自転車操業日記

自転車と組版ソフトについての備忘録。

登場人物紹介

ゆかり:長女。アルミの入門車。52-42-30×13-25。ひたむきでまじめな性格。2009年8月29日,失踪。誘拐されたものと見られる。引き続き情報求む。荻の葉:次女。スチールのオーダー車。50-34×12-25。自分を甘やかすバイク。といいつつ脚使わされる。外面如菩薩内心如夜叉。ダフネ:三女。養女にきたスチール車。ラグつき。44×13-28。見た目は派手だけど実直なよい子。じつはいろいろマニアック。犬君:四女。量産型小径車。Giant escape miniってやつです。養女に出したので,今はいないよ。roadman:廃車にされかけていた30年近く前のフレームを拾ってきてレストア。いろいろ問題はあるけど,基本いいですよこのフレーム。びっくり。おじょうさま:筆者の雇用主。しっぽのあるメカニック。基本的に何もしない。2017年8月18日,ご逝去。享年19ちゃい。コネコ:ねこ3代目。まだキャラクターがはっきりしていない。チュウネコくらいになったら名称が変わるかも。……もうコネコというサイズではないけど,いまのところまだコネコで行く。ひたすらノーテンキで,やってることはまだまだコドモ。筆者:動力発生器。燃費,性能とも悪い。最近坂が登れない。

CS4→5 こまりごと

2011-11-28 18:42:23 | たまにはしごとだって
少し前の本の改訂版をつくるというので,古いデータをさわっている。自分が担当した本じゃないんで勝手がわからない。
横組みものなんだけど,1文字の英数字に邦字(いわゆる全角文字)を使っている。元データはQuarkの4だけど,和欧間の4分アキ設定できたはず。何でこんな作り方をしているのか……。書体によっては全角文字と半角文字でデザインがちがうのに,こんな処理をする理由がわからない。
しかし,これって割と普通にやるようで,組版やさんからわざわざ「ひとけたの数字を全角にしなくていいんですか」って聞かれたことがある。ソフト的な制約があって(たとえば和欧間のアキ設定ができないとか),そうしなければならなかったということはあるのかもしれない。そうする理由はすでになくなっているのに,ルーチン化したものが残ってしまっている,ということなのだろうか。
そういや,20年くらい前のDTPデータ(PageMakerらしい)で,欧文の大文字だけ邦字にしてある例をみたことがある(Timesとリュウミンかなんかの組み合わせで,すごく奇妙だったよ……)。出力したものには和欧間のアキはなかったから,やっぱりソフト上の制約があったんだろうな。

これはCS4のドキュメント(Quarkからテキストを抽出して再レイアウトした)で,それを5で加工しているところなんだけど,テキストアンカーに相互参照をつくろうとするとソフトが落ちてしまう。
法令集をつくってる人もいるので,相互参照を手なづけるとずいぶん効率化ができそうなのだけど。5ネイティブのドキュメントだったら大丈夫になのだろうか。

先週は外で夜ごはんを食べる機会が多かったので自転車休業が続いた。夜ごはん外食だとビールがほしくなっちゃうので。そしたらフトモモいたい……。
ロードにしげしげと乗っていた頃は,2日休むとこの症状が出ていた。だいぶからだがなまっていますね。循環も悪くなっているようで,手がとても冷たいし,指先が荒れている。自転車恐るべし。ふとったし。
もう少しのらないとだめね。ダフネ引っ張り出しとこう。
改善するにはちょっとかかるだろう。ということで自転車用の指切れ手袋してシゴトしている。指が日焼けで染め分けになるから使わなくなっていたんだけど,へんなところで役に立つ。


本日休業。

2011-11-23 20:31:51 | 泡沫
なんだか疲れている。

おかあさまのおともで,国立博物館の「法然と親鸞」を見に行ってきた。
あそこの特別展は高齢者にはきついわ……。休憩スペースをもう少しとれないものかと思う。
先々週,NHKの「日曜美術館」で特集があったから,終盤のてこ入れになっていたのではないかな。なるたけ会期はじめにおいでになるようにおすすめしよう。
この次はボストン美術館所蔵の日本美術の里帰り展らしい。これは楽しみです。

歴史は苦手(ものを覚えられない……)だからろくに興味も持ってなかったんだけど,日本仏教のなかでも宗教弾圧ってあったんだねーと思った。
あと消息というのか,手紙はおもしろい。写本とか絵巻とかとちがって,受け取る相手との関係,置かれている状況,みたいなものがなんとなく感じられる気がした。前に細川夫人ガラシャの末期にたちあった侍女の聞き取り書というを見たことがある。おそらく公文書に近い書き方をしているのだろうけど,なんかもう鬼気迫るようなかんじがした。中身なんかろくに読めなかったんだけどね。墨跡の見方を,すこし勉強してみたいなという気になった。

お廊下とお居間のしきこみ絨毯をはがしてフローリングに戻すことになったのだけど,ついでにアタシが間借りしているお部屋の床もそうして下さるそうだ。ハウスダストのアレルギーがあるから,すごくありがたいお話。このところお休みというと棚を解体したり机を運んだりしている。頻繁に掃除してたつもりだけど,ライティングデスクの背板とか悲しいくらい綿埃がたまっていた(どうやって掃除すればいいんだー! 壁にくっつけないで,はたきを入れられるくらいのすき間を空けておくか……)。そういうのが舞い上がるから,くしゃみ鼻水が止まらない状態。鼻水で脱水しそうだよ……。でもあいまに本切ってデータ化もする。

最近は字の本をとる。モノクロで取るからスキャンは早いんだけど,ページ数が多いからチェックと解体に手がかかる。3000ページに1か所くらいの頻度でへんな読み方をすることがあるような気がする。解体の仕方にも問題があるのかもしれない。
あと本によって紙の劣化がまちまち。諸星大二郎の「諸怪志異」のシリーズ好きなんだけど,4冊あるうちのはじめの3冊はもう紙が黄色くなってしまっていた。同時期に買ったべつの版元のまんがはそれほどでもなかったりするから,用紙の問題なんだろうな-。関係ないけど,「諸怪志異」ってへんだよね? いろんなバケモノが異を記すって意味になっちゃわない? 

本日休業。

2011-11-17 23:20:09 | おそうじネタ
へんな時間に目が覚めてから眠れなくなった。割と疲れてるのになー。もうちょっと距離乗って,カラダ的に疲れないとダメか。
ちゃんと覚醒してない気がしたので,自転車お休み。道路がものすごく混んでいて,地下鉄で迂回してしまった。

月いちどのリサイクルごみの日だったから,ここんとこ自炊した本の残骸を出してきた。背のない本をくくったのが,みかんばこ3つ分くらい……。軒先回収だから世間さまの目が……。でもってこれで空いたのはスチールラック1本がやっとだよ。
あともう1本くらいあくと,折りたたみ式のベッドとか入れられそう。おにいさまが帰省されたときに便利になる。がんばる。

丸谷才一さんと常磐新平さんの『世界スパイ小説傑作選』(3巻ある)をデータにした。こういう短編集が,いつでもどこでも読めるってのはいいなあ。書庫を持って歩いてるようだ。
1巻の冒頭が『アシェンデン』のなかの1編で,ものすごく久しぶりにモームを読んだ。
やっぱうまいなーこの人。というわけで,次は筑摩文庫のモーム・コレクションにかかろうと思ったのでした。南海もの大好きだー。
「スパイ小説傑作選」には「ブルース・パーティントン」が入っている。東京堂から出てたSherlock Holmes Annotedも切ってしまおうかな。本編読み直すんなら延原謙さんの訳がいいんだけど。
結局,まず短編集とか詩集みたいなものを吸っていくことになるみたい。澁澤とかが切れないのは謎だけど。
長編小説はどうなんだろう。中学生くらいで読んでた,製本的にやばいものがけっこうある……。

自転車事故判例集は行き帰りの電車の中でちまちま拾い読んでいる。割と読みやすい。法律知らなくてもよくわかる書き方してあるんで,興味のある人は読むといいと思う。高いけど。
歩道での対人事故については,歩行者の過失が認められて過失相殺がある例は少ない。歩行者の過失が認定された例はあるけど,自転車側に思い注意義務が課されていて,認定の幅は狭いみたい。自転車は車道を走りましょう。
もうちょっとで自転車対自転車の事故の事例にかかるところ。

CS4/5: 正規表現備忘

2011-11-17 13:58:27 | たまにはしごとだって
索引の最初の2文字に色をつける方法。

色だけ指定した文字スタイルをつくっておく。
検索文字列は ~I.{2}とする。
置換形式のオプションに上でつくった文字スタイルを入れる。
検索実行。
索引マーカー文字列が~I。.は任意の文字。{2}は文字数。

置換しちゃったドキュメントは別に保存すれば安全だろうけど,文字スタイルの色を元に戻してやれば外見上は変わらない。

文字スタイルと段落スタイルは,共通のフォーマットつくってまとめておくのがよさそう。似たような文字もので流用できるように。見出しまわりの書体を変えたり段落罫線加えたりすればそれなりに差別化できそうだし。

本日操業。

2011-11-16 00:40:30 | おそうじネタ
きのう飲み会だったから,週末含め3日乗らなかったので,脚の疲れがとれていた。疲れるほど乗ってない,とは思うんだけどねえ。

先週末はToO。師匠は参戦して,惨憺たる成績だった模様。その原因ってのが,補給所でお水をもらえなかったからだって。国際レースの選手用だからあげないって言われたって……。信じらんない……。水不足で脚が攣ってしまってリタイアしようと思ったけど,ほかの参加者が励ましてくれたからタイムアウトぎりぎりで走りきったそうですよ。
補給を断るって何? 去年までは普通にもらえてたそうだし,念のため師匠は事前に問い合わせをして,それでお水の配分考えてたらしい。その後のほかの補給所ではもらえたそうだから,末端への連絡不徹底だと思うけど……。これ,参加者の生死にかかわる問題だよ! 師匠はクレームを入れたのかな? 
なんか去年あたりからオキナワの運営ひどくなってない? ライブブログもなくなったし……。大きい会社が絡むとダメになるものなんだろうか。

ホットカーペットのカバーリングをいろいろ探していて,ポリプロピレンの触感がどうしてもイヤなので,去年は通販で綿のキルティングのを使った。これは見てくれがあまりよくなかった。で,ことしは秋口からいろいろ探して,綿とレーヨンの混紡のラグが入手できた。レーヨンが摩擦に弱いんじゃないかって心配は少しあるけど,これはなかなかよろしい。さわった感じもさらっとしていて,当たりがやわらかい。綿レーヨンなら掃除も楽だろう,敷き込みじゃないから重曹(振りかけて掃除機で吸ったあと固く絞ったぞうきんで水拭き)使えるし……とか考えていたんだけど,アルカリものをよく買う通販サイトで「重曹はねこに使っちゃダメ」と教えていただきましたよ。
重曹はナトリウムの化合物なので,ねこの体にはよろしくないのだそうだ。絨毯のすき間の粉が取り切れるわけはないし,ホットカーペットを入れればおじょうさまがお乗りになるのは火を見るよりも明らかなのだから,重曹のおそうじはできないな-。
ふだんのおそうじは,おうちでは酢のほうが活躍している。重曹を使うことって,洗い物のほうが多い。ねこのごはん皿洗いに使っていたけど,水洗いだけにしよう……。

そのおじょうさまは,さむくなってきたせいか,ケーブルテレビのセットトップボックスを床暖房代わりにお使いになるようになってきた。いろいろあっていまテレビの前にボックスを置く形になっているので,おじょうさまがお乗りになるとテレビが見えなくてかわいい。丸くなって寝ていればまだいいのだけど,ねこの正座をされたりすると,テレビ見てるのかねこ見てるのかわからない状態になる。
ホットカーペットかおこたを使うようになるまでの一時的な問題だろうとは思うけど,せまいボックスの上をぐるぐる回って位置決めしてねことぐろをまく様子は見ていて飽きない。テレビよりおもしろいんじゃないだろうか。

自転車判例集,切ってiPadに入れました。重さは元の本とどっこいどっこいじゃないかと思うけど,薄いし小さいし,持ちやすくて快適。B5をA5程度に縮小することになるから読みづらくなるかなと思ったけど,見開き表示にしなければ平気。ただ,白黒モードでとってしまったので,爪(ページの端っこのインデックス)がきれいじゃないのと,説明図のイラストがちょっと見づらいかな(拡大すれば問題ない)。でもグレースケールで重くするまでもない気がする。
せっかくなんで,Acrobat上でリンク張ったりしおり立てたりしたバージョンもつくってみようかなと思う。
あとこれで図とか描けるとありがたいんだけどなー。事故のときの動きとか,ちょこちょこメモしたいんだよね。


困りごとメモ

2011-11-11 21:59:47 | たまにはしごとだって
最近はpdfで校正を出すこともある。執筆者のひとがそういうのに慣れていると,戻りは比較的早い傾向もあって,ありがたい。
が,相手方の環境にもよるのか,プリントしたときにコメントのある部分が表示されないことがあって,ちょっと困っている。あと挿入ツールの表示が見づらいので,落としそうで心配。
漏れのないように確認する,できるだけ手のかからない方法ってのはないものかな。

正規表現を使った検索で,索引に拾った語のあたまの文字の色を変える,という小技があるのだけど,書き方を忘れてしまった……。
一回見つけたらマニュアル化しておかないとだめだわー。

こういう効率化のための小技ってけっこうためてるんだけど,引き継いでくれる人がいないのはさびしいなあ。
電子本つくるんだったら,組版時にある程度準備しておくと,使い勝手のよいものができるんだけどな。
索引なんかは,電子本はふつうに文字検索がきいてしまうので,悉皆でとる意味は薄くなる。階層化,構造化して中身の意図を示すためのツールとして編集することも考えておいた方がいいと思う。電子は安くていい,と思う人が多いようだけど,コンテンツの価値がちがうわけではないんだから,それはちょっとおかしいんじゃないかという気がしている。ただまあ,紙の本はオブジェとしての付加価値を持っているわけだから,カタチのない電子本に同じ値段をつけるなら使い勝手で補填するんだろうな,と思うのだった。

古い(OCFの時代だったりする)Quarkでつくったドキュメントを,透明テキストつきのpdfにしたいんだけど,うまくいかない。pdf書いてOCRかけてみたら,誤変換が多くて役に立たないうえ,pdfの表示がおかしくなってしまった。どうしたもんかなあ。

外注先のオペレータのひとが,段落スタイルと文字スタイルをつくって,数式と図版を貼り込んだドキュメントを渡して文字組みを依頼したら,別に渡した空のフォーマットに全部貼り直してうまくいかない,と言っている。何でこっちの指示どおりにやってくれないんだろう……。会って話をしなきゃならないんじゃ,手順書つくってもしょうがないのかな-。社内それでなげてうまくいってたのにな-。問い合わせメールの意味(意図がはっきりしないとか,たぶん社内で使っている用語を使っているとか)わかりにくくて,こっちが意味を推し量って返事をしなきゃならないかんじの人なので,意思の疎通が図れるかどうか。スキルもあんまり高くないみたいだし。憂鬱……。

自転車事故の判例集を職場の人が見たいというので渡したら,返してくれないで帰っちゃった。1ページだけコピーとってスキャンして,iPadで表示させてみたら十分読める大きさだったから,週末取り込もうと思ったのに……。

ちょっと被害妄想気味。ビール飲んで寝る。
明日はpdf問題解決を図るべく出勤だけどさ。

本日操業。

2011-11-11 00:18:46 | 泡沫
出したときはけなかったデニムがはけるようになりました。2週間くらいかかったのかな? たべるのは特にセーブしてなかったし,特段フッキンとかもしてなかったから,自転車の功徳だ。ハラ肉を落とすには期間が短いと思うので,ニク(アブラ?)がついたというより,腹筋背筋がたるんで,ちゃんとした姿勢を維持できなくなっていたのが原因だったのかも。いま腰わまりが締まってる感じがする(凝ってるのか?)。ずっと体重計にも乗ってないから,詳細は不明だ。

Amazonさんからおすすめいただいて,『自転車事故過失相殺の分析―歩行者と自転車との事故・自転車同士の事故の裁判例』というのを買いました。ちょっと高い(5,000円近くする)んだけど,あたまのところに自転車関係の法令がまとめてあったり,事故事例がいっぱい出ていて,どういうことをするとどう危ないか,イメトレができる。自転車に乗る人にはとても参考になると思う。これネタにして普及書つくりたいな-。
ただ,サイズがB5判と大きくて,ページ数もかなりあるので,厚くて持って歩けない。パラ見しづらいのよ。さっさと壊してiPadに入れちゃうのが良さそうだけど,画面よりでかいページってどう見えるのかな。まず非破壊的にためしてみないと。あとB5のカバーなんてしかし,Scansnapで撮れるのだろうか。

いしいひさいちの本がだいたい片付いたので,すこし文庫を整理しようと思っていたのだけど,早々に挫折。『長安の春』とか澁澤龍彦の本(河出文庫のやつ)とか,刃を入れかけたけど,やめてしまった。紙の本でもういっぺん読みたいな,と思ったので。といって思い入れのある本とかよく読む本が切れないわけではないんだよな-。折口や鏡花,柳田,『耳囊』とか『和泉式部日記』なんかは,さっさと切ってもうデータになっているし。データベース的なものってわけでもないし……。
このプロセスで発掘した中野美代子さんの『契丹伝奇集』をいま読んでいる(本片付け阻害トラップに陥っている……)。漢字がいっぱいの硬質な文体,久しく読んでいなかったので,なんとなくノスタルジックだ。つめたい磁器の肌に触れるような心地いい感じ。それでいて,なんとなく生臭い感じがあるのもよい違和感。マニエリスム,なのだろうかね。でもこれなんかは読み終わったら切ると思う。
カーとかクイーンとかロバート・リテルとか,よく読んでたミステリの長編はデータ化する気にすらならないけど,エーコの長いものはデータになってればいいなと思ったりする。ハードカバーだから当面切らないけど。いやでも,『失われた時」は切ろうと思わないぞ。拾い読みしたいとこもあるし,文庫版も持ってるけど……。でもでも『楽しみと日々』は切るかも。
われながらよくわからん。

このところ週2,3回蕎麦くっている。おじさまがそばやをやっておられて,久しぶりに手打ち蕎麦を送っていただいたのの,おしょうばんにあずかったのがきっかけ。蕎麦って習慣性があるんじゃないだろうか。何か月も食わないでいて平気なんだけど,いちどくうと続けてくうようになる。なんだこれ。いけない物質が含まれているとかいうことはないのか。

おじょうさまがアタシのお部屋の出窓のおざぶとんでお休みになるようになった。お寒いかしらと思っておざぶとんのうえにフリースの膝掛けをたたんでおいておいたのだけど,わざわざそれをよけて,おしり半分落っことしておざぶとんに乗っていた。フリースどけたらまんなかにおいでになった。フリースお嫌いみたいだ。押し入れのお客用お布団とか,おざぶとん積んだ上とかには乗っかられるから,ふわふわがお嫌いなのではないと思うのだけど。

本日休業。

2011-11-04 22:10:27 | 泡沫
おにいさまがサイクルモードにおいでになるついでにお寄りになるそうなので,お菓子買って帰ることになった。
自転車で洋生持って帰るとおもしろいことになるので,自転車お休み。あのてのものはみためも味のうち。

きのうはいしいひさいちの本を片っ端から切ってデータにしていたけど,進まないわ-。
やっぱり切るのがたいへん。背にカッターを入れて,5ミリ厚くらいずつに分割して,ローラーカッターで背を3ミリくらい落としてばらばらにしようということなのだけど,のりがはみ出ていてるとばらばらにならないから,1枚ずつページを繰って捌かないとスキャンできない。これがいちばんたいへんかな。
いしいの文庫版の本はけっこういろんな版元から出ている。で,いちばん点数の多い双葉文庫のが,いちばん切りにくい。のりのはみ出しがとにかく多くて,切ったあと1枚ずつ手ではがさないとダメみたいな感じ。製本値切ってるのかなあ。岩波文庫で試したときは背を2ミリ落とせばきれいにはがれていたので,はじめはそれを踏襲してたけど,双葉文庫のは3ミリは落とさないと手がかかって仕方ない。厚みを切り分けるときも,のりのはみ出しでナイフが滑って,キレイに切れないところも出てしまう……。
同じ文庫でも,東京創元社とか中公文庫とかのは,3ミリ落としたら手ではがす必要はほとんどなくなるのに。

まんがからとっているのは,かさの割にページ数が少なくてチェックが楽=スペースあたりの作業時間が短くて効率的,という理由につきるのだけど,学術文庫に入ってるようなかたい本のほうが,iPadで読む利点は大きいように思う。いま折口の本を読んでいて,これは「怪談傑作選」というふれこみなのに,怪談じゃなくバケモノがらみの民俗学エッセイみたいなものがたくさん入っている。これがおもしろい。この手のものって,読んでいるとほかの本との関係とかいろいろ思いつくことが出てくるんだけど,電車の中で立ったまんまでも,その場でメモがとれる(i文庫HDにはしおりにメモを入れ込む機能があるので,それを利用。ふせんを貼って書き込むような感じ)。キーボード叩くのがちょっとめんどくさいので,これ,音声を認識して文字に変換してくれるようになるとすごく便利だと思うけどな-。むりかなー。手書きは,いまのiPadのタッチパネルの精度ではむずかしいかと思う。アタシは字がちっちゃいのだ。

ということなので,ある程度まんがの整理がついたら,学術文庫とかブルーバックスとか,かためのものからデータにするのがいいかもしれないなー。あと,長編小説みたいに集中してがーっと読むタイプのものは向かないだろうけど,短編集なんかはいくつか入れておくと拾い読みできて楽しそう。

そうするとほんとの専門書も,紙版刊行といっしょに電子版も出るといいのだけどな。この手の本ってハードカバーが多いから解体するのたいへんなんだもん。
いまのしくみなら,pdfベースの素材はすぐにつくれちゃう。コピーを防ぐ方法がわからないけど(プロテクトを商売にしているところはあるけど,高いのよ-)。
値段は,いっしょに出すなら紙版と同じになるだろうな。初版のコストでいちばん大きいのは,印刷関係より組版まわり。組版まわりは電子も紙も共通だし,電子用の小ネタ(リンクを張るとか)を埋め込む処理コストを考えたら,紙代分くらいかかるだろう。電子版同時発売で紙の売り上げが落ちないなら総部数が増えるわけだから,単価は抑えられるけど,それはないだろうしなあ。

本人が書いたのだったか,本の解説に誰かが書いていたのだったか記憶が定かでないのだけど,中井英夫さんの本に鏡花の「海神別荘」ふれたものがあって,それにPCの話が出てくる。海神さまが使っている「本」がPCがいま(執筆当時。20年くらい前に亡くなったひとなので,30年くらい前に書かれたのだろうと思う)よりもっと発達したようなもの,鏡花の想像力が,みたいな文脈だったと記憶している。中井さんはPCとか好きだったらしい。それをふと思い出して,あ,あれタブレットだよなあ,と思った。人間が書物に求めるものって,結局あんまり変わっていないのかも。鏡花はクラウドとか無線LANなんて考えもしなかっただろうけど,そういうことがしたかったひとだったんだなあ……。

サイクルモードは,ちょっと行かれないな。今日は疲れてしまって,仕事し残してきてしまった。明日出るわ。

本日操業。

2011-11-01 23:14:19 | 泡沫
もう11月だっていうのに,Tシャツに軽いはおりもので寒くないってのはどういうことだ。
へんな陽気だよう。

自転車に乗ることが生活のベースになっているので,秋冬物といったってむくむくした衣類はあまりないのだけど,いちおう少し地厚なものを出しました。
で,パンツが……太ってしまいました。

ここ1年ほど睡眠不足が続いて,危ないのであんまり乗っていなくて,前シーズンの終わり頃はフトモモがきつくなりかけていたので,戦々恐々としていたのだけど……別のところに出てきてた。ヤバいと思ってたフトモモはむしろゆるくなってたんだけど……ハラがねー,きつくなってしまいましたよ。はけなくなったのも1本あった……。
どうも脚は,ちょっと(2週間とか)継続的に,通勤だけでも乗っていれば締まってくるみたいだから,秋口からわりと乗れてたのがよかったんだろうと思う。でもハラまわりには焼け石に水っぽい。
2週間くらいってひとつの指標みたいで,ブランクが長かったあとでもこのくらいで「フッキン使える」カンジにはなってたからあんまり気にしてなかったんだけど,ムダ肉は落ちないのね。確かに,週末小貝川詣でをずーっとやっててころって,おなか周りの使い方って全然違ってた。常におなかへこませてるような感覚(たぶんこれは「骨盤を立てる」ことと関係があると思う)があったから,「フッキン使う」状態を維持できてたんだと思う。ロングライドじゃないとだめなことってあるんだな-と。
上腕がたぷついてきてたのはすこし治ってきたから,ハラもがんばる。

自炊はしみじみやっているけど,本が減った感じはあんまりしない。いまいしいひさいちの本を撮っていて,作業用に本を引っ張り出したらスチールラックが1本空いた。でも本の置き場所が変わっただけって感じ。カットもスキャニングも結局は手作業だし,何より確認に時間がかかる。そんなに効率的には行かないですなー。
疲れていて活字本読むのがきついときにちょこちょこ読む用に,iPadには何冊か常駐してるけど,まんがってそんなには読まない。スペースあける目的のほうが大きい感じだ。オンラインストレージにおいていつでも持ってこられるようにしておけばおもしろいかもだけど。
活字本は割と読む。こんな端末で活字本が読めるだろうか,と思っていたけど,けっこうちゃんと読めます。
いま文豪怪談傑作選の折口の巻を読んでいるけど,おもしろい。昔出てた中公文庫の著作集,高校生の頃にほしくて,迷って迷って結局買わなかったんだけど,買っとけばよかったな-と思う。古本屋で見つかるだろうか……。柳田のは歯抜けであるけど,ちゃんとそろえてデータにしてしまおう。折口は詩の巻だけでも見つけたいところだな。
ちくま文庫版の折口の本はかわいいイラストが入っているところがあるので,グレイモードで撮ったんだけど,紙の色が薄いグレイとして出ていて,モノクロで撮ったものより読みやすい感じだ。でも,古い本の場合,ページが焼けたりしているので,汚くなってしまうのではないかと思う。あとモノクロにした場合と,ファイルサイズで2.5倍くらいの差が出るようだ。読む上では特に問題は感じないけどね(リーダーはi文庫HDを使ってますよ。縦組みなので)。
モノクロで1000ページを超える文庫を1冊吸い上げたので,これも試してみる。
AcrobatのOCR機能はだめだなー。検索機能を利用できるかと思ったけど,誤認識が多い。目安くらいにしかならないと思う。
いちおう,撮ったまんまのデータを別に保存してあるので,いいソフトがあれば試してみる。

新しく買った文庫を読み終わったらカットしてデータ化,という習慣がつきつつあるのは割といいようだ。

土曜日は千葉の県立美術館まで,酒井抱一展を見に行ってきた。前日睡眠不足でしんどかったから,悩んだ末自転車はあきらめた。
ここは近世ものでいい企画が多くて,好きな美術館。人気のある琳派の展覧会なのにすいていて,ゆっくり見られたのもよかった。古い建物を覆うように新しい外装にしているらしく,天井が高くて落ち着いた感じ。もともと美術館として建てられたものではないようで,動線はよくないけど,広さも適当だし。ミュージアムショップはさびしいけど。

展示の内容は,もうすこし小品が見たかったなーっていう感じだったけど,期待とちがうところがたくさんあってとてもよかった。抱一のお弟子すじのひとたちの作品にもかなりのスペースが割かれていて,ここによい作品がたくさんあった。あと,抱一のおにいちゃん(藩主さまだ)の書いたものとか作品がでていて,これもよかった。抱一の鷹揚な作風というのは,こういうバックグラウンドから生まれたものか,と思ったりした。アタシは伝記評論はすきじゃなくて,音楽にしろ絵にしろ,好きな作家のバイオグラフィにはほとんど関心を持ってなかったんだけど,トシをとると変わるもんだ。

ねこ好きにとって白眉は,新しく見つかったらしいねこの軸がでていたこと。どっかおともだちのおうちのねこさんを描いたものらしく,しまねこ(讃に「玳瑁児」とあるので,いわゆるトータシェル,さびねこ,というかんじだけど,絵はしまねこ。きじとらだろうか)が,前あしを胸の下にたたんでちんまりとなっているところを描いたものだ。もうすこしリラックスした状態だといわゆる「香箱を組」んだ状態になるのだろうけど,だれきった姿勢ではない。ちょっと寒いのか,なんか企んでるかってところだと思う。讃がよくて,漢字だしぜんぶは読めなかったんだけど,たぶん「ナントカ家のねこちゃん 赤い首輪に金のすず 芍薬のちょうちょにじゃれて ねずみとるとて爪をとぐ 顔を洗えばお客があるぞ」みたいなとこは読めた。半分くらいわかんないけど,かわいいなーって感じは伝わってくる。ねこ好きにはしられた「ねこの葬式」という漢詩があるけど,それと比肩するねこ漢詩だと思う。図録と格闘して読解してみるよ。
残り期間はあんまりないけど,ねこ好きはいくべし。