セピア色の香りの中で・・

　　　昨日と、ほぼ同様の空で明けました。
　　まだ日の出前の空は、ほんのりオレンジ色と桜色に染まって、
　　まるで桜餅のよう・・なんて思ったものです。

　　　朝から食べ物を連想するなんて。
　　「食欲の秋」 が一番とは、困ったものですね。

　　　食べ物と言えば・・。昨、深夜のこと。
　　ついついテーブルの上に置いてあった、大福餅に手が伸びてしまいました。
　　
　　　どうしても誘惑に勝てなかった私。でも、これは私だけではないようですね。
　　～なんて、言い訳しきり。

　　　「・・・この ドーナッツ は美味しいわ。
　　それに、こんな途方もない時間に、ものを食べるというのは、
　　何か愉快な無軌道な感じがしない？・・・」　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【「エミリーはのぼる」　第10章】



　　　さて本題に。
　　今日は時代屋風？　に、
　　『カフェ「薔薇の詩（ポエム）」』 の
　　開店となりました。

　　　バックには、SP盤のレコードで、
　　ジャズでも流しましょうか。

　　　それとも、ラヂオから流れる音楽に、
　　耳を傾けますか・・？

　　　ガラガラ・・。（格子戸の開く音）
　　「ごめんください。」 「ちょっと壺でも、
　　見せて貰えませんか・・？」

　　　「いらっしゃいませ・・。
　　外は、暑かったでしょう。
　　こちらでお茶でもいかがですか？」
　　～なんて。

　　　女主人は、夏目雅子さながらの美人・・？　
　　（だといいのですが）
　　
　　　「想像の余地」 で遊ぶ事は、この位にして。
　　カップは、九谷焼。九谷焼の特徴である、金箔になっています。

　　　ティーベルは、今日は土鈴ではありません。真鍮製ですので、音は響きます。
　　高らかに・・。「カン、カン、カ～ン・・」。これこそ、本来のティーベルですね。

　　　昨日の薔薇、今日はもう開花しました。早速、一輪差しに。
　　お気に入りの、薔薇の額も忘れずに。朱色のテーブルセンターは、勿論、帯。

　　　模様が、ちょっと見えませんが、これも、5月に叔母に貰った物です。
　　（前回は 【こちら】 ）　　鹿の子絞りになっています。