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<高齢者虐待>と<止むを得ない身体拘束>の間。

 また、首都圏で発生した高齢者虐待事件。千葉県浦安市内の介護施設『ぶるーくろす癒海館』(6年前オープン)で発生した。同施設には、認知症高齢者や障害者が男女含めて26名入居。26名が個室や相部屋など5部屋に入居しているという。職員4名でケアしているという。

 26名と言えば、介護保険のグループホームの基準によれば、3つのグループホームのユニット分に相当する。9名で構成される1つのユニットについて昼間は2名から4名、夜間早朝は1名(2ユニットまで)でケアするのが標準的なので、その基準から考えると、ぶるーくろすは全く職員の人数が足りていない。

 この施設は絶対的に職員数が不足しているので、オリや私製手錠など身体拘束を止むを得ずしていたというが、そうなることはオープン前から施設側は分かっていたはずである。

 この施設は介護保険とは無縁で、無届の有料介護施設である。今回はたまたま元職員が内部告発して明るみに出たが、このような構造的問題を抱えた介護施設は急増していることであろう。

 入居に際して30万、月額15万の費用で済むということで、家族の側も止むを得ず利用しているのかもしれない。

 ぶるーくろすの入居者虐待を許すわけにはいかない。それに加えて、ぶるーくろすのような無届の有料介護施設を野放しにし入居している高齢者の人権を蹂躙しているこの国の社会状況こそ、高齢者を虐待している。

 スクープした毎日新聞には、こうした無届けの劣悪施設がどれくらいあるか全国調査してほしい。

 
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