南西諸島から導入牛を関西地方まで搬送するには、一晩以上かけて船便を利用し、鹿児島からさらに一晩トラックで運ばれてくる。
同諸島から神戸や大阪港まで船便のケースもある。
これらの子牛は、さすがにかなり披露状態で到着する。
とくに海上が荒れでもした時には、半数くらいが体調を損ねて到着することもあり、とくに夏場は、熱波が加わるために疲労度が増すようである。
生産地からの船便を仕立てる際は、子牛たちのストレスを軽減することが重要であり、それには天候を慎重に吟味して出船できる便を考慮する必要がある。
数年前の7月、鹿児島港へ到着した時には、船酔いのために、1頭の子牛が歩行困難状態となり、鹿児島市のと場に直送したことがあった。
疲労困憊状態の子牛が到着したら、ビタミンADE剤の皮下注やモラリックスなどを舐めさせて、疲労や緊張感からの回復を促し、余裕の休息や飲水が可能な環境を整えることも不可欠である。
およそ20年以前より、南西諸島から年間約350頭を導入しているが、これらの地方は台風などの気候条件下で生産されることから、強健性に優れていると判断している。
この様な遠方からストレスを覚悟で導入している理由については、係る地域産素牛が増体及び肉質についても安定した肥育成績を残しているからである。
(^_^;)/
数年前の夏、
船で輸送中の牛達に熱射病による死亡事故が発生した事がありました。
運搬条件が改善されてからはその様な話を聞かなくなったものの、
牛達には快適な旅とはいかない様ですね。
さて、
昨年のセリで、
一番遠くへ買われて行った我が牧場の牛は山形でした。
はるばる東北から最南端の八重山まで牛達を求めて来て下さるのは本当にありがたい事です。
(^^ゞ
オーストラリアからは、航空便でやってくるそうです。
それよりも、国内移送の方が、長旅でしょう。
和牛は正しく強健を要求されます。