秋の終わりの御嶽山・・・からのつづきです。
【バス停横の看板】 「こんなに奥にお店があるの? 通り過ぎちゃったんじゃないの?」 そう言っていると こんな看板が現れました。 《もうすこしです あきらめないで》 【やぎのメイちゃんがお出迎え】 【ブリキの蛙もWELCOME】 | 御岳ロープウェイを降り、木立の間から別荘や ペンションが見え隠れする県道20号線を 東に向かいました。 暫らく行くと、バス停の横に 「石釜パン」の看板を発見! こんなところにパン屋さん? それも石釜って・・・ 「ここ曲がって!」 咄嗟に声を上げました。 森の中の細いがたがた道を進みます。 漸くそれらしいたてものが見えてきました。 ※こちらから建物の写真をご覧になれます。 自家製酵母の石釜田舎パン「タビタのパン」」 タビタではパンを自家製酵母を基本として、 自家製の石釜にて焼いています。 日本で石挽きパンの修行をした後 ヨーロッパ各地で本場のパンつくりを学び 1989年から開田高原に移住。 最初は電気もなくティピー(テント)で生活していたそうです。 それから20年以上、自分たちで家や石釜を作り こだわりのパンを焼き続けているのだそうです。 粉も石臼で挽いたものを使った ヨーロッパ伝統のパンや 砂糖や卵を使わないクロワッサンや もあります。 どれも美味しそうで迷ってしまいました。 地元開田高原の低農薬のリンゴの入った アップルパイは、砂糖を使わず焼き上げられた もので優しい甘さにk心がほっこりするような味でした。 思いがけず見つけた素敵なパン屋さん♪ 次回、開田に訪れたときにも必ず寄りたいと 思わせてくれるお店でした。 |
【日和田高原:白樺群生地】
パン屋さんを出て、県道21号から国道361号を走り
県境を越え、高山市の日和田高原に入りました。
白樺の群生地を抜けて農家が点在する高原で
もうひとつ素敵なお蕎麦屋さんを見つけました。
国道に立ててあった小さな看板を頼りに
車を走らせると、これまた道路から少し入り込んだ川沿いにありました。
粉を挽くための水車があり、川に下りたところにあるため
道路からは見えません。
新そばの旗が目印になっていました。
お店は古い民家?水車小屋を移築改造したもののようでした。
中にはテーブルがひとつと囲炉裏がひとつ
そしてこちらの窓からは、乗鞍が
反対側の窓からは御嶽山が晴れていれば見えるはずという
素晴らしいロケーションの場所にあるのでした。
蕎麦粉は国産(自家製のものも含む)
二八蕎麦だそうです。
一緒になった地元の方が、
この辺りは雪も多いが気温がマイナス10度以下になり
甘柿の苗を植えても渋柿になってしまうほど
厳しい冬が訪れる地域なのだと教えてくれました。
こだわりのお蕎麦だけあって、歯ごたえも喉越しも
申し分なしの美味しさでした。
おろし蕎麦の大根は紫色。
厳しい気候の中で、地元産の材料を存分に生かした美味しいものを
提供してくれるふたつのお店は、なんだか幸せな気持ちを私たちに届けてくれました。
本当の豊かな暮らしと言うのは、こういう暮らしのことをいうのかもしれませんね。
今日も最後までお付き合いくださってありがとうございました。