out of curiosity

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そんな好奇心から衝動的に作りました。

『ゲド戦記』観てきた

2006年09月11日 01時42分50秒 | weblog
 何だか下の娘が暇そうにしているし、私もしなきゃいけない仕事があるのに気持ちがいっぱいいっぱいという感じだったので、現実逃避してきました。w

 『ゲド戦記』。なんだか前評判があまりよくなかったようですが、わたしはそんなに悪くなかったかな。 娘も面白くないということはなかった、と言っていました。 これは二人とも原作を読んでいないから、だと思うのですが。

 『ゲド戦記』という題名なのに、主人公はアレンとテルーという少女のお話のようになっています。 その辺が原作を読んだ人には不満のひとつかと。
 今までの宮崎映画を振り返ると少年と少女が主人公になっているのはなんとなく自然なことで、あまり不思議とも思わなかったのですが、今考えると、ゲドはなんだったのか、アレンは自分の運命を克服できるのか、テルーはなんだったのか、ゲドとクモにはどんな過去があったのか、とか疑問がいっぱいわいてくる。 これは原作を読まなくてはわからないのだろうな、と思ったりします。 

 いやな事件が多い昨今、いきなり父親を殺してしまうアレンの心情や「影、光」と呼ばれる部分をもう少し丁寧に表してくれたら良かったのではないか、と思ったりしました。 正義だけでは生きられない、だれしも影を携え悩みながら生きているでしょうし、せっかくその部分に触れた作品なのですから。
 映画は2度3度と見ているうちにわかってくることや気づくこともあるので、そういったことも良くみていれば含まれているのかもしれませんけれど、どうかな。 

 挿入歌としてテルーが歌う「テルーの唄」はとても悲しくてきれいな曲です。  この歌は監督の宮崎吾朗が作詞をしていますが、荻原朔太郎の「こころ」という作品をヒントに書かれているそうです。 『ゲド戦記』のウェブサイトを開くと曲が流れ、メニューの「挿入歌」の部分では両方の詩も読めます。 同じくエンドロールで流れる「時の歌」も良かったです。

『ゲド戦記』

  映画を見た後は少しショッピングをして、焼きたてワッフルを食べて帰ってきました。