小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

誰が、谷中の街並みを毀すのか(3)

2019年10月22日 | まち歩き
(谷中に限定した記事なので、太字のところだけでも読んでいただければ幸いです) 結論から書けば、我が住みし谷中の町も、いつのまにか利潤追求型の土地、その標的にされたということだ。そういう時代の流れのなかで、行政というものは、いうまでもなく資本力=体制の側に寄添いながら、安心と安全な街づくりと称する当りまえの(後ろ指を指されない)仕事を淡々とこなしていくのであろう。 資本力の乏しい住民は今後、肩身 . . . 本文を読む

身罷れし義母の優しさ秋の暮れ(※)

2019年10月12日 | 日記
約40日間ほど入院していた義母だが、先日容体が急変した。そして、突然のごとく亡くなってしまった。94歳、愚生の母親と同年で、その言にあったように、青春は戦争に奪われた人生だったのであろうか。 いや、義母は夫から愛され、2男1女を産み育て、入院する4,5日前まで洗濯などの家事に勤しんだ気丈のひと。疲れを知らず、ただただ子どもたちの幸せのために、献身的に尽くした女性であった。 ほんとに小柄なひとで . . . 本文を読む

誰が、谷中の街並みを毀すのか?(2)

2019年10月10日 | まち歩き
谷中のことがTV(TBS「噂の東京マガジン」)で紹介された日の翌日、台東区主催の「街づくり協議会」(環境部会)の会合に、はじめて参加した(住民なら誰でも参加できるのであった!)。そこで感じたこと、考えたことなどを「覚書」としてまとめた。関心のある方は、ご高覧されたい。 この番組を観た地元の方は何人いたであろうか。少なくとも道路の拡幅等の件(4から4.6mへ)について、筆者のまわりの住民たちは、ほ . . . 本文を読む

原一男監督の『れいわ一揆』公開迫る

2019年10月06日 | 芸術(映画・写真等含)
日本ドキュメンタリー映画の傑作『ゆきゆきて、神軍』(1987)を観た方は、どれほどいるだろうか? 昭和天皇に対して、首謀者としての戦争責任を迫る。そのことを悲願というか異様に思い込み、実際に皇居でパチンコを撃ちこんだ過激なアナキスト奥崎謙三にとことん追った、衝撃のドキュメンタリー映画だ。(初公開は当時、渋谷桜ケ丘にあったユーロスペース。そこで2回観、その後ビデオで数回観たほど、影響を受けた) . . . 本文を読む