小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

三つの箴言

2018年11月29日 | 日記
  日記でもないのだが、先人のことばを引用して、今日という日を悦び、過不足なく生きた証にしよう。 ひとは人間として生まれるのではない。人間になるのだ。    エラスムス (※追記) 嘲笑せず、涙せず、嫌悪せず、理解すること          スピノザ 我々にはたがいに支えあう権利がある。だが、他人の上にあれほど重たく横たわって、彼らを破滅させてまで支えてもらう権利はない。     . . . 本文を読む

高校のときのこと、少々

2018年11月27日 | 日記
    昨日、高校生から当ブログにコメントをいただいた。記事の追記として、日を改めて書いた疑問に対して、それに応える明快な回答もしくは分析、その短いコメントであった。 その内容とは、「実在するパノプティコンと監視社会」という記事についての中味というより、アクセス数が何故いつも1位なのかという疑問へのアンサーだった。「パノプチコン」なる言葉が高校の教科書に載っているらしく、 . . . 本文を読む

ゴーンの欲望、エゴ。その強度 (続き)

2018年11月23日 | エッセイ・コラム
  カルロス・ゴーンの両親はともにレバノン人という出自とのこと。先祖代々レバノンのマロン派キリスト教徒だったそうで、中近東というとイスラム教の人ばかりだけでなく、かつてはキリスト教信者も多く、共存共栄していた時代もある。(同じキリスト教でも、マロン派はシリア・アルメニア正教会とは敵対していた。それよりも、欧米の植民地政策は、民族・宗教を分断し、今日まで強い影響を及ぼしている。) そも . . . 本文を読む

カルロスとケリーの逮捕、その裏で。

2018年11月22日 | エッセイ・コラム
  NISSAN会長のカルロス・ゴーンが逮捕された。雲の上の人にひとしく、私には特別の感慨なんて持ちようがない。それでも東日本大震災のとき、郡山だったか被災したニッサン工場に駈けつけて社員たちを励まし、再建をめざすべく陣頭指揮するニュース映像を見た。その様子を見て、すこぶる好印象をもったことを覚えている。コストカッターとして非情な経営者の面だけでない、従業員とともに団結を誓う姿などを見 . . . 本文を読む

トラックからの黄金水

2018年11月20日 | 社会・経済
   「男女差」なんて時代と文化の文脈による恣意的なものでしかない。 竹下節子さんの感慨というべき最近のことば。ミッシェル・セール(科学哲学者)が、7人の若者と話し合ったことをもとに、竹下さんならではの分析・思考をかさね、それを総括したブログ記事の結論である。 小生はフェミニストを自認している。近頃ではしかし、殊更に女性を持ち上げるようなことを言うと、女性の方から「それって下心? 別の意図?」 . . . 本文を読む

泥沼のいま、原発はいらない

2018年11月18日 | 社会・経済
  11月15日 高松高裁は、松山地裁決定を支持し、愛媛県住民の申し立てをしりぞけた。ご存じの方も多いだろう。稼働した伊方原発3号機の運転、その差し止めを住民側は訴えた。その理由のひとつは、立地環境がたいへん懸念されていること。阿蘇カルデラの「破局的噴火」が起きる可能性が指摘されている。少なくとも絶対に起こらないという保証はない。 しかし、高裁はその根拠不十分で「立地が不適とは考えら . . . 本文を読む

渋谷ヒカリエの(超)福祉展へ

2018年11月12日 | 日記
  日曜日、渋谷ヒカリエに行ってきた。昔、東急文化会館があったところである。ここは馴染みぶかいビルで、子ども時代にはプラネタリウム、大人になってからはパンテオンや東急名画座、1階にはフルーツパーラーがあって女性との打ち合わせ・デートには最適であった。 『燃えよドラゴン』『エクソシスト』『2001年宇宙の旅』などの評判の高い映画などの封切りでは、ほとんどをパンテオンで観た記憶がある。ア . . . 本文を読む

名画座にいく

2018年11月08日 | 芸術(映画・写真等含)
ウン十年ぶりに早稲田松竹にいく。学生時代、毎週というわけにはいかなかったが、2,3週に1度くらいのペースでよく行った映画館だった。当時は名画座の冠はなく、公開されてしばらく経った高評価の映画を2本上映していた。 よく行った名画座といえば、池袋の文芸坐、板橋の人生座、渋谷の全線座だった。次に、飯田橋のギンレイ、自由が丘の?(忘れた)、馬場ではパール座が名画座として有名だった。ほとんどが2本立で、日 . . . 本文を読む

ご近所と偶に親しく

2018年11月04日 | 日記
  ご近所のWさんの快気祝いということで呑みに行った。前立腺がんになったが、全摘手術をやって成功したとのこと。転移もなく術後はすこぶる良好。仕事も再開しているという。これは目出度いということの運び、じゃ呑みましょうと・・。最近、愚生はドクターチェックにより前立腺エコー検査をうけて後、多少の肥大が認められかつ胆のうに結石が見つかった。いちおう薬を処方され、都合毎日薬剤を3錠飲むこととあい . . . 本文を読む