小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

新国立競技場建設問題における「失敗の本質」を考える

2015年07月23日 | エッセイ・コラム
  「失敗の本質」という言葉は、太平洋戦争における旧日本軍の数々の軍事的失敗を社会科学的に分析した著作のタイトル※。ミッドウェー、ガナルカナル、インパールなどの諸作戦における事例をもとに、日本軍を組織運営体として捉え、その失敗の原因・因果関係を多角的に研究したものだ。このように書くと軍事オタクのためのマニアック本だと思われるが、組織論、経営論にも応用でき、また日本人としての行動・精神性 . . . 本文を読む

イノチを喰らう植物

2015年07月20日 | 日記
  近所の花屋さんで「ハエトリグサ」をもとめた。以前、家内がウツボカズラを育てたらしいが、そのときの私は気にも留めなかった。それから各地の植物園に行き、各種の食虫植物と出会い不思議な生態にじわじわと魅了されたのである。いまその代表ともいえるハエトリグサが我が家でも鑑賞できる。大切に育てたい。 なぜ蝿というイノチを喰らうかは分らない。植物らしからぬ風情はどこかおどろおどろしい。少年 . . . 本文を読む

目に見えないものを、見るためには 2

2015年07月13日 | 日記
  福島原発は東京電力がつくり、主に東京へ送る電気を発電した。東北でつくった電気を何故東京へ。地産地消が合理的かつ低コストなのに。3.11事故の直後、小出裕章さんが登場して、骨身にしみるように理解できたことがある。原発というものが途轍もなく危険なものだということ。なぜ、福島が選ばれ、住民は受け入れたのか。原発と共に生きてきた、その真の理由とは・・。その切ない理由、背景は、開沼博によって . . . 本文を読む

目に見えないものを、見るためには 1

2015年07月13日 | 日記
  私は、ガラ系携帯を使い、スマホ機能はSIMフリーのタブレットを使っている。これだとパケット通信費は1000円ちょっと。容量は3GBだが、動画・雑誌は見ないので私には余りある。ふだんIT上の気になる記事や地図をつかう程度。容量を喰っているのは、散歩しながら花などの自然をとる写真ぐらいのもの。 最近、スマホ用の手ごろなマクロレンズを手に入れ、いままで見ることのできなかった写真を撮るよ . . . 本文を読む

あべちゃんは、どこにいくんだろう。

2015年07月05日 | 国際・政治
  「ペンは剣よりも強し」この格言は、言葉は権力よりも強いという意味だ。武力よりも言論のほうが人々の心に訴え、支持をえる。言葉の表現力は、社会を変えるほどの力を持っている。 かつてナチスはそうした言葉の力を利用し、プロパガンダを駆使して国民の支持をひろげた。国内ポピュリズムの地固めをしつつ、ナチスは科学の粋を集めた強力な戦力によって近隣諸国を侵略し、国富を増した。そのナチスの核心的な . . . 本文を読む