小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

行動で示せよ

2015年12月30日 | エッセイ・コラム
                                                          70年も前の国家の不始末を、この今になってアメリカさんの助けを借りて「合意」なんていう洒落た用語で落とし前をつけた。 んですか? 本当に解決したんですか? ああ嫌だ。いつの世にも悧巧で力のある人達がやることは、まず体のいい言葉を使い . . . 本文を読む

宗介と悠介

2015年12月22日 | 本と雑誌
  雑誌「現代思想」の2016年1月臨時増刊号は「見田宗介=真木悠介」である。 彼が拓いてきた社会学は、世代を超えて注目されているだろうし、現実社会を深く照射している学知として、門外漢の私にとっても刺激的である。さて、この雑誌の巻頭に加藤典洋との対談が載っている。最近、「戦後入門」という加藤の分厚い新書を読んだこともあり、いつもは立ち読み程度で済ませていたのだが、「現代思想」を買って . . . 本文を読む

胡散臭い四文字

2015年12月16日 | 社会・経済
  完璧に政権与党の選挙対策だとおもう「軽減税率」が、その実施に向けて混乱の様相を深めてきた。外国産の税システム、ルールを無理やり当てはめようとするからギクシャクするのだ。「税率」を「軽減」するのか・・。「減税」を「軽く」した「率」なのか・・。いや「減税率」を「軽く」するのか・・。「軽減税率」という四文字言葉は胡散臭く、正確な意味を伝えていない。対象は食品のうち、生鮮食品か、加工食品を . . . 本文を読む

羽生結弦は源義経なのか

2015年12月12日 | エッセイ・コラム
  二年ほど前このブログに「羽生結弦は光源氏なのか」という戯れ文を書いたことがある。恥かしきかな、この愚かしきことを、またも私は繰り返す。史上初の300点越えの演技を、羽生結弦は成し遂げた。それを今、世界の舞台でも披露しようとしている。 羽生結弦の凛々しいまなざし、清々しい姿に、わたくし糞爺の腐った心がまたしても震えてしまったのである。 彼のファンには申し訳ない。大会の中継を熱心に . . . 本文を読む