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黒毛和種の繁殖牛を10数頭飼育している生産者を訪ねた。
「昨夜一杯飲んでいる間に、雌が生まれていた」と言うことであった。
稲ワラを主としてイタリアンライグラスの生草や乾草を3分の1程度混ぜて与え、濃厚飼料は一般ふすま1kgに繁殖牛用の配合飼料を500g程度あたえていた。
この給与法は、配合飼料を僅かずつでも与えていることが、正解であり、自家産粗飼料だけや単味飼料だけでは、各微量要素に欠け、食欲不振や下痢、繁殖傷害を起こす可能性が高い。
市販の配合飼料には、それらが混合されているために、少量でも毎日の給与であれば、十分に補足されていることになる。
子牛の毛色が真っ茶色というケースもあるが、そのようなケースでは、ミネラル不足が考えられる。
もう一つ気がかりなことがあった。
雌牛の人工授精記録が一覧表にして掲示されていた。
それには、母牛名と人工授精日、交配精液名などが横軸に記録されていた。
人工授精の際、交配精液はどうして決めているのかに対して、人工授精師が勧めるままに実施しているとのことであった。
母の父勝忠平、母の父の父平茂勝に百合茂を交配したケースもある。
人気牛を並べる根拠を聞いても、「これなら良い」としてOKしたという。
挙げ句、雌が生まれたら但馬系の精液を交配するための交配であれば、全くの無意味ではなかろう。
地元の改良組合などで、その辺の勉強会を開くなど、地元産の和牛改良のための指針作りの徹底が必要であると感じた次第である。
ちなみに、一覧表であるが、母牛の次には母の父、母の父の父を加えて人工受精時に参考にしたらどうかと蛇足を加えた。
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しかも、
子牛の餌に繁殖配合とフスマとありますが、粕類を多給するとリンが多いので、尿石の危険が相当大きくなると思います。雌なら危険がほとんどないのかもしれませんが。
子牛の濃厚飼料は専用のものを。粗飼料はオーツヘイやアルファルファヘイなどを使うべきと思います。みなさんどうしていますか?
私は離乳(4か月齢で実施)までは粗飼料も少なめにして濃厚飼料を3kg程度食べることを目標にしています。その後は雄なら4kg弱、雌なら3.5kg程度を上限とし尾枕がついたら濃厚飼料を減らすべきと考えていますがいかがでしょうか。遅いですがやっと1頭そんな感じの給与で育ちかけた5か月齢の子牛がいます。ちなみに子牛の濃厚飼料はCP17,TDN70、粗飼料は出荷までオーツヘイ(クレイングラス)とアルファルファです。
文面からは、そのえさは繁殖親に与えているととれますよ。
たぶん粗飼料がよくないと言っているのだと思いますが。
購入粗飼料で育てているので価格的には精一杯です。
気になる点はアルファルファヘイが多いためか冬期去勢が尿石気味になることです。
オーツヘイ中心で親牛を飼うとエネルギー過剰蛋白不足になると思うのですが、ちなみに私の成雌牛約500kgはオーツヘイ3kg、イタリアンストロー3kg、アルファルファヘイ1kgを維持飼料として妊末や授乳期は自家配をそれぞれおよそ1kg、3,5kg与えるように設計しています。
粗飼料ウンヌンではありません。
最初から違うんです。
氏の書いておられる
>稲ワラを主としてイタリアンライグラスの生草や乾草を3分の1程度混ぜて与え、濃厚飼料は一般ふすま1kgに繁殖牛用の配合飼料を500g程度あたえていた。
というのは親に与えていたということです。
けっして子牛への給与ではないという意味です。
ちなみに脱サラさんの給与内容は素晴らしいとは思うのですが、商売としては出荷価格は絶えずトップクラスを維持しないとペイできない経費ですよね?