牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

再び後手後手のはなし

2011-07-20 19:50:23 | 予防治療

管轄する家畜保健所から、今朝聞き取りがあった。
震災後に東北地方から素牛を導入したか。
稲ワラはどこの産地のものを給与しているか。
そして午後になって、使用している稲ワラをサンプルとして放射性物質の含量を測定したいので協力して欲しいとの連絡があった。

事象が起きて始めて国内全域を対象に係る調査を行うことになったそうである。
震災直後から、対応が後手後手だを発する情報は、枚挙に暇がない状況が130日も持続したままである。
今回はたまたま稲ワラであるが、あらゆる食料品や飼料等について、係る調査に踏み切るための通達を震災直後に出せなかったものか。
震災後1ヶ月の間には、関東地方では水道水の異常や、野菜類への放射性物質の混入のニュースがあった。
その後、茶の話もあった。
これらの情報は係る調査の必要性を示唆していたはずである。

また、震災直後に国産稲ワラを給与させない様にとの通達を出したという農水省の話もあった。
ならば、その時点で何故係る調査をしなかったのであろうか。
何を根拠に通達を出したのであろうか。
最近の情報では稲ワラ1kg中に放射性セシウムが4万ベクレルも検出されたという。
しかも、汚染した稲わらは福島県産ではなく宮城県産とも言われている。
深く考えなくても、放射能の流出の大きさのほどが伺われる。
前述したが、放射能被災地とされる地域以外を含めて、住民や農家や畜産関係者の内外被爆の詳細について緊急調査が急務である。