陽だまりの香り

三鷹の隠れ家アロマテラピーサロン、「ル・コワン・アンソレイエ」のブログです。女性の心・からだ・美をサポートします。

芳香蒸留水 その1

2010-09-03 13:17:56 | 香り活用法
さて、今月の香り活用法は「芳香蒸留水」の活用方法について書きますね。

まず芳香蒸留水って何ぞや??といったところから・・・。

簡単に言うと、精油が植物から抽出される過程で精油と一緒に採れるお水のことなんです。

精油が植物から抽出される方法はいくつかあるのですが、ほとんどの精油は水蒸気蒸留法という方法で
採られています。
大きな大きなステンレスの釜を想像してみてください。その中に香りを抽出する植物を入れます。
ラベンダーなら花のついた穂先、ローズマリーやミントなら葉っぱ・・・と言った具合に植物によって
入れる部位が違ってきます。
そこに熱した蒸気を送り込みます。そして釜には圧力もかけられます。すると植物から香りの成分が
分離されその蒸気の中に混じります。釜から蒸気を逃がす管があり、その管は冷却されていますので、
水蒸気は冷やされると液体・・・つまりお水になります。そこには香りの成分が混じっています。
香りの成分=精油です。精油は字のごとく、油の性質がありますので、お水よりも上に浮きます。
冷やされた管を通って、でてきた液体を集めると、下にお水、上に精油の2層にわかれます。

このときの下のお水が「芳香蒸留水」と呼ばれるものになります。

なので、水蒸気蒸留法で採られた精油の種類と同じだけ、芳香蒸留水も種類が存在します。
ただ、日本で流通している芳香蒸留水の種類は精油と違ってそれほど多くありません。
ラベンダー、ローズ、ネロリ、カモミールが代表的でしょう。

植物には水溶性の成分と非水溶性の成分がありますので、この芳香蒸留水には精油にはない成分が
含まれています。ハーブティーを考えてみてください。ハーブティーは植物の水溶性の成分を
飲み、熱で揮発する非水溶性の成分・・香りを楽しんでいますよね。
水溶性の成分はハーブティーでもわかるように、飲めるわけですから体に優しく穏やかに作用して
くれます。
芳香蒸留水には水溶性の成分だけではなく、精油成分もごく微量ですが含まれています。
ただその芳香成分の組成は精油のものと全く同じではないことがわかっています。

なので、精油と芳香蒸留水の香りは違ってきます。芳香蒸留水の香りを嗅いでガッカリする人もいるかもしれません。

さて、途中ですが、午後のご予約のお客様を迎える準備があるため、また続きは次回アップいたします。

やっとストエカスラベンダーの香りから解放されました。(笑)





2010年 ラベンダー入荷♪ その1

2010-09-03 12:31:13 | サロンからのお知らせ
今日午前中にアロマティークより、2010年抽出したてのラベンダーが届きました。
梱包を開けた途端、ふんわりと爽やかなラベンダーの香りに包まれ、幸せ気分いっぱいです。

  

ご注文いただいていたお客様には先ほど発送させていただきました。
お手元に届くのを楽しみにしていてくださいね。

6カ国のラベンダーの香りをひとつひとつご紹介していきます。うち、フランスは3つの地方から届いていますので、
全部で8本の香り。

  

8本のうち7本が真正ラベンダー(Lavandula angustifolia)です。スペインから届いたラベンダーはストエカスラベンダーと
言って、通称フレンチラベンダーと呼ばれ、学名はLavandula stoechasです。

真正ラベンダーとストエカスラベンダーはまったく性質が違うラベンダーです。育つ土壌も違い、真正ラベンダーは
石灰岩質でよく育ちますが、ストエカスは酸性の土壌で育ちます。花の形容もストエカスはウサギの耳のような形に
咲くので、容易に見分けがつきます。
真正ラベンダーは皆さんがご存知の万能薬とも呼ばれ、リラックス効果が高く、火傷や擦り傷などに原液塗布も
可能な精油です。
ストエカスは真正ラベンダーとは対極にある香り・・と言ってもいいかもしれません。もちろん効果や肌の刺激性も。
施術の場面で使用することはほとんどなく、・・、私は施術に使ったことはありません・・、香りも力強くスパイシーで、
ちょっと口の中がスースーしてくる感じです。
今ほんの1滴ムエット(試香紙)につけただけで、「参りました」っていう感じに・・・、これ伝わりますかね??

ちょっと失敗。これを最初に嗅ぐべきではなかった・・・、反省。

ラベンダーの精油はは他にラバンジン(Lavandula hybrida)、スパイクラベンダー(Lavandula spica)があります。

ラベンダーの面倒なところは呼び方が色々あり、真正ラベンダーひとつとっても、ラベンダーベラ、トゥルーラベンダー、
イングリッシュラベンダーという具合。アロマを勉強し始めた頃は訳がわからなくなりました。
一番間違えない方法が世界共通の学名なので、真正ラベンダーくらいは覚えておくといいですね。
「ラヴァンデュラ アングスティフォリア、とかアンガスティフォリア」と読んでいただければOKです。

すみません、今部屋を開けっ放しにして空気を入れ換えてますが、ストエカスに私の鼻は乗っ取られて
しまいました。どうしても次の香りに進めないので、続きはまたに・・・。

今から別記事で芳香蒸留水についてアップします。