牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

牛の背中の名称

2008-04-14 00:21:59 | 牛の躯
牛の背中、背腰とその前後にかけて、写真に図示したように、肥育牛の品質が象徴的に評価される筋肉である胸腰最長筋、つまりロースが脊髄の両側に2本並列している。
そのロースを最大限大きくするには、最大限飼料を摂取させる必要がある。
そのために必要な部位が肋腹である。
肋腹は、200リットルドラム缶1本以上を収納する消化管が余裕で機能可能なものでなければならない。
そのためには、肋骨の張り方が前後に振れなく下方に垂直で、肋間幅が広い方がよい。
また肋から下方へ移行している腹は、肋からの移行が良く、写真の牛のように形良く余裕があり、多量の餌の摂取に耐えられる大きな腹容が望まれる。
ロースの生産を象徴的に肋腹を取り上げたが、飼料の摂取能力が高ければ、牛全体の各部位の増大に深く拘わりがあることは、当然のことである。
写真の牛は、肥育開始後約1ヵ月目の去勢牛であるが、体幅、つまり肩幅、胸幅、肋張り、腹容、腰角・カン幅、尻幅の全てが充実している。
背幅や腰幅、それらの厚みと長さもあり、ほぼ理想的な体型であり、生後30ヵ月齢到達時には、体重は900kg以上が期待できる。
この様なタイプの素牛が理想的である。




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