さくらおばさんの ひとりごと

日々の想いを綴ります。

ベアテ・シロタ・ゴードンさん

2007-10-07 | 平和
               
 清瀬市のKさん、Tさんのおさそいで、清瀬市男女共同参画センター主催「講演と対談 ベアテの夢みた男女平等~憲法24条にたずさわって~」に、昨10月6日行ってきました。


 ベアテさんはニューヨーク在住で、現在、アジア(もちろん日本も)、欧米の文化交流をすすめていらっしゃいます。

 今年、84歳です!

 ですが! なんと素敵な方なのでしょう。

 ひと目見るなり「ベアテさ~ん」と声をかけたくなるほど、ふんわりとかわいらしい、包みこまれるような空気をお持ちです。

 そしてそれは、きちんとした自己、理性・知性があってこそのもののように感じました。

 
 ベアテさんについては、青年劇場公演「真珠の首飾り(ジェームス三木作)」や、映画「ベアテの贈りもの」で少し知っていました。

 今年公開された映画「日本の青空」では、日本国憲法に女性の権利を守る条項を入れるよう、泣かんばかりにして主張する場面に胸がいっぱいになり、もしベアテさんがいなかったらどうなっていたのだろうかと、思ったりしました。

 
 きちんと、わかりやすい日本語で(なんとベアテさんは22歳の時すでに6ヶ国語に通じていました。5歳のとき初めて日本に来られ、たった5ヶ月で(だったと思います)日本語がわかるようになったそうです。)時間いっぱい話してくださいました。


 帰りに、ベアテさんのサインの入った著書を購入しましたので、目次をご紹介します。


             


 章の中の小見出し(というのでしょうか)は、私の勝手なピックアップです。


   第1章 「女性の権利」を書いた頃
       憲法草案にたずさわった人びと

   第2章 憲法は戦争が生んだ真珠
       モデル草案作成の舞台裏
       草案検討の日米会議
       天皇条項に固執した日本
       戦争放棄「九条」をめぐって

   第3章 パンドラの箱を開けてはいけない
       政府を監視し、憲法を生かす
       忌まわしい記憶─愛国心
       教育と子どもたち
       歴史の歪曲を許さない

   第4章 戦争の現実─九条と自衛隊
       真実を語り継ぐ勇気
       「九条」はガンジーの非暴力主義
       イラク戦争と自衛隊派遣
       自衛権とは
       架空の戦争の脅しに乗ってはいけない
       戦後再軍備への道
       時代閉塞と若者たち

   第5章 日本女性は幸せになったか
       男女同権を追いやる人たち  
       二一世紀の「家族」、そして「家庭」
       日本の少子化は止められるか
       女性たちよ、引きこもってはいけない
       自立した女性であるために

   第6章 平和のため世界をアートで結ぶ
       アートは国際間の相互理解を深める


 
 ベアテさんは言います。


 19世紀からの日本の進歩的な人びとが望んでいたことが、この憲法につながっている。

 この憲法は、世界の憲法から学んだ、世界で最もすぐれた憲法。歴史の叡智を集めたもの。



 
          『ベアテと語る「女性の幸福」と憲法』 (晶文社)
 
               http://www.shobunsha.co.jp//wadai4.html             
コメント
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