小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

年末のルーチン、報道写真展に行く

2021年12月27日 | 日記
今年もあとわずかになった。この時機に開催される報道写真展を観るのは年末のルーチン。だが去年は、コロナ禍は落着いていたが、なんとなく気乗りせず自粛した。いまオミクロン株の市中感染が喧しいなか、平日の日本橋三越に行く。(室町のコレドに入っている金子半之助という店の、稲庭うどんと天丼で腹を満たした後で・・会場に赴いた) 今年の展示方法は、従来と若干違っていた。東京オリンピックがあったせいか、スポーツ部 . . . 本文を読む

舎人公園は水鳥の楽園だった

2021年12月22日 | まち歩き
10月の中旬頃に震度5の地震があり、場所によっては5強ほどにもなった。で、地元を始発駅とする舎人日暮里ライナーが、開業以来はじめて地震のせいで脱線した。三日間不通となり、マスコミでも大きく報道された。 遠隔操縦で高架上のレールをタイヤで走る、都営の無人ハイテク電車である? 運転手のいない分、そのスペースを乗客に開放している。年に数回はホームセンターに行くことがあり、舎人ライナーを利用するがこれま . . . 本文を読む

吉村昭の遺言、作家の矜持

2021年12月18日 | エッセイ・コラム
▲『万年筆の旅 Vol.16』の表紙から。吉村昭記念文学館が発行するパンフレット   11月終りの頃、東日暮里にある日暮里図書館に行った。その一角に「吉村昭ギャラリー」があることを偶然に知ったのである。 いや、その前に中野京子さんのブログ「花つむひとの部屋」に、『吉村昭氏の遺言』という記事が掲載された(11月23日)。 中野京子の「花つむひとの部屋」(※) 端正かつ簡潔な記 . . . 本文を読む

冬の葛西、暖かな浜辺

2021年12月14日 | 日記
20年以上も前に来たことがある、葛西臨海公園に行った。日曜日、家族連れでにぎわうなか、ハイキング仲間の忘年会に参加させていただく。この日の中心メンバーは、当初からのベテラン会員たちが中心で、平均年齢はいちおう80歳にしておこう。小生なぞ70そこそこだが若輩ものの部類に入る。 話をきけば、全盛の頃は、本場のスイスアルプス、ヒマラヤを臨むネパール、ニュージーランドやフィリピンなど年1回は海外に出かけ . . . 本文を読む

極私的アメリカの点描その③

2021年12月10日 | エッセイ・コラム
〇TVドラマ『ブレイキングバッド』にみる、アメリカの麻薬問題の闇および文化的発現 ドイツ文学者であり『怖い絵』シリーズの美術評論で著名な中野京子さんから推挙された本『ヒルビリーエレジー』に続いて、アメリカのTVドラマ『ブレイキングバッド』の全巻を視聴した。コロナ禍だからということもあったが、全部で約80話ほどもあるドラマを視聴したのは初めての経験である。 このドラマの放映が始まったのが20 . . . 本文を読む

高麗山から湘南平へ、低山ハイキング

2021年12月07日 | エッセイ・コラム
先日の日曜日、いつものメンバーで神奈川県大磯近くの低山ハイキングに行った。絶好の行楽日和であり、東海道線の普通列車に乗車したのも何十年ぶりで、いつにも増して心は浮きだった。東海道線は今や、高崎線と繋がっていたり、湘南新宿ラインとやらが横浜、鎌倉にまで伸びているらしく、東海道方面はだいぶん便利になったようだ。 大磯町の後背地は、海抜200メートルにも満たないなだらかな丘陵地が南北に連なっている。駅 . . . 本文を読む

作句は細々と、諦めずに

2021年12月01日 | エッセイ・コラム
作句はつづけたい② 最近、俳句について書くことがおろそかになっている。詠んだときの季節感とか季語の味わいを感じてもらうには、間をあけないでブログに載せるべきだ。半年前のものを披歴しても感興は弱く、季を寄せる俳句の印象も乏しいものとなる。性根が忠実(まめ)ではないから、いつも情けない後悔をしてしまう。 以前「作句はつづけたい」というタイトルで4カ月分まとめて掲載したが、今回も同じ轍をふむことにな . . . 本文を読む