自転車操業日記

自転車と組版ソフトについての備忘録。

本日操業。

2011-11-01 23:14:19 | 泡沫
もう11月だっていうのに,Tシャツに軽いはおりもので寒くないってのはどういうことだ。
へんな陽気だよう。

自転車に乗ることが生活のベースになっているので,秋冬物といったってむくむくした衣類はあまりないのだけど,いちおう少し地厚なものを出しました。
で,パンツが……太ってしまいました。

ここ1年ほど睡眠不足が続いて,危ないのであんまり乗っていなくて,前シーズンの終わり頃はフトモモがきつくなりかけていたので,戦々恐々としていたのだけど……別のところに出てきてた。ヤバいと思ってたフトモモはむしろゆるくなってたんだけど……ハラがねー,きつくなってしまいましたよ。はけなくなったのも1本あった……。
どうも脚は,ちょっと(2週間とか)継続的に,通勤だけでも乗っていれば締まってくるみたいだから,秋口からわりと乗れてたのがよかったんだろうと思う。でもハラまわりには焼け石に水っぽい。
2週間くらいってひとつの指標みたいで,ブランクが長かったあとでもこのくらいで「フッキン使える」カンジにはなってたからあんまり気にしてなかったんだけど,ムダ肉は落ちないのね。確かに,週末小貝川詣でをずーっとやっててころって,おなか周りの使い方って全然違ってた。常におなかへこませてるような感覚(たぶんこれは「骨盤を立てる」ことと関係があると思う)があったから,「フッキン使う」状態を維持できてたんだと思う。ロングライドじゃないとだめなことってあるんだな-と。
上腕がたぷついてきてたのはすこし治ってきたから,ハラもがんばる。

自炊はしみじみやっているけど,本が減った感じはあんまりしない。いまいしいひさいちの本を撮っていて,作業用に本を引っ張り出したらスチールラックが1本空いた。でも本の置き場所が変わっただけって感じ。カットもスキャニングも結局は手作業だし,何より確認に時間がかかる。そんなに効率的には行かないですなー。
疲れていて活字本読むのがきついときにちょこちょこ読む用に,iPadには何冊か常駐してるけど,まんがってそんなには読まない。スペースあける目的のほうが大きい感じだ。オンラインストレージにおいていつでも持ってこられるようにしておけばおもしろいかもだけど。
活字本は割と読む。こんな端末で活字本が読めるだろうか,と思っていたけど,けっこうちゃんと読めます。
いま文豪怪談傑作選の折口の巻を読んでいるけど,おもしろい。昔出てた中公文庫の著作集,高校生の頃にほしくて,迷って迷って結局買わなかったんだけど,買っとけばよかったな-と思う。古本屋で見つかるだろうか……。柳田のは歯抜けであるけど,ちゃんとそろえてデータにしてしまおう。折口は詩の巻だけでも見つけたいところだな。
ちくま文庫版の折口の本はかわいいイラストが入っているところがあるので,グレイモードで撮ったんだけど,紙の色が薄いグレイとして出ていて,モノクロで撮ったものより読みやすい感じだ。でも,古い本の場合,ページが焼けたりしているので,汚くなってしまうのではないかと思う。あとモノクロにした場合と,ファイルサイズで2.5倍くらいの差が出るようだ。読む上では特に問題は感じないけどね(リーダーはi文庫HDを使ってますよ。縦組みなので)。
モノクロで1000ページを超える文庫を1冊吸い上げたので,これも試してみる。
AcrobatのOCR機能はだめだなー。検索機能を利用できるかと思ったけど,誤認識が多い。目安くらいにしかならないと思う。
いちおう,撮ったまんまのデータを別に保存してあるので,いいソフトがあれば試してみる。

新しく買った文庫を読み終わったらカットしてデータ化,という習慣がつきつつあるのは割といいようだ。

土曜日は千葉の県立美術館まで,酒井抱一展を見に行ってきた。前日睡眠不足でしんどかったから,悩んだ末自転車はあきらめた。
ここは近世ものでいい企画が多くて,好きな美術館。人気のある琳派の展覧会なのにすいていて,ゆっくり見られたのもよかった。古い建物を覆うように新しい外装にしているらしく,天井が高くて落ち着いた感じ。もともと美術館として建てられたものではないようで,動線はよくないけど,広さも適当だし。ミュージアムショップはさびしいけど。

展示の内容は,もうすこし小品が見たかったなーっていう感じだったけど,期待とちがうところがたくさんあってとてもよかった。抱一のお弟子すじのひとたちの作品にもかなりのスペースが割かれていて,ここによい作品がたくさんあった。あと,抱一のおにいちゃん(藩主さまだ)の書いたものとか作品がでていて,これもよかった。抱一の鷹揚な作風というのは,こういうバックグラウンドから生まれたものか,と思ったりした。アタシは伝記評論はすきじゃなくて,音楽にしろ絵にしろ,好きな作家のバイオグラフィにはほとんど関心を持ってなかったんだけど,トシをとると変わるもんだ。

ねこ好きにとって白眉は,新しく見つかったらしいねこの軸がでていたこと。どっかおともだちのおうちのねこさんを描いたものらしく,しまねこ(讃に「玳瑁児」とあるので,いわゆるトータシェル,さびねこ,というかんじだけど,絵はしまねこ。きじとらだろうか)が,前あしを胸の下にたたんでちんまりとなっているところを描いたものだ。もうすこしリラックスした状態だといわゆる「香箱を組」んだ状態になるのだろうけど,だれきった姿勢ではない。ちょっと寒いのか,なんか企んでるかってところだと思う。讃がよくて,漢字だしぜんぶは読めなかったんだけど,たぶん「ナントカ家のねこちゃん 赤い首輪に金のすず 芍薬のちょうちょにじゃれて ねずみとるとて爪をとぐ 顔を洗えばお客があるぞ」みたいなとこは読めた。半分くらいわかんないけど,かわいいなーって感じは伝わってくる。ねこ好きにはしられた「ねこの葬式」という漢詩があるけど,それと比肩するねこ漢詩だと思う。図録と格闘して読解してみるよ。
残り期間はあんまりないけど,ねこ好きはいくべし。

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