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大学教授キョトンC日々アラカルト便り!!
スウェーデンの介護施設の配置基準。
スウェーデンの介護施設の配置基準。
日本人の多くは、スウェーデンは世界一の福祉大国だから、
介護職員1人に対して利用者1.5人ぐらいの恵まれている基準があるだろう
と確信しているはずだ。
期待を裏切って申し訳ない話だが、<違う!>
な
ん
と
<配置基準がない、存在しないのである>
2013年頃だったか、全国統一の配置基準を国が作ろうとしていたが、
何故か立ち消えに。
配置基準の設定にコミューンが否定的なのであろう。
全地方自治体で構成されるSKL(スウェーデン・コミューン・ランスティング連合会)
が、配置基準設定に反対したと考えられる。
配置基準がないことは穏健党が与党となるコミューンでの競争入札による民間委託
での介護施設運営に大きな影響を及ぼす。
配置基準がないことのディメリットである。
発想を変えれば、配置基準がないことで、介護職員1人に対し入居者1名あるいは1.5名
という理想的なケア環境が存在するかもしれない。
配置基準がないことのメリットである。
スウェーデンの介護現場でのインタビューでは、後者のメリットが強調される。
そこで、介護施設の勤務シフト表をお願いしてゲットするのだが、
帰国後、計算してみると、
<メリットかあ???>と悩む。
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