out of curiosity

blog ってどんなものだろ?
そんな好奇心から衝動的に作りました。

戦場ヶ原ナイトハイキング by 日光自然博物館

2012年08月30日 00時13分03秒 | お山のツアー

2012年8月4日
Senjogahara Night Hiking by Nikko Natural Science Museum


 あぁ。 もう「私の夏の思い出」ですね。 まるで絵日記宿題が終わってない子供みたいだ。w
 ま、いいや。

 8月4日(土)、赤岩滝へ行った日の夜、8月いっぱいの土、日しか行っていない「戦場ヶ原ナイトハイキング」に参加しました。 栃木県立自然博物館の皆さんが連れて行ってくれますよ。

 これは来年へのお楽しみでいいかな、と思っていたのですが、気力体力とも整っていたし、なんと言っても天気が良い。 そしてこの日は満月から2~3日後くらいでした。 星を見るには空が明るくなってしまうかもしれませんが、時間を考えるとちょうど男体山の肩口から月が出てくるのではないか、と。

 赤岩滝ツアー解散が赤沼車庫で午後3時半頃。 戦場ヶ原ナイトハイキングツアーは同じく赤沼車庫に19:30頃集合、21:15ごろ終了、となります。 3時間半どうしようかなぁ、と考えて。 夕飯もツアー前に食べたいし。。。 お風呂入ってご飯食べさせてくれて、ちょっとゴロっと寝かせてくれる場所があると最高なのになぁ~、と思っていたら小西ホテルさんでお風呂に入れさせてくれて、夕食は無理だけど三本松茶屋で夕食食べられますよ、と安倍さんから教えてもらいました。
 ここで19:00まで営業している三本松茶屋さんはほんとオアシス!w 無休って書いてあるし! w(°0°)w 確か冬にはクロスカントリーやスノーシューのセットレンタルもしてたはず。 お店の奥さんも優しいのよ。

 ということでお腹もいっぱいになり集合場所赤沼情報センターへイン。 他の方が来るまでしばし博物館の担当者の方とバックスネタで盛り上がる。w これだけで来た甲斐あり。www

 さて、本当にナイトハイキングへ出発の時間となりました。 参加者は子供を含む3家族ぐらいと単独参加が3名くらい。 主に説明をするのは春のカエルウォークでお世話になったお姉さんでした。

 私はナイトハイキングは懐中電灯やヘッドライトをつけて戦場ヶ原に入ってゆくものと思っていました。 ところがお姉さんは「自然の真っ暗な闇の中ではどんなことが起きているのか。 それを見に行きますからなるべく電灯はつけません。 みんな注意をして、固まって歩いてください。」と。 「えぇーーーっ!?」という感じでした。

 普段歩いてゆく国道からの入り口付近でもうギブアップしそうな感じです。 だって、進んでゆく右には柵の無い小川ですよ。 左は笹です。 足元は土ですが、そこかしこに大きな木の根っこが張りだしています。 いろいろ歩くポイントや注意は受けますが「ちょっと間違えたかも(;´д`)」と思い始めていました。

 ところが木道まで来ると乾いた白っぽい木道が闇夜に浮かび上がってきます。 少なくとも根っこはないし。 「お。いい感じ。」と思っていると誰かが「流れ星!」と。
 「えーっ! 見えないー!!」と思っていると「あそこにもーっ!」って。 しかしお姉さんが「流れ星じゃないですね。 ホタルですよ~。」と。 そう言われるとあちこちでフワァ~、と飛んでいるホタルが見えてきた。 木に止まって光っているホタルも見える。 というか、すごくたくさんいるー (゜∀゜)
 本当にきれいでしたー。 この8月に見られるホタル。 田んぼなどにいるゲンジボタルやヘイケボタルとは違います。 ヒメボタルという種類だそうです。 木道に座り込んで何時間でも見ていたい気持ちでした。

 もう少し歩き少し広い木道に出るとお姉さんが「では今から暗闇の森と一体になりますよー。どちらを向いてもどんな格好でもいいです。 この暗闇に溶け込んでください。 はいっ!」と。
 みんなジーッとして暗闇になっています。 ちょっと湿ってヒヤッとする空気を感じます。 なにかジーッとかカサッとかキンッキンッという音が聞こえます。
 その後何を感じましたか、何が聞こえましたか、見えましたか、というお話をしてから来た道を戻りました。 何があったかは秘密です。w

 広い地面の場所に来てから星を見ました。 冬ほどではありませんでしたがたくさんの星が見られました。 月は残念ながらあと少しという所で、男体山の向こう側でした。

 その後国道まで戻ってくると、自動販売機が恐ろしいほどに光を放っていました。 この電気が必要なのか、と、必要な場合もあるでしょうが、減らせる電力もあるはずなのでもう一度自分の生活を見なおしてみましょう、というのがお姉さんの結びの言葉でした。 

 子供たちもたくさんの事を学んだでしょう。 一番しっかり覚えた言葉は「根っこゾーン」だったみたいだけど。w でも、ホタルきれいだったね。 お母さんやお父さんの手をしっかり握って歩いたこともいい思い出になるでしょう。

 さて、今年のナイトハイキングは終わってしまったので、また来年。 今度は中禅寺湖ナイトハイキングに行きたいな、と思います。

English Village Paju Camp 引率

2012年08月28日 00時39分19秒 | job
 8月20日~8月24日の4泊5日で韓国キョンギ道パジュにある英語学習施設、English Village Paju Camp へ行って参りました。 昨年末に視察に行ったあの施設です。

 今回私自身の生徒は2名だけでしたが、他引率2名の先生の生徒さん、引率に来られなかった先生の生徒さん、そして私たちが提案した羽田発に同行された一般の生徒さんを含め総勢25名を引率して行ってきました。

 私の生徒もそうでしたが、わざわざ韓国に行って英語を学ぼうという熱心な生徒ばかりの団体ですから引率はとても楽しくやりがいのあるものでした!
 中には具合の悪くなる生徒や、行ってみたらイメージと違いいやになってしまった、という生徒も出てくるかと思っていましたが、このツアーの生徒たちは日に日にパワーアップが目に見えるようで、本当に頼もしくグレイトでした!w


 予定通りに羽田を出発し、眼下には富士山が望める好天気。 ただパジュは5日中3.5日くらいは雨でした。 そう言えば北朝鮮で水害などもありました。 その上出発前には領土問題でのゴタゴタが勃発し。。。 

 心配が無かったわけではありませんが、現地スタッフの言葉とこちらの施設が公共のものである、ということで決行してきました。 実際に学校以外には一度お土産を買うために近所のスーパーへ徒歩で行ったきりなのですが、空港、スーパー、カフェテリア、学校内のショップなど、どこでも丁寧に親切にしていただきました。

 今大人の私たちの時代でこの問題が解決していないことを子供たちには申し訳ない、と思うばかりです。 けれどこの生徒たちの時代には何歩も前進しているように、心から願っています。 
 この施設も韓国人の生徒だけでなく、この夏はロシア、中国、日本からもたくさんの生徒がやってきて一緒に学習したと聞いています。 私たちの滞在中には韓国人学生と中国人学生がいました。 残念ながら一緒のクラスで学習することはありませんでしたが、政治家の外交はもとより、一般人同士の地道な交流がなくては国と国が理解しあえる日はこないだろう、と思ったりしました。
 すぐ隣の国といがみ合っている方がよいのか、仲良く協力してゆく方が良いのか、考えなくてもわかることです。


 さて、授業ですが。 着いてすぐに渡された時間割は冬の視察の物とあまり変わらない気がしました。 それでも講師が変われば授業も変わりますし、おそらく今この英語村はどんどんと改良、改善が図られている所だと思います。 今後更に充実した授業構成ともう少し他国の生徒同士の交流が図られるともっと面白いものになるのではないかと思います。

 でもやっぱり授業はとても面白かったです。 これは演劇のクラスですが、演劇とはどういうものか、何が必要か、などの講義の後実際に自分たちで演劇の発表をします。


 こんなに衣装もそろえてくれれば生徒たちもやる気でますよね。w

 これはシンデレラのお話ですが、このほかにも数種類台本、衣装、小物類が用意されていました。

 細かい発音指導などはいっさいありません。 むしろ講師の説明の英語を浴びるように聞いて、その中でブロウクンでも自分が関わってゆくことが大切な授業となっています。 
 まさに「英語を学ぶ」のではなく「英語で学ぶ」環境です。


 こちらは低学年のクラスですが "Beautiful Bugs" と書いてあります。 "Bugs"ってなに? から始まり、どこで見られるの?、どんな虫を知っている?、など写真を見ながら話が繰り広げられます。
 最終的には紙皿やストローを使って自分なりに昆虫を作る、というクラフトクラスになります。 そうなるとは思ってもみなかった。w


 中学生にもクラフトのクラスはありました。 これがそうですが、面白かったですよ。 

 まずはスクリーンで"Extreme Sports" ってなに?、という所から始まり、スカイダイビングやパラグライダーなどのスポーツを学びます。 その後重力とか、落ちてゆくスポーツで人間を安全に保つ装置や工夫などを簡単に学びます。 
 そして最終的には自分たちで新聞紙、ストロー、ひもなどを使って、生卵を二階の渡り廊下のような所から落としても割れない装置を作ります。
 グループ作業で3チーム中2チームが割れずに落とすことができました! 楽しそうでしょ?w

 このように、英語に特化した施設だからこそ用意できるような体験プログラムを通して、生徒たちはとても楽しそうにクラスを受けていました。
 朝9時から夜の9時まで授業がありますから、中には息抜きのようなカードゲームのクラスや、夜にはダンスパーティーなどもあります。 お年頃の女子、男子が一緒のクラスにいますから、恥ずかしがって踊ったりしないのかと思いきや、そりゃもうみんなはじけていましたね。www

 左は近くのスーパー(徒歩15分)へ買い物に行った風景です。 夜の2時間のクラスをつぶして買い物に出かけました。 スーパーですので気の効いたお土産があるわけではないのですが、ずっと英語村にいますのでここくらいしか買い物に行けないのです。

 みんな韓国語はわからないし、英語が通じる場所でもありませんのでレジではいろいろ戸惑ったこともありましたが、お店の人が手伝ってくれたり、韓国人の英語の先生が助けてくれたりで、無事買い物もすみました。
 全員の生徒がレジを終えた後には私たち講師も「カムサハムニダ~。」と心から言いましたよ。 お店の人たちも「カムサハムニダ~。アンニョン。」と言ってくれましたよ。



 雨が続いたある日の夕方、雲が切れてきて空が焼けました。 とてもきれいな夕日で「山にいきたいなぁ~。」とか、「写真を撮りに行きたいなぁ~。」とか、「空も海も陸も地球はみんなつながっていて、線なんか引かれてないよ。 日本のみんなも今日は夕焼けをみているかな。」なんて思っちゃいました。


 ところで。 韓国では(ここでは?)この鳥をよく見ました。 カラスより一回り小さいのですが、黒っぽい様子と地上を歩く姿がなんとなくカラスにダブります。 鳴き声はオナガのようにギャーギャーとすごい声です。 よくよく見ると配色は黒ではなく、紺色っぽく、胸の方が白でとてもかわいらしいです。

 この鳥、カッチと呼ばれ韓国では縁起の良い鳥として親しまれているそうです。 カササギなんだそうですよ。 カササギと言えば、織姫と彦星のために天の川に橋をかけるあの鳥ですが。。。白じゃなかったっけ? 今英語版の七夕の本を見たら、やっぱり white birds でしたけど。 なんで?w

 白でも黒でもいいけど、カササギなら君が韓国と日本の架け橋になるかい?、なんてこの話はもういいや。 

 来年もこのツアーを企画するかどうかはわかりません。 行ける生徒の年齢は限られますが、幅はありますからそうそう毎年何名も行くとは思えません。 
 けれどアメリカ、オーストラリアに比べ外国に行ったという実感は少ないものの、飛行機の搭乗時間は約2時間半、時差もなく、体調を崩すことはまずないでしょう。 出発のその日の午後から、帰国の朝まで授業を受けられます。 
 ホームステイではないので当たり外れもなく3食管理の行き届いた食事がとれます。 授業も朝9時から夜9時までというのは他では聞いたことがありません。
 そしてなんと言っても料金が格安です。 夏休みに同じように4~5日くらいの授業を含むアメリカやオーストラリアのツアーと比べれば半額くらいでしょうか。
 ディズニーランドもホェールウォッチングもありませんが、初めての留学体験にはいい経験になることは間違えありません。

 けれど、やはり今回参加の生徒たちを見ていて思うことは自分から交わりやる気を持ってやってゆける生徒は強いな、ということです。 こればかりは外からはっぱをかけてもなかなか上手くいきません。 
 今回のツアーは成功だった、と確信をもっています。 が、企画したり引率したりした私たちは本当に連れて行っただけで、あの生徒たちの笑顔は彼らが自分たちで勝ち取ったものだな、と本当に思います。 
 この経験は彼らの人生の中ではほんのちょっとのことかもしれませんが、私はあの笑顔を忘れることができないな、と思います。 そしてまたそんな笑顔が見たくて、こういうイベントに参加する日がくるかもしれません。w