もうすぐ、クリスマス～♪

「次は吉祥寺～」車内アナウンスが流れる。
なのに体は動かないでいる、はて？どうしたのだろう？
拒否をした脳指令部。あぁ～いつもの彷徨いのパターンだ。
時々思いとは異なる行動になる、これって何なんだろうか？
青春ならいざ知らず、不惑の年もとうに過ぎたというのに。
そんな自分に苦笑し気がつけば神田で降りていた。
特急「AZUSA]号が走り抜けていく。
神田から品川へ出て、高輪口で人に紛れ品川プリンスまで歩く。
何かクリスマスプレゼントを探すが、お気に入りがない。
プレゼントには拘りがある。クリスマスもう間近に迫ってきた。

憧れは・・・。

伊豆に行くたびに思う事、ここに、住んでみたいな～。
いつでも海が見れるし、温泉だっていつでも入れる。
別荘を持つというわけにはいかないから、永住の地にと。
都会の喧騒を離れて、しばらくはいいかも知れないが、
いつかは、あの都会のネオンが、雑踏が、恋しくなる時が来るかしら？
自然との共存は、夢物語？
今、憧れの地伊豆。

眠る義父に

１２月にしては暖かな風もない日だった。
墓地のお掃除を兼ねて眠る義父に会いに出かけた。
メモリアルパーク内に広がる紅葉の鮮やかさには驚いた。
緑赤黄色の錦絵のような景色が私たちを迎えたくれたのだ。
４年目の秋を迎えて、初めて見る美しさに感動を覚えた。
掃除を済ませお花を供え、お線香に火を点け静かに合掌。
義父に語るように
「お義父さん、紅葉が綺麗ですねぇ～」
義父が元気だった頃、何も親孝行らしき事ができなかった。
せめて眠る義父に「ありがとう」の祈りを捧げたい。