肥育センターにより、配合飼料の与え方は一定していないようである。
それらは飼養規模など物理的な問題や、少数精鋭など給与回数を小刻みにしたり、自動化したり様々である。
約500頭規模のあるセンターでは、早朝から深夜12時に掛けて、日に6回給与することで、肥育前半から摂取量が増加し、その分増体量が増えて、枝肉量と良好な肉質をものにしているという。
数千頭規模の場合は、完全自動給餌装置により、日に2回給餌のケースが多いようである。
前者は、良く聞くことであるが、牛の顔色を見ながら適量を与える業師的な牛飼いである。
後者は、規模が大きく、省力化優先で、マニュアル通りの給餌法を取らざる得ない。
当然、前者の方は手作り的な肥育法であり、その結果増体速度も速く、やや大きめの枝肉量が確保できて腿抜け効果もある様である。
日に1回給餌でも、複数回給餌と同様の摂取量であれば、増体量も多くなるはずであるが、1回給餌ではなかなか摂取量が上がらない。
摂取量が上がらないから、給餌回数を多くして、摂取量を伸ばそうと言うことになる。
毎日5~6回も給餌していては、労力的にも大変な負担である。
その様な場合は、自動給餌装置によるケースが多いようである。
給餌回数は、多いほど摂取量も増える傾向にあり、体重が順調に増加することで、体脂肪の蓄積も多く、その効果により、サシも潜在能力を伸ばすことになる。
ちなみに、配合飼料の固定式自動給餌装置は、40m牛舎4列(40マス)で、約270~280万円程度のようである。