毎週土曜日になると、パンを焼くようになりました。
色んなパンを焼いているうちに。ふと思い出したパンがありました。
それはハイジの白パン 。
幼い頃から「アルプスの少女 ハイジ」の物語が大好きでした。
美しいアルプスの山々にに囲まれた景色と、モミの木、夜になると星空が眺められる乾草のベッド。
おじいさんの作る美味しそうなチーズ・・・
大きな自然の中で、慎ましくも心豊かに暮らすハイジとおじいさん、そして村の人々の暮らしに憧れました。
その後、大都会のフランクフルトのクララの家で暮らすようなって
山の暮らしには無かったふかふかの白いパンに驚きます。
そしてそれを山で暮らすペーターのおばあさんに食べさせてあげたいと
こっそりクロゼットの中に毎日少しづつ隠しておくようになります。
結局、家庭教師のロッテン・マイヤーさんに見つかって
捨てられてしまったあの白パンです。
レシピを見つけたので、ホームベーカリーを使って挑戦してみました。
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強力粉 : 250g
牛乳 : 170g
バター : 20g
砂糖 : 20g
ドライイースト :3g
塩 :3g
打ち粉・振りかけ用強力粉 適量
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ミルクをたっぷりつかって練り上げました。

本当は、真ん中がもっとくぼんでいるのですが
二次発酵で、予想以上に膨らんでしまって丸いパンのようになってしまいました。
早速食べてみると、ふっくらもちもち~♪
毎日、固いパンを食べていたおばあさんに持って行ってあげたいと思ったのも納得です。
本を読んでいたころには気が付きませんでしたが、高齢になると噛む力が弱くなり
フランスパンのような固いパンを食べるのに苦労するようになるのですね。
病気になってしまうほど、山が恋しくなり
とうとう山に帰る日にクララがたくさんの白パンをお土産に用意してくれたのでした。
ふわふわのやわらかなパンに、ペターのおばあさんがどんなに喜んだか
目に見えるようです。
焼きあがったばかりのこのパンを頬張りながら、暫しハイジの世界に浸ってみました。

そして、このふんわりパンを畑で採れたばかりの完熟イチゴをサンドしてみました。

題して ハイジのいちごミルクパン の出来上がり!
ペーターのおばあさんのように、噛む力の衰えたうちの母にも大好評でした。
次は、ちゃんと挿絵のように真ん中のくぼんだ真っ白なパンにしたいと思います。