ビデオニュースになんと、例の加計学園問題で脚光を浴びている前文部科学事務次官の前川喜平氏が登場した。先の森友学園と同じく、仲良しのお友達を優遇したかの疑惑で、首相自身の出処進退を問われるかどうかを左右するキー・パースンとされる。
前川氏は今年初めだったか、文科省の天下りの問題で責任をとって辞任したばかり。私人になった早々、なんともお忙しいことだが、一流紙と言われる新聞にもプライバ . . . 本文を読む
奈良県の元少年刑務所がホテルに生まれ変わるというニュースがあった。前身は、明治時代に建設された五大監獄のひとつで、山下啓次郎設計による名建築だとされている。この方の孫がジャズピアニスト山下洋輔。この話は長くなるので別の機会にする。
後年、山下洋輔の著書を読んで、祖父である山下啓次郎のことを知った。ただ、それだけでは記憶に残らない。字は違うのだが、山下ケイジローという名前は、我が餓 . . . 本文を読む
山極壽一が京都大学の総長になったとき、すこし意外な印象をもった。組織のなかで奔放に仕事ができるような人には見受けられなかったし、定年になったらゴリラ研究の体験を生かした著述や講演活動など自由な道に進むだろうと思っていた。よくよく考えてみれば、ゴリラ研究を通じて人間社会を深く掘りさげるのが彼の学問だ。ボスゴリラをイメージしたかどうか知らないが、組織のボスになることの深 . . . 本文を読む
小説家で精神科医でもある帚木蓬生の新著「ネガティブ・ケイパビリティ」を読んだ。副題に「答えの出ない事態に耐える力」とある。これは精神医療において近年クロースアップされている治療ケアの概念。現代人にとって直面しやすい精神の危機、或いは病に至る途を、その人なりのペースで乗りこえる、希望と再生力に満ちた考え方だと思った。
詩人のキーツからはじまり、「ネガティブ・ケイ . . . 本文を読む
常識は、英語ではコモンセンス。明治期の翻訳語であろう。江戸時代には「常見」という言葉があり、小林秀雄によれば、ひとは「常見」の世界に生き、「常見」で世の中を見ていることになる。但し、この「見」は「識」ではなく、視点を違えて別の見方をすれば「常見」とは違う面がみえる。
つまり様々な「見」を総合して判断を下せば、そこに真の「常識」が立ち現れる。以上は、山本七平の受け売 . . . 本文を読む
いとも簡単に忘れてしまうので、甚だ信用をなくしている。
女の人はそれを多角的に思いだすように工夫する。
そう、そう、ふむ、ふむ。だんだん甦ってくる。
子供を育てていたら、そんな時間はない。
いろいろな出来事があったから今だろ。
それらを一つひとつクリアして。
来たんだろうな、みんな。
&nbs . . . 本文を読む