out of curiosity

blog ってどんなものだろ?
そんな好奇心から衝動的に作りました。

男体山に登ってみた Part 2 四合目~七合目

2013年10月24日 23時56分09秒 | 山登り / 男体山

2013年10月21日(月)

 「男体山に登ってみた Part 1」 の続きです。 
 どうも休憩時間が多かったらしく写真が多いもので、この話が終わるのにあと一回で済むのかどうか?w(^o^;  遭難しないよう急遽タイトルに○合目~○合目を入れることにしました。w

 四合目の鳥居をくぐり先に進むとそれまで黄葉が多かった印象だった山肌が一変しました。 ツツジの紅がみごと。 これは花の時期もきれいなのだろうなぁ。

    

 しばらくは美しい紅葉を眺めながら、ところどころ岩が出ているような登山道も楽しく登って行けました。 急登、直登と聞いていたので、本当に真っすぐかと想像していましたが、もちろんそんなことはなくつづら折り。 まぁ、この辺は。。。w

    

 そして五合目到着が午前8時05分。 ヤマレコの多くの人が登拝門から約一時間で五合目に到着している印象だったので、私の1時間45分はだいぶ遅い、と思っていたのですが。 あとから神社で頂いた登拝案内図を見ると四合目までの時間を1時間20分としているので「なんかいいじゃない」と思う私。w あまりよくわかりません。w

    

 振り返ると中禅寺湖西側に向け雲が流れてきていました。 進む方向はまだまだ青空ですが、あまりゆっくりしていると男体山も雲に覆われるのかもしれない、とちょっと気持ちが焦ります。 まだ半分しか来ていないんだ。 しかし大変だったのはこれから。。。

          

 五合目を過ぎるとどんどん岩が多く大きくなってきます。 左写真は六合目。 歩きにくいし、気を使うし、重い身体をどっこらしょ、と腕も使って持ちあげなければいけない場所もたくさん出てきます。

          

 岩、岩、岩の中を進みます。 なかなか七合目にたどり着かない。


 そんな時には振り返って中禅寺湖。 八丁出島が美しく見える。 この辺に来るともう紅葉の葉は落ちてしまっている木が多い。 雲がますます多く流れ込んできている。 けど。 急ぐことはもはや不可能。 とにかく安全に登ることだけ。

    

 八丁出島の奥には富士山が見えていました。 身体は疲れていたけど、美しい景色に囲まれてなんだかとても清々しかった。 すると岩の斜面の奥に避難小屋らしきが見えた。 「七合目かも。」

    

 小屋を過ぎると七合目。 午前9時10分。 七合目まで来ると気持ち的には「相当来たな。」とちょっとうれしくなる。 実際にはこのあとがまだまだ大変だったのだけど。。。 

 それにしてもこの青空があったおかげでかなり気持ちが救われました。 もしこれが視界の効かない霧の中であれば相当気持ちが萎えたであろう、と思います。
 お天気が良いと言えば。 男体山他、奥日光の高い山々では10月17日に初冠雪があったと聞いたもので、寒さ対策は万全にして行きました。 ところがこの日の気温の高いこと。 一枚上着を脱ぐことで対応はできましたが、それでも背中には結構な汗をかいてしまったために、ちょっと休むとすぐに冷えるような具合でした。 
 登山中は涼しくなっていいくらいでしたが、この後山頂で休憩をする時にはどんどん雲に覆われ風も出てきたため保温性のあるパーカーを着ました。 その後下山時にはまた暑くなりパーカーは脱ぎましたが、下山後再び背中が冷えて風邪をひきそうなイヤな感じがしました。
 もうちょっと涼しくもできるレイヤーを考えなくてはいけなかったのかもしれません。

男体山に登ってみた Part 1 二荒山神社~四合目

2013年10月24日 00時20分09秒 | 山登り / 男体山

2013年10月21日(月)

 タイトルをどうしようか。 非常に迷った。 「とうとう男体山に登ってみた」なのか、「ついに」「結局」「憧れの」。。。一番正確なのは「とりあえず」なのかもしれない。 でもそれじゃちょっと情けないんで、何もつけませんでした。w

 いつかは登りたい、と思っていた。 その「いつか」は本当はこんなに早くなくて良かったのだけど、「いつか、いつか」と言っている間にどんどん時が過ぎてしまう気がした。 登れる自信と経験がついたら、とか思っていたけどきっとそんなの付くわけない。
 そんな時、背中を押してくれたベー太さんの一言。 
 「明日どこに行けばいいかなぁ?」(10/13日のこと)
 「最終目標に挑戦したらどうですか?」
 「え? 明日も湯ノ湖の水鏡? また今年も撮れなかったからねぇ。」
 「いえいえ。 男体山ですよ。」

 その時は「あり得ない」と思ったのだけど、今年の男体山タイムリミット。 週末は残すところ19日、20日のみ。 しかしその週末は両日とも所用が入ってしまったし天気も悪い。 かろうじて月曜日。。。
 行けない事はないがおりしも台風接近中。 男体山閉山の10月25日まで天気予報に晴れマークは無し。 けど、もし月曜日にちょっとでも晴れマークがついたら。。。それは二荒山大神様が「来て良い」とおっしゃっているのかも。 と勝手に妄想し待つこと20日(日)。 ピンポイント天気予報は午前6時から午後3時まで晴れマークが並んだ。 降水確率30%。

決行じゃん! 荷物はとうにザックに入ってる!www


    

 赤岩滝ツアーに参加した前週、奥日光は台風後の晴天三連休となった。 標高の高い所から紅葉が見頃となっていた奥日光は早朝5時でどこも駐車場が満車という事態。 それを考え用心し、日曜日は早めの時間から仮眠をとり夜中に家を出発。 二荒山神社の駐車場に着いたのが午前4時ごろ。 再度仮眠をとって登山開始ができる6時前に起きる。
 「さぞやたくさんの人がこのラストチャンスに押しかけるだろう。」と思ったのだけど。。。w
 西に沈みゆく月を眺めながら、日光二荒山神社中宮祠(にっこうふたらさんじんじゃ ちゅうぐうじ)に向かう午前6時10分。 太陽は昇ったばかり。

    

 神社後方に見えるのが男体山です。 あの頂上、標高 2,486m の奥宮に向かって歩いてゆきます。 近く見えるんだけど登山口からの標高差 1,200m。 私の過去最高標高差が社山の 556.6m。 大丈夫なんだろうか。 まぁ、でもここはいつもの通り。 ダメだと思った地点からいつでも撤退する、を信条に登る。 
 ルートは簡単。 一本道をひたすら登れば良いのです。 ひたすら。w
 まずは中宮祠でご挨拶をしてから、社務所にて登山手続き。 500円を納めるとお守りがいただけます。 なんか守られてる感じ~。(^O^)

    

 思えば今年の年初、私はこの登拝門の前での写真を見ながらちょっとでいいから登ってみよう、なんて言っていたのだ。 今扉の開いたこの登拝門を見て、「あぁ。いよいよここに入る日が来たのだな。」と改めて実感しました。 そしてこの扉の先へは何かの結界を破っていくような、なんだか神聖な気持ちがしました。 午前6時21分。
 一歩ずつ登るたび、この先の何万歩の始まりなのだ、とちょっと怖いような気持ちになりながら、それでも今までになく「頂上に立ってやる!」という強い気持ちが生まれてきました。 何だったのだろう、あれは? ダメなら引き返す、が完全に薄れていた。

    

 そんな我欲を鎮めるかのようなこの看板がいい具合に現れる。w そうそう。 せっかく霊峰男体山に登るなら、ただ登るだけでなくいろいろ気持ちを込めて登って行こう。 まずは安全第一。 そして無理はしない。 けれど、頂上に立つという目標は強く持って行こう。 それは我欲ではなく修行と祈りのひとつの行為として。
 などと思っていたのですが、結局その後男体山の紅葉の美しさと登りのきつさに、ただただ無心になることができました。w
 一合目まででここまで悟ることができた自分は偉い。www

    

 「登り始めは美しいミズナラの森」みたいなナレーションが入りましたっけ、百名山。w 美しかったですよ。 けれどゆったり見えるここも結構勾配があります。 そしてズリッと滑りそうになる細かい砂のような地面。 向こうに見えるのが二合目。

    

 三合目から工事用の林道歩きになると聞いていましたが、なかなか道路に当たらない。 「いつまでこれを登るんだろう?」ってもう弱音を吐きたくなる。 
 そしてようやく三合目。 午前7時09分。 大変なのは4合目からの急登だと聞いていたから「まだまだなのだ」と思うとちょっと辛い。 けど、林道は歩きやすくてホッとする。 

 まだ早い朝陽を逆光で受け、黄葉になりつつある葉が輝いている。 そんな美しい光景を見ながら歩いてゆくつづら折りの林道。 急なカーブまで来ると。。。



 この光景。 7Dを連れて来れたら良かったなぁ。 けどこの日の目標は出来る限り高くまで登ること。 写真目的じゃなく登る自分とか。w 
 けど、「あれは下見だったから。」と言える日がいつか来る!w

    



    



    

 美しい大樹の紅葉を眺めながらの林道歩きは快適。 まるで嵐の前の静けさ。 そして到着。 ここからだ。 4合目。 標高1,667m。 午前7時40分。


 登り始める前に。 お天気がよく見晴らしが良いうちに4合目からの中禅寺湖を撮っておく。 だって、男体山だからいつ雲に覆われてもおかしくないからねぇ。 実際3合目の時点で既に華厳の滝辺りまで雲に覆われていたから。


 中禅寺湖畔の紅葉は来週末(11/2~4)でも遅くはないだろう、と思っていたのだけど、どうなんだろう? 本日のベー太さんのブログを拝見するとなんだかもう充分見ごろ。 この週末の台風も痛いところだなぁ。。。


 向かいに見えるのは以前登った社山。 向こうから男体山を眺めた時には「まだまだ絶対に無理だわ。」と思ったのだ。 社山の標高 1,827m は越えたい、と思っていた。