ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

TERI THORNTON

2007年05月03日 | 女性ボーカルT
DAUNTLESS/DM4306/TERI THORNTON/SOMEWHERE IN THE NIGHT

テリ・ソーントンは1936年デトロイト生まれで生家は音楽一家だったようで幼い頃から音楽に親しみ教会等で歌ったりしていました。高校卒業後は劇場のショップで働いていたのですが, 母親の薦めで正式なボーカルのレッスンを受け1956年にクリーブランドのクラブで歌い始めたのがプロとして最初のキャリアです。’60年にニューヨークへ出た後にこのアルバムの吹き込みとなったわけです。彼女の声質ですが少しアクの強さを感じさせるものがありますが, 抑制させながらも豊かな声です。曲に忠実にストレートに歌いながらも豊潤な歌い回しをします。本アルバムの中ではA-6のSTORMY WEATHERが僕は一番好きですが, B-1のI BELIEVE IN YOUのクールなタッチも好きです。気怠さを感じさせるB-2のMOOD INDIGOや, ゆったりと歌うB-4の I'VE GOT THE WORLD ON A STRINGあたりや, 抑えて歌うB-6のSERENADE IN BLUEも好きですね。
なお僕の所有アルバムはDM4306でレーベルの色は赤地にシルバー字ですが, 友人所有のステレオ盤はDS6306でレーベルの色は黒地にシルバー字でした。

LARRY WILCOXのアレンジ指揮によるオーケストラ伴奏
収録曲
A面
1, SOMEWHERE IN THE NIGHT
2, I'VE GOT YOUR NUMBER
3, THER'S A BOAT DAT'S LEAVIN' SOON FOR NEW YORK
4, LONLEY ONE
5, HEART
6, STORMY WEATHER
B面
1, I BELIEVE IN YOU
2, MOOD INDIGO
3, QUIZAS. QUIZAS. QUIZAS
4, I'VE GOT THE WORLD ON A STRING
5, CLAP YO' HANDS
6, SERENADE IN BLUE

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2 コメント

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Teri Thornton (25-25)
2008-12-24 00:01:51
広い音域とふくよかな声質のテリ・ソーントン、
地味ですが素晴らしいヴォーカリストですよね。
代表作というと、やはりこれでしょうか?
私は、Riverside の「Devil May Care」が、とても好きです。
木の葉の子守唄、My Old Flame の熱唱が、印象的。
クラーク・テリーtp、ブリット・ウッドマンtb、
セルダン・パウエルts、ウィントン・ケリーp、
サム・ジョーンズb、ジミー・コブds という
豪華な顔ぶれの歌伴陣に、ノーマン・シモンズの好アレンジが冴え渡ります。
このアルバムは、数年前OJCから復刻CDが出ました。
60年代後半からは不遇をかこっていましたが、
'99年のモンク・コンペティションのヴォーカル部で、
新星ジェーン・モンハイトを押さえて見事に優勝、
ベテラン健在ぶりをアピールしました。
しかし、数年前ガンで惜しくも他界。
70前の年齢でしたから、まだまだ頑張って欲しかったですが・・・。
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良さそうですね (kuiren)
2008-12-24 22:48:43
25-25様

こんばんは

僕は、Riverside/Devil May Careは未聴です。
彼女のアルバムでは、Columbia/Sings Open Highwayだけです。

Devil May Careはジャケットでの彼女の口元が気にいらなくてパスしてしまいました。その節は彼女には失礼しております(笑)
25-25様のコメントを拝見すると、彼女の他のアルバムを聴いてみたいというのも有りますが、同時にバック・メンバーに魅かれますね。売り物はかなり有ると思いますので聴かせていただくつもりです。手元に届いて聴いたらまた報告します。

>新星ジェーン・モンハイトを押さえて見事に優勝
これは知りませんでした。彼女もかなりの歳だったと思いますが、若くて美人のモンハイトをおさえて優勝とは、一味違うところを証明できましたね。

いろいろと教えていただき参考になりました、ありがとうございます。

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