ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

Maureen Tomson

2007年01月28日 | 女性ボーカルT
CORAL盤でMAUREEN TOMSONの“THE THRILL IS GONE”録音年不詳・レコード重量140g

モーリーン・トムソンは1943年スコットランド生まれ。1953年に家族と共にニューヨークに移住しました。当時有名だったHORN&HARDART'S CHILDREN'S HOURのオーディションに応募して採用となりTVやラジオの音楽番組に出演するようになったのです。が, その活動をきっかけとして次第に才能を開花させていきます。’60~'64年の間は広告会社の秘書を勤めて音楽の世界からは身を引いていたのですが、復帰後地方のクラブで歌っていた時にスカウトされた本アルバムの初レコーディングとなりました。このジャケット写真もトレンチコートの襟を立てて魅力的な彼女の物悲しげな表情のものですが、この彼女の顔と表情からどのようなボーカルだと想像されるでしょうか。今までに聴いたアルバムでジャケットの印象とアルバムのボーカルの印象がピタリと当てはまるものはなかったような気がします。ジャケットとアルバムの内容は一致しないようですが、このアルバムもジャケットの彼女の印象からは, しっとりとしたバラードを聴かせるタイプのシンガーではないかと思わされるのですが、実際にアルバムを聴くと彼女の歌い回しは結構ドラマチックです。じっくりしっとりと聴かせるよりも歌い上げるといった部分が少なからずあります。声質は高からず低からず中庸の声ですが発声に力強さがあり声量も充分です。私にはスコットランドのシンガーという印象がします。B-5のI CAN'T GET STARTEDあたりを聴くともう少し抑えてさらに情感が入れば彼女はさらに多くのアルバムを残していたと思いますが, それも個性というものでしょうね。全体的にハリのある歌声が聴けるアルバムですが、このジャケットは人気があります。最近は滅多に見かけませんね。

DICK JACOBESの指揮によるオーケストラ伴奏
収録曲
A面
1, MY MAN
2, WHAT'LL I DO
3, MEDITATION
4, THE HOUSE OF THE RISIN' SUN
5, I'LL NEVER SMILE AGAIN
6, IT NEVER ENTERED MY MIND
B面
1, THE THRILL IS GONE
2, WHEN SUNNY GETS BLUE
3, FUNNY WORLD
4, WHO CAN I TURN TO
5, I CAN'T GET STARTED
6, WHEN I FALL IN LOVE

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