いかにも、彼の大陸ならではの言い分、と言ったところではないだろうか。
日本人ならまずこうした物言いはすまい。かりに心中そう思っても、それを口に出したらそれでオシマイだ。日本の消費者相手にこれからも商売していくつもりなら、あの工場長発言はまずい。実にまずい。
まあ、向こうが引き続き今後もどういう言い訳や自己弁護を連ねてくりかは知らないが、こちらとしては、「おたくの製品は買いません」、「中国製は買いません」で通せばよいことなのだ。市場主義経済において、それは消費者の自由裁量として可能であり、また所謂消費者主権の考えにももとるものではない。社会主義市場経済を標ぼうする彼の国では、そうした発想が存在するのか否かはいざ知らぬが。太平洋を隔てたもう一つの大陸国家もただでは「私が悪うございました」とは言わぬ国柄だが、消費者保護という点では我が国よりも先進国なので、今回のようなケースにおいては、あそこまで露骨な自己弁護、開き直りはすまい。つまり、先進国基準でいえば、天洋の今回の対応は「ずれて」いる。そしてあの会見は天洋の一存で行ったものではないのだから、彼の国の政府も「ずれて」いるというか、外の世界が見えていないのだ。
ただ、日本側としては、特に政府や企業関係者には心しておいてもらいたいが、今後も向こうは自分たちに都合の良いことを言いたい放題いってくるはずだ。自分たちの利益と面子のためなら何でもする連中だ。くしくも、あの工場長も言っていたではないか、「名誉が傷つけられたと」。いかなる原因であれ自社製品により心身を傷つけられた消費者をよりも、自分たちの名誉を気にかけ、またそう公言して憚らぬ連中なのだ。天洋食品が、あるいはあの工場長が特殊なのではない。彼の国の人たちはおおむねあのような行動形式を持つと思って差し支えが無い。適宜反論を加え、向こうの言いたい放題にしておいてはいけない。我が国において「言わぬがはな」でも、彼の国に限らぬ外の世界では「言わぬはバカ」でしかないのだ。この点、我が国も外の世界が見えていない。
私は彼の国との「友好」なんてあり得ないとは言わない。所詮国家間の友好などというものは絶えず片手で握手、もう片手でパンチみたいなものだ。絶えず利害関係が錯そうするのだからそれは仕方がない。隣国同士なら尚更であるし、たとえ蛇蝎のごとくに相手を嫌おうが、隣人は選べぬ。そうした現実を呑みこんだ上での互いに盾や鉾を交えぬ状態を維持することこそが、国家間の「友好」というものだ。その意味で、私は彼の国との友好論者である。ただ、一部の人たちが希求ような甘ったるい友好など望むべくもないのだ。そんな夢想に耽っている間に、相手は付け込んでくる。それが国際関係の現実であるし、それが国家間の「友好」の現実でもあるのだ。特にその点においてしたたかなのが彼の国なのだ。その点をよくよくわきまえたうえで、今回の問題も対応していきたい、政府も、企業も、そして我々消費者も。
日本人ならまずこうした物言いはすまい。かりに心中そう思っても、それを口に出したらそれでオシマイだ。日本の消費者相手にこれからも商売していくつもりなら、あの工場長発言はまずい。実にまずい。
まあ、向こうが引き続き今後もどういう言い訳や自己弁護を連ねてくりかは知らないが、こちらとしては、「おたくの製品は買いません」、「中国製は買いません」で通せばよいことなのだ。市場主義経済において、それは消費者の自由裁量として可能であり、また所謂消費者主権の考えにももとるものではない。社会主義市場経済を標ぼうする彼の国では、そうした発想が存在するのか否かはいざ知らぬが。太平洋を隔てたもう一つの大陸国家もただでは「私が悪うございました」とは言わぬ国柄だが、消費者保護という点では我が国よりも先進国なので、今回のようなケースにおいては、あそこまで露骨な自己弁護、開き直りはすまい。つまり、先進国基準でいえば、天洋の今回の対応は「ずれて」いる。そしてあの会見は天洋の一存で行ったものではないのだから、彼の国の政府も「ずれて」いるというか、外の世界が見えていないのだ。
ただ、日本側としては、特に政府や企業関係者には心しておいてもらいたいが、今後も向こうは自分たちに都合の良いことを言いたい放題いってくるはずだ。自分たちの利益と面子のためなら何でもする連中だ。くしくも、あの工場長も言っていたではないか、「名誉が傷つけられたと」。いかなる原因であれ自社製品により心身を傷つけられた消費者をよりも、自分たちの名誉を気にかけ、またそう公言して憚らぬ連中なのだ。天洋食品が、あるいはあの工場長が特殊なのではない。彼の国の人たちはおおむねあのような行動形式を持つと思って差し支えが無い。適宜反論を加え、向こうの言いたい放題にしておいてはいけない。我が国において「言わぬがはな」でも、彼の国に限らぬ外の世界では「言わぬはバカ」でしかないのだ。この点、我が国も外の世界が見えていない。
私は彼の国との「友好」なんてあり得ないとは言わない。所詮国家間の友好などというものは絶えず片手で握手、もう片手でパンチみたいなものだ。絶えず利害関係が錯そうするのだからそれは仕方がない。隣国同士なら尚更であるし、たとえ蛇蝎のごとくに相手を嫌おうが、隣人は選べぬ。そうした現実を呑みこんだ上での互いに盾や鉾を交えぬ状態を維持することこそが、国家間の「友好」というものだ。その意味で、私は彼の国との友好論者である。ただ、一部の人たちが希求ような甘ったるい友好など望むべくもないのだ。そんな夢想に耽っている間に、相手は付け込んでくる。それが国際関係の現実であるし、それが国家間の「友好」の現実でもあるのだ。特にその点においてしたたかなのが彼の国なのだ。その点をよくよくわきまえたうえで、今回の問題も対応していきたい、政府も、企業も、そして我々消費者も。