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素敵な景色に遇えるかも・・・

夫婦喧嘩は・・・祖母からの言葉の贈り物

2009-04-14 | 家族のこと
【桜公園の枝垂れ桜】
枝垂桜を見ると、亡くなった祖母のことを思い出しだします。
祖母の家の目の前の公園には、樹齢100年を越えるといわれている
大きな枝垂桜の木があります。
この辺りより少し冷涼な地方にあるので、そろそろ見頃になっていることでしょう。

                

色んな人のブログを訪問させて頂いていると、夫婦の形にも色々あるんだな~と
つくづく思います。
今日も、小父さんのブログにはこんな記事がありました。
PR/胸に突き刺さった妻の言葉・・・・
どう思われましたか?

実を言うと、うちはもう何年も夫婦喧嘩というものをしたことがありません。
元々、うちの夫は声を荒げて怒鳴るということがありません。
外では、「曲がったことが大嫌い」な人で
結構、喧嘩っ早いところがあるようですがうちでは
全くないのです。

そう、人に言うと、そんなの変だとか
旦那さんは、聖人君子じゃないのとか言われますが
ごく普通の人です。(笑)


【資料館のシデコブシ 祖母の好きな花でした】
喧嘩をしなくなったのには、三つの理由があるような気がします。


先ず、第一に十代の頃からずっと一緒で価値観に殆ど差がなく、
興味を持つものが同じようなものに向くようになったことです。
映画や、スポーツ、音楽の好みが非常に近いんです。

第二に、犬と小さな子どもと女の人(仕事関係を除く)には、
けして怒鳴りつけたりしないんですね。
これは、義母の話によると母方から受け継いだDNAなんだそうです。
「全く、女の人には優しいんだから。」と義母は言います。

これが原因で、一度だけ大喧嘩になったことがありますが…
     今日はこの話はおいといて~(笑)

第三には、怒っていても怒って返さないようにしているから
正確に言えば、ずらして怒るようにしているからだと思います。

   
                


【これがホントのシデコブシ】
 三番目の理由には、祖母から言われたことが大きく影響しています。
16歳で祖父に見初められ、知人を通してお見合いをしたという祖母は
目のパッチリとした可愛くて小柄な人でした。

11人の兄弟姉妹があり、長女であった頃から妹や弟の面倒をよく看ていた人だったそうです。
若くして嫁いだ祖母は、料理もレパートリーが少なく
隣のおばあさんに教えてもらいながら、無我夢中だったといっていました。
しかしながら。一度も祖父に文句を言われたことがなかったそうです。
時には、美味しくないこともあったのでしょうが
祖父はいつでも、「これは美味いな~」と何でも食べてくれたそうです。


                

そんな祖父でしたが、仕事が上手くいっていないときなど
怒りっぽくなったんですね。

そんな時には、幼かった私のところに呼び出しがかかります。
「ちょっと、おじいちゃんの機嫌がなかなかよくならなので
 ○○に来てもらえんかな?」(○○とは、私のことです。)
3歳くらいから小学生くらいまで、そういう理由で何度も一人で祖父の家に泊まりに行っていました。


【城山公園にて】
祖父が「煙草盆を持ってきてくれ~」と言うと、祖母が私に言います。
「○○、おじいちゃんにこの煙草盆を持っていて、キセルを出して渡すんやよ。
それから、おじいちゃんがキセルに煙草を詰めている間に
マッチ箱からマッチを一本出して、渡すんやよ。」
言われたとおりにすると
途端に祖父は、ご機嫌になって「○○は、いい子や~」と頭を撫でてくれました。

こうなれば、もう怒っていたことなどすっかり忘れて
色々と、話をしてくれるのでした。

今思えば、祖母はその光景をこっそり覗いて笑っていたんでしょうね。

そして、祖母のところに戻ると必ず言う言葉がありました。

「男の人が怒っていても、一緒になって怒ってはいかんよ。
落ち着くまで待つんやよ。」
そして、こんなことも言っていました。
「男の人は、褒められることが大好きやで、ちゃんと褒めてやらなあかんよ。」
「そうすれば、何でもうまくいくから。」と・・・

私には祖父母が言い争いをしていた記憶などありません。
勿論、6人の娘達にもないそうです。

【この辺りの竹薮は、美味しい筍が採れます】
小さな子どもにこんなことを教えて、役に立つとは思っていなかったでしょうが
この秘訣を、誰かに話しておきたかったのかもしれません。

私も、この言葉の意味が結婚して初めて解りました。

うちの旦那様も、仕事でいらいらしていることがあります。
でも、それが夫婦喧嘩には繋がらないのです。
それでも、機嫌のよくならないときには
孫代わりの、甥と姪の出番となるんです。

夫婦喧嘩がないのは、だからではなく、祖母のお陰だと思っています。(笑)

              今日の食卓から              

 『筍を頂きました!』 
                 
 

     

 掘ったばかりの筍をご近所さんに頂きました~

 早速、祖母に教わった通りに米糠と唐辛子を入れて
 水から湯がきました。

 「土の上に生るものはお湯で、
   土の下に生るものは水から茹でるんやよ。」


 おばあちゃんにもっと、色々教えて欲しかったな…

   

旦那様が、ウドの芽を摘んで来てくれました。
筍と一緒に天ぷらにして、

    春の味を楽しみました~       

今日もお付き合いくださってありがとう~



P.S.  ☆・・・「小父さんから」のブログで紹介してくださっている小川有里さんのエッセイ
夫婦のこれからを考えるヒントがたくさんありますよ~!
残念ながら、連載は終わってしまったそうですが
笑える話、参考になる話が載っていますよ~。・・・☆