くまわん雑記

時々問い合わせがありますが、「くまわん」というのは、ある地方の方言です。意味はヒミツです。知る人ぞ知るということで。

橋下知事、残りの4分の1は切捨てですか・・・?

2008年02月14日 | Weblog
以下抜粋。

大阪府の橋下徹知事は9日、府内の全公立小学校で1、2年生を対象に実施している35人学級編成について、財政負担が大きいことを理由に見直しを検討するよう府教委に指示した。検討結果は8月以降の補正予算に反映させる。
 橋下知事は「35人学級を導入しない場合、1学級平均37人になる」との試算を示したうえで、「35人学級を維持するためには30億円が必要。2人減らすために30億円を使うのはどうか。国の基準である上限40人という学級の枠組みを採用したとしても、4分の3の学級は35人以下におさまる」と説明している。
 35人学級は太田房江前知事が掲げた公約の一つで、小学校低学年できめ細かい指導を行い、学習習慣などを身に付けさせることが目的。
 平成16、17年度でそれまでの40人学級から38人学級に移行、18年度は1年生を35人学級とし、19年度には2年生でも導入した。

一般論で言えば、欧米なんかに比べて日本の学校の一教室あたりの生徒数はやたらと多い。私がいた米国の某地域では一教室25人まで。実際にはそれ以下は一般的。
少ない私の経験から言っても、25人を超えるといわゆる「きめ細かい指導」というのは難しいし、生徒一人一人を観察するにも「つぶさな」というのが難しくなる。
正直、35人でもまだ多いと思っている。

ところが教育重視、子育て重視のはずの橋下知事、財政負担の大きさを理由に、上掲の方針だとか。危機的な財政状況にある大阪府のこと。わからぬでもないが、子供重視とどう折り合いをつけるのだろうか。太田府政の下で既に進められてきた少人数化をここで方向転換して、それが子供にとってよりよい結果をもたらすというのだろうか。
財政再建も子供のため、確かにそれはそうだ。ただ、教育というものは家庭教育でもそうだが、単純な費用対効果的な発想で成り立つものではないはずだ。

「国の基準である上限40人という学級の枠組みを採用したとしても、4分の3の学級は35人以下におさまる」とのことだが、では残りの4分の1はどうなるのか。35人以上あるいは40人学級のままということか。言い換えれば、4分の1は切り捨てということか? そもそも公教育でそうした不公平を正面切ってやるべきなのか?
私は結果の平等などいってはいない。35人以上学級と35人以下学級では、結果ではなく機会の平等が損なわれている。たかが数人の違いというのは、現場を知らない人間のせりふだ。

もし本当に財政を理由に35人学級方針を修正するというのであれば、もし本当に4分の3のみの達成に満足するのであれば、笑う子供も出てこようが、泣く子供も確実に出てくる。

府知事、子供を舐めちゃいけないですよ。子供は大人のすることをよーく見ていますから。親のこと、教師のこと、「子供だからわかるまい」などと侮っていると、
「私は橋本府政に見捨てられた!」がために非行や犯罪に走る子供が出たりして・・。

コメント
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