ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

SILVIA TELLES

2008年09月07日 | 女性ボーカルT
(BRAZIL) ODEON/MODB-3076/SILVIA TELLES/CARICIA/10inch

このアルバムはネットでいろんなアルバムを眺めていた時に目にとまったアルバムです。彼女は1956年か57年のデビューと聞いていますので、1957年発売の本アルバムは多分彼女のデビュー・アルバムと思います。1957年というと彼女が1934年生れですから23歳ごろという事になりますね。彼女はこの後に10年ほどで事故で亡くなってしまうわけですが誰も想像だにしなかったことでしょう。本アルバムでもANTONIO CARLOS JOBIMと共演しています。アルバムのタイトルであるCARICIAは“愛撫”とか“かまいたい”という意味に近いと思いますが、このアルバムではボサノヴァ・ブームが始まる直前かボサノヴァ・ブーム黎明期の録音ではないでしょうか。そういう時期のアルバムで彼女の初々しさや少し硬い蕾のようなところも感じられるのですが、静かな語り口のなかにも彼女のかわいらしい魅力もあるそういうアルバムです。ジャケ写真は彼女のバレリーナ姿ですがなんとも魅了的なジャケでこれだけで入手してしまう1枚です。最初期のアルバムという事でなかなか出会う機会のないレアなアルバムでもあります。

収録曲/A面 1, POR CAUSA DE VOCE /2, SUCEDEU ASSIM /3, TU E EU /4, SE TODOS FOSSEM IGUAIS A VOCE/ B面 1, CANCAO DA VOLTA /2, CHOVE LA FORA /3, DUAS CONTAS/4, FOI A NOITE

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4 コメント

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好いジャケですね! (itumojazz)
2008-09-07 18:50:30
kuirenさん、こんばんは。
清楚な感じで好いジャケットですね。
可憐な歌声が聴こえてきそうですが、このジャケでダミ声だったらショックで寝込んでしまいそうです。
初めてみる10inch盤ですが探してみます。
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聖母マリア (サン・フランチェスコ)
2008-09-07 19:47:19
やはりお持ちでしたか。サンバカンソンの情感のこもった語り口がサラッとした涼しげな
ヴォイスと溶け合い、ボサノヴァ生誕前夜を感じさせる爽やかな逸品になっていますね。

私がよく聴くのはPHILIPS盤『U.S.A.』にあるCALVIN JACKSONが歌伴した4曲です。
じんわりと胸を打つ静謐なピアノが神の業としか思えない名演で彼女を引き立てています。

離婚した夫がクアルテート・エン・シーの長女と再婚した直後に交通事故で早逝しますが、その一粒種の娘が歌手になり母親に捧げたアルバムの裏側にあった写真が忘れられません。

目を伏せて幼い娘を抱きすくめる彼女の慈愛に満ちた表情がまるで聖母マリアを思わせます。
女としてではなく初めて見る彼女の母親の顔であり、崇高なまでの美しさに魅入られます。

ボサノヴァの巨匠らに寵愛されその誕生に一役かうことが彼女の天命だったのでしょうね。
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Unknown (kuiren)
2008-09-07 21:48:29
itumojazzさん

こんばんは
コメントありがとうございます。
この記事は書きかけで投稿したつもりではなく草稿にしたつもりだったのですが、
今、もう記事にしていたんだと気がつきました。
内容も中途半端なままで恥ずかしいですが、後で仕上げさせていただきます。


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こんばんは (kuiren)
2008-09-07 21:53:23
サン・フランチェスコ様

こんばんは
コメントありがとうございます。

>サンバカンソンの情感のこもった語り口がサラッとした涼しげな
ヴォイスと溶け合い、ボサノヴァ生誕前夜を感じさせる爽やかな逸品になっていますね。
僕が表現しようとして出来ない部分をコメントしていただきまして
ありがとうございます。

記事が途中のまま投稿してしまい恐縮至極です。
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