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大学教授キョトンC日々アラカルト便り!!
昨日のゼミでのゲストスピーカー!
我が社は、一人の教員が年間4人のゲストを招聘することが可能である。
他の大学ではあまりないのではないだろうか。
昨日は、1か月間、日本にパートナーとご一緒に滞在中の谷沢英夫氏をゲストにお呼びした。
彼は、ストックホルムに住んでおられる。今年初めにご自宅を訪問し、彼の手料理をご馳走になった。
東京経済大学の卒業生であり、早稲田大学大学院修士課程修了生である。
講演テーマは、『スウェーデンにおける家族政策の展開と男女共同参画社会への挑戦』
本のタイトルのようである。
実は、近々本当に本として出版されるという。
修士論文が本になるなんて、素晴らしいことだ。
私の修論は、誰にも見られることなく、ひっそりと眠っている。闇から闇へ葬られそうである。
75分の熱弁は圧巻であったが、内容的にも文句なしにブラボーであった。
分析結果に感心することしきり。
ゼミ生からも、仕込みなしで、4人が鋭い質問をしていた。
ゼミ生の熱い質問に小生も刺激を受けて、最後に一つだけコメントした。
最も素晴らしい分析は、2000年以降、失業率が上昇しているにもかかわらず、出生率も上がっているのは何故かという、解釈のロジックに関してである。
彼の仮説は、1980年代にスウェーデンの小学校教科書が内容的に大きく変化したため、すなわち男女平等の理念が強く意識され、その教育の効果が2000年以降の結婚を促し、結婚後の出産行動に影響を及ぼしたというものだ。
お話では、1種類の教科書の1つのページのみが紹介され、1970年代の教科書と対比されていたが、もっと多くの種類の教科書について男女平等のメッセージを内容分析していただきたいとコメントした。
その後の飲み会で、この点を再度話題にしたところ、<ストックホルム大学には、全ての教科書が保存されているので、教科書の内容分析を今後やる予定でいる>とのお話だった。
ジャストミートのコメントができて、ホッとしている。
谷沢氏は、アスピレーションが高く、研究熱心である。これからも研究をライフワークとして続けていかれるそうだ。
それだけでなく、新たなチャレンジも構想されているようであった。
素晴らしい卒業生との交流ができることに本当に感謝している。
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昨日のアルコール
瓶ビール中瓶 3本
今日の血圧
右・・・151-96-77
左・・・143-92-73
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昨日、在宅ケア研究会みたいな団体様がお泊まりになりましたよ!教授みたいなかたばかりでした!
いいなあ。
小生も泊まってみたい。
できれば、フロントで小生の名詞も、その業界の方々に配ってください。
宴会だけでも参加したいですね。
仕事に生かすことはもちろん、
自分が生きている日本を考えて声を上げてゆく事にも
プラス効果大ですね!
我々は、生活する当事者には、およびませんね。
当事者に近づく努力。これのみです。