【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

庭の千草

2007-09-23 17:15:55 | 香る庭の花綴り


 
昨日の黄昏の空・明け方の空




    こんなすみれ色の空で明けた秋分の日の今日です。
  今日を境にして、“秋” 一直線の筈ですが、
  こちらは、いつまでも夏が居座っています。

   写真は、左が昨日の黄昏の空ですが、
  右の明け方の空と、色彩的には酷似しています。

   左の写真の白い小さな点は、まもなく満月を迎える
  お月様です。25日は中秋の名月ですね。

   暑い、暑いと言っていますが、そんな中でも小さな庭には、
  いつの間にか秋が忍び寄っているようです。






 



 



   極めつけは 「水引草」。
  植えた記憶はないのですが、どうやら種がこぼれたようです。
  ちょっぴり頼りなげだけれど、とても可憐な花ですね。

   赤いミニ薔薇を初めとして、
  その他の草花も俄かに勢いを取り戻しつつあります。

   そして、すっかり友達になってしまった? 
  冒頭の写真の小さな蝶。

   他の蝶は、近付くと逃げて行ってしまう中で、
  堂々としています。

   こんな小さな蝶なのに、度胸だけは・・
  なんて、思ったりしたものですが、
  その逆もあり得ますね。ちょっと複雑な心境です。







 


   今日も引き続き、立原道造の詩から。
  「水引草」 を扱ったものがありましたので、
  ここに記したいと思います。

   夭逝してしまった彼ですが、
  青年の瑞々しい情感が滲み出ています。


                         のちのおもひに

             夢はいつもかへつて行つた 山の麓のさびしい村に
             水引草に風が立ち
             草ひばりのうたひやまない
             しづまりかへつた午さがりの林道を

             うららかに青い空には陽がてり 火山は眠っていた
             ―― そして私は
             見て来たものを 島々を 波を 岬を 日光月光を
             だれもきいていないと知りながら 語りつづけた・・・
               
             夢は そのさきには もうゆかない
             なにもかも 忘れ果てようとおもひ
             忘れつくしたことさへ 忘れてしまつたときには

             夢は 真冬の追憶のうちに凍るであらう
             そして それは戸をあけて 寂寥のなかに
             星くづにてらされた道を過ぎ去るであらう

                        立原道造 「萱草(わすれぐさ)に寄す」 より


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2 コメント

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なんて度胸が! (青い森から)
2007-09-23 19:00:22
こんばんは
秋分の日、青森は気温が22度くらい、すっかり秋の装いです。
なかなか秋本番を迎えていないようですが・・・
風景を拝見する限りでは、秋の空を感じます。

さて、この蝶はシジミでしょうか?
まだ終わらない夏~♪ (リラ)
2007-09-23 22:22:13
  青い森から様

 今晩は!  いつもコメント、有り難うございます。
青い森は、すっかり秋なのですね。~♪

 こちらは、今日も30度を越えましたが、夜になると、若干
涼しくなりました。虫の演奏会は、相変わらずです。

 蝶の名前、教えて下さって有り難うございます。
「シジミ」、覚えやすい名前ですね。

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