週に1回訪問してくれる看護師さんは、歩くだけでも筋力がつきますから、といって爽やかに笑う。分かってますよとは言わない。ご心配無用、歩きは好きですからなんて、以前だったら自信たっぷりに返事していたかな。今はもう目で笑いながら、そうですね明日にでも行こうかな、と自然に言える爺さんになった。
今回は行き先を本郷方面に向けて、なるべく杖を使わずに歩こうと思い立った。そのかわり本郷へは登り坂なのでタクシー . . . 本文を読む
入院する前々日だったか、早稲田、戸山あたりを散策した時のことを、近況報告として追記しておく。
スマホで書くので文章少なめ、写真多めにしたい。
まずは、夏目漱石の記念館「漱石山房」に行ったこと。近くにある草間彌生記念館は妻も所望していたが、5月頃まで休館だった。漱石の方は、場所を移転してのリニューアル。モダーンな建築の評判も上々で楽しみであった。
展示のメインは、晩年の漱石を彷彿と . . . 本文を読む
10月の中旬頃に震度5の地震があり、場所によっては5強ほどにもなった。で、地元を始発駅とする舎人日暮里ライナーが、開業以来はじめて地震のせいで脱線した。三日間不通となり、マスコミでも大きく報道された。
遠隔操縦で高架上のレールをタイヤで走る、都営の無人ハイテク電車である? 運転手のいない分、そのスペースを乗客に開放している。年に数回はホームセンターに行くことがあり、舎人ライナーを利用するがこれま . . . 本文を読む
高尾山に行ってきた。日頃家に閉じこもっていて、見るに見かねた妻がうるさく突くので、行くことにしたのだ。家から1時間あまりで行ける山だが、普段着で行けるので登山という感じはない。小学校の遠足をはじめ何度も登ってきた。
近年は、お薦めガイドの権威ミシュランなど何とか遺産とやらに指定されたので、訪れる人が半端ない人数になっている。コロナ前では週末になると、ごった返す賑わいのすさまじさで、そのニュース映 . . . 本文を読む
昨日、12月21日「谷中の地区計画(原案)の説明会」に行ってきた。{誰が、谷中の街並みを毀すのか}の記事もこれで4回目になる。行政側の狙いも分かってきたし、遠い将来のことを嘆いても仕方ない。物事は、成るようにしか成らないのだ。投げやり、無責任などではなく、個人で関われる限度を超えた問題だし、善悪を問うものでもない。
今回の説明会は、10月に行われた「原案」の説明会、その修正報告である。その時に参 . . . 本文を読む
(谷中に限定した記事なので、太字のところだけでも読んでいただければ幸いです)
結論から書けば、我が住みし谷中の町も、いつのまにか利潤追求型の土地、その標的にされたということだ。そういう時代の流れのなかで、行政というものは、いうまでもなく資本力=体制の側に寄添いながら、安心と安全な街づくりと称する当りまえの(後ろ指を指されない)仕事を淡々とこなしていくのであろう。
資本力の乏しい住民は今後、肩身 . . . 本文を読む
谷中のことがTV(TBS「噂の東京マガジン」)で紹介された日の翌日、台東区主催の「街づくり協議会」(環境部会)の会合に、はじめて参加した(住民なら誰でも参加できるのであった!)。そこで感じたこと、考えたことなどを「覚書」としてまとめた。関心のある方は、ご高覧されたい。
この番組を観た地元の方は何人いたであろうか。少なくとも道路の拡幅等の件(4から4.6mへ)について、筆者のまわりの住民たちは、ほ . . . 本文を読む
今回は引き続き地元ネタがらみ。面白みに欠ける記事になる、あらかじめご了承されたし。
▲夕刊ではあるが、1面にでかでかと「谷中」が記事になった。TVではTBSの「噂の東京マガジン」(10月6日放映)で取り上げられるとの噂。
今週はじめ、先週に続き「谷中の家」にお邪魔した。今回は、月1の映画祭ではない。
谷中地区を対象にした行政(都と区)の道路整備計画は、どうも見過ごせない問題ありと、住 . . . 本文を読む
昨日の寒の戻りは、意外にもしつこかった。その反動か、今日はうって変わってのぽかぽか陽気。昼飯を食べて表に出たら、ゴールデンウィークと相まって、地元のどこの通りを歩いても多くの人出で賑わう。
楽しみにしていた、一箱古本市が立つ今日。昔ほどわくわくしないが、それでも一応覗いてみようという気になる。まずは近場の、「谷中特養」に設けられた一箱市をスタート地点にした。
今年で21回目を数 . . . 本文を読む
ソメイヨシノもあっという間に盛りが過ぎた。そういえば花見らしいこともせず、ただ移ろい変化してゆく様を愉しんだ。
いま街なかを歩くと、濃いピンク色が目立つこんもりとした八重桜にお目にかかる。陽気も麗らかを越えて、やや暑さを感じるほどだ。根津のツツジ祭りも盛況らしいが、ゴールデンウィーク前の浮足立った雰囲気を感じるのはわたしだけではあるまい。
今日、川口松太郎の『愛染かつら』で有名な自性院の前を通 . . . 本文を読む
根岸にユニークな古本屋があると教えられ、散歩がてら覗いてきた。住所を目当てに探したのだが、そこはかつて九鬼周造が、少年時代を過ごしたゆかりの場所。年明けにも訪れた千手院、手児奈煎餅のすぐ近くだったのだ。千手院の脇の道はよく通るのに、なぜ気がつかなかったのか・・。その道をでた所を右に行けばすぐ。しかし、鶯谷駅方面へは行かない。普段ならまっすぐか、左に折れるかで、美味しいものを食べに行く。
さて、「 . . . 本文を読む
谷中にはその昔、「鶉屋(うずらや)書店」という有名な古本屋があった。平成元年に店主の飯田淳次氏が逝去し、惜しまれつつ店は閉じられた(ちょうど30年前になる!)。小生は学生時代に何度か入ったことがある。小さい店ながら詩・歌集専門の趣がある古書店で、ほかにも近代文学の初版本、落語・芸能の本などが並べられ、若造にはちと高価過ぎて敷居が高かった。と同時に、神保町ならいざ知らず、この辺りでこういう商いが成り . . . 本文を読む
時里二郎が去年上梓した『名井島』は、高見順賞と読売文学賞詩歌俳句賞をこのほど同時受賞。そのせいか、「時里(ときさと)」というあまり聞いたことのない名前は、俄かに脚光を浴びているだろうし、その詩集の高評価の書評も、二・三ほど目にとまった。
とまれ、小生はひねくれもの、時里二郎の詩集そのものを未読ゆえ、最新作『名井島』ではなく、前作あるいは前々作から読んでみようと企んでいた。
但し、前作の『石目』 . . . 本文を読む
昨日のバレンタインの日、明け方近くまで本を読んでいた。昼前頃に階下に降り、リビングのテーブルにチョコの箱らしきものが置いてあった。お礼を言ったのだが、遅く起きたのでやや不機嫌だ。一度起きてまた寝てしまったからと、言い訳をする始末。こんな日があっても、どうなるものでもない。なんくるないさー、って言ってみたい。
午後は先日の検査報告を聞きに病院に行ったり、リハビリもうけたが時間をくった。その後で、最 . . . 本文を読む
桜と梅、薔薇と百合、菊や菫、そして胡蝶蘭など、色、美しさで知られる鉄板の花がある。男といえどもそれらの花を見れば、イメージと名前を一致させられるだろう。かつての私はそれにプラスして、向日葵と蒲公英(たんぽぽ)を知っている程度であった。恥かしい限りだ。
それがブログなぞ書くようになって、花の美しさ、その力や奥深さに気づき、自分の知らない花に関心をもったから不思議。ブログの記事の内容にそったビジュア . . . 本文を読む