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遠回りして歩きましょう 
素敵な景色に遇えるかも・・・

森のパン屋さんと高原の蕎麦屋さん~御嶽山麓にて~

2011-11-16 | 小さな旅の思い出


秋の終わりの御嶽山・・・からのつづきです。






【バス停横の看板】

「こんなに奥にお店があるの?
 通り過ぎちゃったんじゃないの?」
そう言っていると
こんな看板が現れました。

《もうすこしです あきらめないで》







【やぎのメイちゃんがお出迎え】


【ブリキの蛙もWELCOME】

 
御岳ロープウェイを降り、木立の間から別荘や
ペンションが見え隠れする県道20号線を
東に向かいました。
暫らく行くと、バス停の横に
「石釜パン」の看板を発見!

こんなところにパン屋さん?
それも石釜って・・・

「ここ曲がって!」
咄嗟に声を上げました。
森の中の細いがたがた道を進みます。



        

漸くそれらしいたてものが見えてきました。

        

※こちらから建物の写真をご覧になれます。
自家製酵母の石釜田舎パン「タビタのパン」」

タビタではパンを自家製酵母を基本として、
自家製の石釜にて焼いています。
日本で石挽きパンの修行をした後
ヨーロッパ各地で本場のパンつくりを学び
1989年から開田高原に移住。
最初は電気もなくティピー(テント)で生活していたそうです。
それから20年以上、自分たちで家や石釜を作り
こだわりのパンを焼き続けているのだそうです。

粉も石臼で挽いたものを使った
ヨーロッパ伝統のパンや
砂糖や卵を使わないクロワッサンや
もあります。

どれも美味しそうで迷ってしまいました。

地元開田高原の低農薬のリンゴの入った
アップルパイは、砂糖を使わず焼き上げられた
もので優しい甘さにk心がほっこりするような味でした。

思いがけず見つけた素敵なパン屋さん♪
次回、開田に訪れたときにも必ず寄りたいと
思わせてくれるお店でした。





【日和田高原:白樺群生地】

パン屋さんを出て、県道21号から国道361号を走り
県境を越え、高山市の日和田高原に入りました。

白樺の群生地を抜けて農家が点在する高原で
もうひとつ素敵なお蕎麦屋さんを見つけました。

   

国道に立ててあった小さな看板を頼りに
車を走らせると、これまた道路から少し入り込んだ川沿いにありました。
粉を挽くための水車があり、川に下りたところにあるため
道路からは見えません。
新そばの旗が目印になっていました。

お店は古い民家?水車小屋を移築改造したもののようでした。
中にはテーブルがひとつと囲炉裏がひとつ
そしてこちらの窓からは、乗鞍が
反対側の窓からは御嶽山が晴れていれば見えるはずという
素晴らしいロケーションの場所にあるのでした。

蕎麦粉は国産(自家製のものも含む)
二八蕎麦だそうです。

一緒になった地元の方が、
この辺りは雪も多いが気温がマイナス10度以下になり
甘柿の苗を植えても渋柿になってしまうほど
厳しい冬が訪れる地域なのだと教えてくれました。

  

こだわりのお蕎麦だけあって、歯ごたえも喉越しも
申し分なしの美味しさでした。

おろし蕎麦の大根は紫色。





厳しい気候の中で、地元産の材料を存分に生かした美味しいものを
提供してくれるふたつのお店は、なんだか幸せな気持ちを私たちに届けてくれました。

本当の豊かな暮らしと言うのは、こういう暮らしのことをいうのかもしれませんね。





今日も最後までお付き合いくださってありがとうございました。