小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

泥沼の未来へ ②

2017年10月30日 | 国際・政治
  「泥沼の未来」の続きだが、冗長かもしらん。太字のところだけでも見ていただければと願う。 ある言説がある。「日本は歴史的に外敵に襲われることはあまりなく、それよりも自然災害大国であったため、都市を城壁で囲まず、曖昧な日本語と共に、勤勉な国民として発展してきた。」(出典忘れ、センテンスもぎくしゃくだが、言い得て妙なのでメモに残す) 曖昧な日本語とは、たとえば「政府の負債」を「国民の借金」と言 . . . 本文を読む

3年前の今日

2017年10月29日 | 日記
  SNSのアプリを使っていると、色々なことを気づかせてくれる。血圧を計りましたか? 今日はこんな予定が入っています、などのリマインダー機能はまあまあ便利。 なかには3年前の今日を想いだしてみませんか、などと小さなお世話もある。いつも見ないのだが、写真がトップに出るものだから、その晴々とした秋の日の3年前を思い出した。なにかのイベントで浅草に行って洋食を食べ、それからスカイツリーにの . . . 本文を読む

泥沼の未来へ ①

2017年10月28日 | 国際・政治
  「泥沼の未来へ」なんてことをほざく糞爺は嫌われるだろうな。特に、女子からは毛嫌いされるのが目に見えるようだ。「なぜ、未来のことを楽しく語れないの? 可能性はあるでしょ、私たちの未来なのよ!」 それができないから困っている。ふつうこの歳になれば、達観するか、諦めてニコニコ笑っているか、「ああ、そうかい」と全てを受け入れる。それが、老いていく人生の度量だ。だが、孫のいない私は、若い人に嫌われて . . . 本文を読む

レインコートの女性とあいさつ

2017年10月26日 | エッセイ・コラム
  ひさしぶりに朝7時前に起きて、新聞をとりに行った。降りやまない雨は、強くも弱くもなかった。冷たい雨が頬をぬらしたが、メダカの様子を見ようとしたときに・・。向かいの住宅の階段から、レインコートを着た若い女性が降りてきた。こんな背の高い女の子はいたかな。女性は無表情に近い会釈をして、すかさず「おはようございます」と挨拶した。私も「おはようございます」と返して、彼女の歩いていく後姿をなが . . . 本文を読む

妻がみつけた故西野さんのメッセージ

2017年10月23日 | 日記
  今日10月23日は、故西野洋の命日である。三周忌をむかえることになったが、月日の経過は早くて無慈悲だ。まる2年が過ぎたとはいえ、西野さんが逝かれた日のこと、仮通夜のことがまざまざと思い出されてくる。 先日も、Kさんという方が西野さんを何度も思いだし、コンタクトをとろうと調べた・・。そして微かな記憶を辿りながら手をつくし、やっと私のブログ記事「追悼 西野洋」に遭遇したという。悲しい . . . 本文を読む

トリオ・ニテティスを聴きに

2017年10月22日 | 音楽
  トリオ・ニテティスのコンサートにいく。竹下節子さんのバロック音楽アンサンブルである。私はクラシック音楽はほとんど聴かない人間で、バロック音楽がどんなものか知らなかった。だから印象を語ることしかできない。 ▲定員は20名ほどの小さいけど親密な空間。そのインティメートな雰囲気に師井公二さんの作品はエレガントな静謐を生む。 会場は小金井の小さなギャラリー「双」。竹下さんともご縁があるのであ . . . 本文を読む

わが家のポルターガイスト現象、続き。

2017年10月21日 | 日記
  わが家に起きたポルターガイスト現象について、自分なりに解明しようといろいろ調べた。10月19日から20日にかけて、自衛隊機の墜落事故や三軒茶屋駅での大規模な停電事故などが起きた。わが家で起きた珍現象もどうやらそれら一連の原因不明の電気・電子機器関係のアクシデントに関係しているのではないかと思えてきた。もしかしたらと思い、宇宙天気情報のサイトを見たら、「高エネルギー電子の24時間フル . . . 本文を読む

わが家のポルターガイスト現象

2017年10月20日 | 日記
  生まれて初めての経験である。いい歳の人間が超常現象を語るなんて馬鹿げている。わが家に突然、おかしな現象、超常というか霊的というか、科学では証明できないようなことが重なって起きた。その事実を、科学者あるいは識者が観察したのなら、つぶさにその原因と結果を解き明かせる現象だと思いたい。無知な私たちに優しく説明できる、ある条件下では発生するありきたりの現象だと言って欲しい。 事実は観測さ . . . 本文を読む

寡黙だが、賑やかな子供たち

2017年10月18日 | 日記
    品川区に私立「明晴学園」という聾学校がある。幼稚部・小学部・中学部があって、それぞれ10名程の募集定員なので、入学するには狭き門なのかもしれない。先日、この学園の小学部を特集したテレビを見、生き生きした子供たちに感動した、というより驚いた。 なんといってもみんなが素晴らしい手話の使い手で、惚れ惚れするほどの、その鮮やかな手の動きに見入ってしまう。無邪気だが自信 . . . 本文を読む

『キリスト教は「宗教」ではない』を読む

2017年10月14日 | 本と雑誌
  このほど出版された中公新書ラクレ、『キリスト教は「宗教」ではない』(竹下節子著)を読んだ。この反語的でキャッチーなタイトルは、販売促進のために編集者目線の奇を衒った目的でつけられたのではさらさらない。著者がたぶん万感の思いを込め考えた末の、端的で直截なタイトルだ、と読み終わってみて納得できた。 一神教・ユダヤ教の改革者、いや単に形骸化した律法の糾弾者としてのイエス・キリストが . . . 本文を読む

地声がしゃがれて、困っている

2017年10月12日 | 日記
    あちこちで、政治的な事柄を主張されている方々が目立っている。中味は至極まっとうだが、胸に響く言葉は少ない。ただ、皆さんは元気よく、はきはきした口調で淀みなく語りかける。序盤戦だからか、これが終盤にもなれば、声も出ないほどに自分の名前をはり叫ぶはず。政治家たらんとする人は、話し方は勿論、聞いている人々にその主張と声が透徹していくのが理想。名前は忘れたが、昔はそんな声の . . . 本文を読む

カズオ・イシグロの受賞を悦びたい

2017年10月07日 | 本と雑誌
  カズオ・イシグロのノーベル文学賞受賞を率直に悦びたい。去年のボブ・ディランもそうだったが、スウェーデンの選考委員の選好は粋で、かつ洗練度が深いとおもう。メディアやブックメーカーの人たちの言いなりにならないというか、決定的に異なる地点から作家たちの作品を読み、鑑賞し、世界的な共感度を評価した。作家だけでなく、作品の将来性をも見通したうえで選考している気がする。 同時にそのスタンスで . . . 本文を読む

蕎麦屋の変体カナ

2017年10月05日 | うんちく・小ネタ
  ふだん何気なく見ている蕎麦屋の看板。江戸時代からのものであろうか、変体仮名で「きそば」と書かれていることは承知している。ただ、読めてしまうとその安心感というか、分かったものとして腹におさめてしまう。普通のひとなら、そこまでだ。私もそうだった。ここまで読んで、「ははーん」と呑みこめた方にとって、これから書くことは面白くもなんともないだろう。 ↓ 蕎麦屋のトレードマーク? ネットにあった写 . . . 本文を読む

アンドリュー・ワイエス 生誕100年に

2017年10月01日 | 芸術(映画・写真等含)
   今年は、漱石の没後100年、生誕150年であり、早稲田に記念館もできるなど話題は多い 。それに乗じてとはなんだが、畏友正岡子規もほんの少し話題になり悦ばしい。 同じ慶応3年生まれ生誕150年でありながら、幸田露伴、宮武外骨、尾崎紅葉、南方熊楠、斉藤緑雨らの名前の沙汰は聞かれずに寂しいが、私が知らないだけかもしれない。(スピンオフ・ネタとして坂本龍馬没後150年) . . . 本文を読む