラッド・バード監督「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」(11)。

映画プロデューサーでもあるトム・クルーズは、すべての製作も務めています。どんなにこのシリーズが好きなのか、よくわかりますね。しかし、1作目のデ・パルマ版が公開された時…

オリジナルTVシリーズを知っているものは、いささかがっかり。だってあんまりにも違うんだもん!ちなみにオリジナル版は、1966~1973年までCBSで放送された「スパイ大作戦」。

ブルース・ゲラーによって製作され、キャストを代えながら、全171話放映。日本では、1967年4月からフジTV系列で放送。特筆すべきは、オープニングの“司令”部分。

そして、ラロ・シフロンのテーマ曲。毎週、ワクワクしました。吹き替えの大平透氏の声が最高!2代目リーダー、ジム・フェルプス(ピーター・グレイブス)が指令を受け、変装のベテラン…

ローラン・ハンド(マーティン・ランドー)、唯一の女性メンバー、シナモン・カーター(バーバラ・ベイン)、電子・機械工学のエキスパート、バーニー・コリアー(グレッグ・モリス)

重量挙げの元世界チャンピオン、ウィリー・アーミテージ(ピーター・ルーパス)が、主メンバー。実行不可能な指令を敢行する物語は痛快。で、映画の方はますます規模が巨大化。

トムの他、ベンジー・ダンにサイモン・ペッグ、ウィリアム・ブレントにジェレミー・レナー、ルーサー・スティッケルにヴィング・レイムス、CIA長官にアレック・ボールドウィンが出演。
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映像パパラッチの真相

2015-06-23 20:31:14 | 映画
“ナイトクローラー NIGHTCRAWLER”は、マーベル・コミックの“X-メン”に登場するミュータントの1人。瞬間移動とアクロバティックな体術を得意とします。本名はカート・ワグナー。

映画ではブライアン・シンガー監督「X-MEN2」(03)で、 アラン・カミングが演じました。実は“ナイトクローラー”とは、ミミズのこと。う~む。または、流しのタクシーとか…

俗語でごますり野郎という意味もあるそうです。ダン・ギルロイ監督「ナイトクローラー」(14)は、報道スクープ専門の映像パパラッチを描いた作品。脚本も担当。

ギルロイ作品には、「落下の王国」(06)、「リアル・スティール」(11)、「ボーン・レガシー」(12)などの脚本があり、本作が初監督作品です。ちなみに奥さんは、レネ・ルッソ。

人脈も学歴もなく仕事にあぶれていたルイス・ブルーム(ジェイク・ギレンホール)。ある日、偶然通りかかった事故現場で、凄惨な映像を撮ってTV局に売るパパラッチの姿を目にします。

彼らは“ナイトクローラー”と呼ばれ、一目で惹かれてしまうルイス。早速ビデオカメラを手に入れ、警察無線を傍受しては、事件、事故現場に駆け付ける日々が始まります。

過激さを誇る彼の映像は、TV局に高値で売れるようになります。ところがTV局の要望は、徐々にエスカレート。それに応えようと、ルイスはとんでもない行動を取るようになります。

果たして、それは?TV局の女性ディレクター、ニーナ・ロミナ役にレネ・ルッソが出演。他にビル・パクストン共演。ところで主演のジェイク・ギレンホールの変貌振り!ったら。

「遠い空の向こうに」(99)「ドニー・ダーコ」(01)「ムーンライト・マイル」(02)「デイ・アフター・トゥモロー」(04)辺りでは、10代の若者役。「ジャーヘッド」(05)「ブロークバック・マウンテン」(05)…

「ゾディアック」(06)「マイ・ブラザー」(09)辺りでは役柄も難しくなり、「プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂」(10)では精悍さを増し、以降怖いくらい。本作も覚悟してどうぞ。
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パシフィック・クレスト・トレイルを3ヶ月かけて…

2015-06-22 19:32:55 | 映画
奇跡の2000マイル」(13)でも書きましたが、過酷な環境への旅は苦手。しかし、ピーター・ウィアー監督「ウェイバック 脱出6500km」(10)のように捕虜となった場合は別です。

この作品は、大好きなシアーシャ・ローナンやコリン・ファレルが出演。結構好きです。それはともかく、またまた“歩く”映画が公開されます。シェリル・ストレイド自身の原作を…

ジャン=マルク・ヴァレが監督した「わたしに会うまでの1600キロ」(14)です。「ヴィクトリア女王 世紀の愛」(09)「カフェ・ド・フロール」(11)「ダラス・バイヤーズクラブ」(13)の監督。

いつも人生を楽しんでいた、大好きな母バーバラ・“ボビー”・グレイ(ローラ・ダーン)の死を受け入れられないシェリル(リース・ウィザースプーン)。優しい夫ポール(トーマス・サドスキー)を…

裏切り、薬と男に溺れる日々を送っていました。当然、夫とは離婚。ようやくシェリルは人生について思い直し、自分自身を取り戻そうと決意。そして1人、旅に出ることにします。

アメリカ西海岸を南北に縦断する“パシフィック・クレスト・トレイル/PCT”。アメリカとメキシコ国境から、カナダ国境までの1600キロもある、長距離自然歩道のこと。

この“PCT”を、たった1人で歩き通すのが目的。荷物を詰め込んだ巨大なバッグパック。テント張りに何度も失敗し、コンロの燃料を間違い冷たい食事ばかり。

極寒の雪山、酷暑の砂漠に行く手を阻まれ、食料もなくなり命の危険にさらされるシェリル。果たして、この旅の結末は?母親役のローラ・ダーンは、ブルース・ダーンとダイアン・ラッドの娘。

デヴィッド・リンチ監督「ワイルド・アット・ハート」(90)やマーサ・クーリッジ監督「ランブリング・ローズ」(91)で注目され、スピルバーグ監督「ジュラシック・パーク」(93)が有名。

「ランブリング・ローズ」と本作で、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされています。そしてリース・ウィザースプーンは、主演女優賞にノミネートとダブルノミネート。素晴らしい!
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スルリックとユレクの運命は?

2015-06-21 15:42:37 | 映画
第2次世界大戦下ポーランドを舞台にした映画には、ユダヤ人迫害の作品が多くあります。アラン・J・パクラ監督「ソフィーの選択」(82)、スティーヴン・スピルバーグ監督「シンドラーのリスト」(93)

ピーター・カソヴィッツ監督「聖なる嘘つき/その名はジェイコブ」(99)、ロマン・ポランスキー監督「戦場のピアニスト」(02)、アンジェイ・ワイダ監督「カティンの森」(07)などなど。

マシュー・ヴォーン監督「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」(11)で、後のマグニートーとなるエリック・レーンシャーが自身の能力を知るのも、ポーランドの強制収容所でした。

作品の中には、実話を元にしたものも。国際アンデルセン賞受賞作家ウーリー・オルレブ著『走れ、走って逃げろ』を映画化したのが、「ふたつの名前を持つ少年」(13)です。

監督は、ドイツ出身のペペ・ダンカート。作家、監督、プロデューサーとして活躍し、ドキュメンタリー作品を多く発表。知りませんでした。戦後70年、アウシュビッツ収容所解放70周年作品。

8歳の少年スルリック(アンジェイ・トカチ&カミル・トカチ)は、ポーランドのユダヤ人強制居住区から脱走します。森の中で寒さと飢えで倒れたスルリックを助けたのは…

ヤンチック夫人(エリザベス・デューダ)でした。彼の愛らしさと賢さに魅了された夫人は、ポーランド人孤児ユレクと名乗るよう言い、架空の身の上話を覚えさせるのでした。

やがて夫人のもとを離れ、生き別れになった父との約束を胸に前に進むスルリック。農村を回りながら、寝るところと食べ物を求めるスルリックは、果たして?

主人公を演じるのは、ポーランド、ワルシャワ生まれの双子の兄弟。700人のオーディションを勝ち抜いて、本作の主役に抜擢されたそうです。キャストもスタッフもよくわからないけど…。

オスカー・シンドラーやウワディスワフ・シュピルマン、ジェイコブやマグニートーとは違い、名前を捨てポーランド人を装い、ナチスの迫害から逃れる8歳の少年の運命は?
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お勧めしません。

2015-06-19 20:46:46 | 映画
マイケル・パークスを初めて見たのは、ジョン・ヒューストン監督「天地創造」(66)で“アダム”を演じた時。旧約聖書の物語を映画化した175分の大作。今見ても感動的。

天地創造からノアの箱船までオールスターキャストで描かれ、聖書の入門としても分かりやすく、お勧めです。神に似せて作られた人間の男“アダム”の誕生シーンに登場した…

パークスは若々しく理想の人間を現していました。セリフはないですが。その後は、主にTVMに多く出演。映画も未公開が多く、スクリーンで久々に見たのは、クエンティン・タランティーノ監督…

「キル・ビル」(03)「キル・ビル Vol.2」(04)や「デス・プルーフ in グラインドハウス」(07)「プラネット・テラー in グラインドハウス」(07)と、いかにもタラちゃん好み。

この頃には67歳(1940年生)でしたから、“アダム”のイメージはなし。最近では「ジェシー・ジェームズの暗殺」(07)「アルゴ」(12)「ジャンゴ 繋がれざる者」(12)に出演。

最新作が、ケヴィン・スミス監督「Mr.タスク」(14)。実をいうと、本作の紹介はやめようと思っていました。こんなことは久々。脚本も書いたケヴィン・スミスは、「チェイシング・エイミー」(97)

「ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲」(01)「世界で一番パパが好き!」(04)「ファンボーイズ」(08)など、嫌いではないんですもん。しかし、今回は予告編を見て超~びっくり!

これはヤバいでしょ!ポッドキャストを運営するウォレス・ブライトン(ジャスティン・ロング)は、取材でカナダを訪れます。立ち寄ったバーで体験談を聞いて欲しがる老人がいると知ります。

ハワード・ハウ(マイケル・パークス)の家を訪れ、彼の冒険談を聞くことに…。しかし、睡眠薬入りの紅茶を飲まされたウォレスは、気が付くと足の感覚がなくなっていたのです。

老人はウォレスを“セイウチ”にすると宣言。ええっ!?もう、わけわかりません。それとハーレイ・ジョエル・オスメントが共演、「シックス・センス」(99)から15年。ううっ。
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ノルマンディーのボヴァリ―夫人

2015-06-17 21:22:41 | 映画
小説『ボヴァリ―夫人』は、フランスの作家ギュスターヴ・フローベールが1856年10月から12月に文芸誌『パリ評論』に掲載した作品。翌年出版され、ベストセラーになりました。

その内容から風紀紊乱の罪で起訴されますが、無罪判決となったことは有名。映画の方は、ヴィンセント・ミネリ監督、ジェニファー・ジョーンズ、ジェームズ・メイソン、ヴァン・ヘフリン、

ルイ・ジュールダン主演のアメリカ映画(49)。アレクサンドル・ソクーロフ監督のロシア映画(89)や、クロード・シャブロル監督、イザベル・ユペール主演のフランス映画(91)もあります。

あらすじは…田舎での平凡な結婚生活に飽きたエマ・ボヴァリーが、不倫と借金の末に追い詰められ自殺するまでを描いています。イギリスの絵本作家ポージー・シモンズ原作、

アンヌ・フォンテーヌ脚本、監督「ボヴァリー夫人とパン屋」(14)は、その『ボヴァリ―夫人』をテーマにしたちょっとユーモラスなドラマです。舞台はフランス、ノルマンディー。

パリで12年間出版社に勤めたマルタン(ファブリス・ルキーニ)は、穏やかな生活を求め故郷の村に戻って来ます。父親が遺したパン屋を継いだマルタンは、退屈な日々を…

『ボヴァリ―夫人』を読みふけって過ごしていました。ある日、隣の農場にイギリス人夫婦が引っ越して来ます。名前は、ジェマ(ジェマ・アータートン)とチャーリー(ジェイソン・フレミング)。

小説の舞台ノルマンディーに、偶然にもボヴァリ―夫妻が現われたことに興奮するマルタン。特にヒロインと同じ、美しいジェマから目が離せなくなってしまいます。

ジェマもマルタンの作るパンの香りの虜になり、2人は親交を深めていくのでした。ところが、彼女が年下の男性と密会するのを目撃。頭の中で、小説の世界と現実とが…

入り混じった妄想が広がるマルタン。果たして?「美しい絵の崩壊」(13)の監督と、「ビザンチウム」(12)のアタートン。さらに「危険なプロット」(12)のルキーニ。見ようっと。
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