さくらおばさんの ひとりごと

日々の想いを綴ります。

「赤毛のアン」のように

2010-08-07 | 暮らし
 きょうは立秋です。

 風鈴をしまいました。

 だけど、暑い日がつづきますねぇ!

 みなさん、体を壊さないように気をつけましょう。



 さて、のっけから転載の転載で恐縮ですが、「すくらむ」(http://ameblo.jp/kokkoippan/day-20100807.html)から「子どもに貧困と絶望を与え未来奪う新自由主義は人間の最も醜悪な部分を濃縮させたもの」を転載させていただきます。
 「みどりさんのブログ」も紹介されています。




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 「連合通信・隔日版」(2010年7月29日付No.8354)
 「子どもの貧困」を考える/埼玉弁護士会がシンポ/高校生らが実情訴える



 「子どもの貧困」について考えようと埼玉弁護士会は7月24日、埼玉県川口市内でシンポジウムを開き、市民や弁護士など300人が参加した。



 日本弁護士連合会(日弁連)は今年の人権擁護大会のテーマの一つに「子どもの貧困」を掲げている。今回は、そのプレ企画として開かれたもの。



 埼玉弁護士会の加村啓二会長はあいさつで「労働者の格差と貧困拡大を背景に子どもの貧困が拡大している」と指摘。さらに、貧困が世代間で連鎖していると述べ「社会全体で対応策を模索してきたい」とした。



 シンポでは、生活保護を受けている高校生や親などが発言し、進学や部活動の費用などに悩んでいる実情を語った。



 パネルディスカッションで日本テレビの水島宏明解説委員は、取材で出会ったネットカフェ難民の青年などを紹介しながら「親の不安定な雇用が子どもに影響を与えていることは明らか。世の中から不安定な雇用をなくしていかなければならない」と発言した。



 子どもの貧困に対しては、学校や児童相談所、福祉事務所などの関係機関が横断的に対応することが必要であり、若者の失業対策として注目され始めているパーソナル・サポート・システムは「子どもにこそ必要」と指摘した。



 ●〈当事者の発言から〉/「部活をやめろ」と…/高校3年生の男子



 母親と弟2人の4人暮らし。生活保護を受給中。野球部の活動に打ち込んでいるが、母親が市役所で「生活保護の受給額のなかで部活をやっているので苦しい」と話したら「部活をやめさせればいい」と言われた。自分が部活をやめることで生活が楽になるなら、やめた方がいいと思っている。


 部活の費用をアルバイトで補えればいいが、バイトで稼いだ分は受給額から引かれてしまう。こうしたことに疑問を感じる。



 ●水道止められたことも/高校3年生の男子



 母子家庭で、高校1年の弟との3人暮らし。小学4年の時に父親がいなくなり、生活保護を受けている。生活は苦しく、ガスや電気、水道代を滞納することも多い。水道を止められた時は体も洗えず、きつかった。近くの公園でペットボトルに水を詰めて家に運んだことも。


 進路を決める時期で、溶接などの資格試験を受けたいが、検定料が高くて申し込めない。普通の生活を送るために、早く正社員として働きたい。


 これからの子どもが自分のような思いをしなくてすむよう、学費や資格の検定料を無料にしてほしい。



 ●孤立している子を救って/21歳女性



 高校中退の経験がある。現在は定時制高校に通いながら、夜は100円ショップに勤務。小学3年の時に両親が離婚し、母親との2人暮らし。


 母親はダブルワークをしていたが、体を壊してからはそれもできなくなり、月収は12万~13万円。食費は2人で1日1,000円。納豆とご飯だけという日が3日続いたこともある。


 小学3年の頃から勉強についていけなくなった。小数や分数がほとんど分からない。母親はずっと仕事だったため夜は一人。宿題が分からなくても教えてくれる人がいなかった。


 子どもが夜、一人で過ごすのは大変なこと。中学で同じ境遇の子と出会い、夜遊びするように。孤独感はなくなったが、生活が乱れ退学につながった。


 高校中退に手を打つには、高校生になってからでは遅い。小学校の時から孤立している子どもを見つけることが必要。孤立している子どもを見つけたら手をさしのべてほしい。



 ●教育費が足りない/シングルマザー



 離婚して11年。中学3年生と小学5年生の子どもを育てている。離婚後、派遣社員として働いたが生活は苦しかった。現在は正社員として7年目。しかし、昨年は10%の賃下げでボーナスもなし。昇給もほとんどない。


 中3の息子は公立高校以外の進学が厳しいことを理解しているが、(公立の中の)進学校に通いたいと言い出した。


 公立高校無償化で公立高校の競争は激しくなっている。進学のためには進学塾に通う方がいいが、年間50万円を超える費用が必要。とても払えない。


 勉強したいという意志を尊重したいが、親の事情で通わせてあげられない。これが自己責任なのか。子どもたちが自由に進路を選べる社会にしてほしい。



 ●「派遣切り」で生活困窮/いすゞの元派遣社員男性



 青森県で17年間、正社員として働いてきたが、経営不振でリストラされ、派遣社員としていすゞで働いていた。家族を置いて栃木県で一人暮らし。


 同社で2008年12月に1,400人が中途解雇され、自分もその一人に。いま裁判でたたかっている。


 長男はバイトで家計を助けている。地元で就職活動もしているが、仕事は見つからない。派遣や期間社員の求人は多くあるが、それは嫌だと言っている。


 来年、高校を卒業する長女は、本当は大学に行きたいが生活のことを考え、就職活動をしている。


 次男は中学で卓球部に入っているが、部活で一番金がかかるのはシューズ代。2カ月で履きつぶしてしまう。その分の費用は長男と長女がみてくれた。


 親の貧困を解決することなしに子どものすこやかな成長も未来もない。




          
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 「すくらむ」の今年5月5日(http://ameblo.jp/kokkoippan/day-20100505.html)には、「子どもは貧困の被害者であるばかりか次代への「貧困の運び手」をさせられている─『子どもの権利手帳』」が掲載されました。

 その中にあった、「いのち・そだち・まなび」京都子どもネットの『子どもの権利手帳』の一部をご紹介します。(http://www.kyokyoso.jp/topics/kenritetyo%81%9A.pdf




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 あなたは、毎日十分な食事を食べられていますか。

 あなたは、清潔で体にあった服を着ていますか。

 あなたは、病気を予防し、かかったときには治療を受けることができますか。

 あなたには、安心できる場所がありますか。

 あなたには、信頼できるともだちがいますか。

 したいと思ったとき、あなたは勉強ができる環境にいますか。
 
 会いたいと思ったとき、あなたの大切な人と会うことができますか。

 言いたいことを言えない、意見を真剣に聞いてもらえない、そんなことはありませんか。

 あなたの意見は、あなた自身の暮らしのなかでどの程度尊重されていますか。




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 私はこれまで、『赤毛のアン』の原作を読んだことがなく、テレビアニメもみていません。

 先日、映画を観ました。

 この映画について、「劇場公開記念小冊子」(観客全員にプレゼントされました!)には、こうあります。


 「本作「赤毛のアン~グリーンゲーブルズへの道~」は、全50話あるテレビシリーズの中の1~6話を、監督の高畑勲自らが監修して再編集した劇場版です。しかも、1989年に再編集された当時は正式な公開には至らなかったという、知られざる名編集版であり、20年の時を経て、いよいよ劇場のスクリーンに登場します。」


 とても生きいきした気持のいい作品でした。

 自然描写の美しいこと!アンと一緒にうっとりしてしまいます。

 孤児院で過ごしてきたというと、一種の先入観がありますが、アンはどうしてこのようにのびのびした、自分の意見をきちんと言う、周りのことにも思いを寄せることのできる、豊かな少女に育ったのでしょう。

 とても魅力的な少女です。

 自然の美しさと同時に、時間の豊かさも感じます。

 マリラと一緒に、6マイル先の家まで馬車に乗って、コトコトガタガタと進む間に変わっていくマリラの心。

 相手に対する気持が、ゆっくりした時間のなかで解きほぐされていく。とても大事なことですね。

 子どもたちが生きるためには、このような環境が必要でしょう。
 それは、私たち大人の責任。

 原作をぜひ読みたいと強く思います。

 きっと読むごとに、気持が新鮮になり、前へ向かい、甦るでしょう。

 小さな集まりでこのことを言ったら、数人の人が「そう思う」と言いました。
 現在読んでいる途中だという人もいました。


           「赤毛のアン」

             http://www.google.co.jp/movies?hl=ja&dq=%E8%B5%A4%E6%AF%9B%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%B3+%E6%98%A0%E7%94%BB&sort=1&q=%E8%B5%A4%E6%AF%9B%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%B3+%EF%BD%9E%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%BA%E3%81%B8%E3%81%AE%E9%81%93%EF%BD%9E&sa=X&ei=b0JdTOW4CYjkuAPC6eSZDA&ved=0CBkQwAMoAg




          ──  ──  ──  ──  ──




 きょうの「はまやん」さんの頁(http://blog.qlep.com/blog.php/hamayan/373551?categ=1&year=2010&month=8)に、カナダのすてきな青年のお話がありました。

 まずは、この青年のホームページをごらんください。

     http://weavethehearts.tumblr.com/

 こんなに素晴らしいセンスを持った、個性的な青年は、どのようにして成長したのでしょう。

 アンは100年前の物語ですが、この青年は現代の人です。

 きょうは、はまやんさんのブログのおかげで元気になりました。

 はまやんさんも、個性的な方のようです。







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