小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

希望がみえる、自分の居場所。

2015年11月19日 | 国際・政治
  毎度、筆に随う。 現在の世界を人口動態的に大きくみると、10代から20代の人口比率が多い後進国で発火現象がおきている。 地理的には中東、アフリカ、東南アジアだ。宗教的に区分すればイスラム圏。(この圏は、地勢的に世界を覆う) 貧しい彼らは今のところ希望を見いだせない。生計をたてる場所がなく、生きるための強い根拠が得られない。 グローバリゼーションの圧倒的な影響で、あふれるほど . . . 本文を読む

紅葉の俳句

2015年11月09日 | エッセイ・コラム
  もみじ、かえでの紅葉ではなく、尾崎紅葉の俳句についてふれたい。坪内祐三著「慶応三年生まれ七人の旋毛(つむじ)曲り」は、夏目漱石・宮武外骨・南方熊楠・幸田露伴・正岡子規・尾崎紅葉・斉藤緑雨の七人について、彼らの青春や人間関係、時代背景について縦横に論じた連作評論である。(四年前に文庫本で読む)坪内は評論家とはいえ学者肌。多くの文献を渉猟し、その考証と読み込みについては深くかつ斬新だ。 . . . 本文を読む

秋の夜長、筆まかせ

2015年11月04日 | 日記
  病気だから死ぬのではない。生きているから死ぬのである。死は病気の助けなど借りずに、立派にお前を殺す。或る人たちにおいては、病気がかえって死を遠ざけた。彼らは死にそうに見えただけ、それだけ長く生きたことになる。(ミッシェル・ド・モンテーニュ) この二か月というもの、きれめなく死に向き合い、それを考えている気がする。九月半ばに義父の一周忌があった。その六日後に法事にも列席していた義父 . . . 本文を読む