小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

光ありき、それとも眼差し

2013年07月21日 | 芸術(映画・写真等含)
わたしのアートシーン ③ 岡田邦明と光 馬場良平を語ったならば、岡田邦明にふれねばなるまい。ふたりは肝胆相照らす仲。学生時代からの友人であるが、写真にのぞむ方法と作品はだいぶん趣が異なる。馬場の撮る対象は鉄であり、じぶんの作品である。対して岡田は、あるがままの事物、風景を撮る。その意味では正統派であろう。まず傍観し、凝視し、イメージを構築し、シャッターを押す。その一連の間は2,3秒。ここまで書い . . . 本文を読む

存在することの慄き、痙攣する身体

2013年07月01日 | 芸術(映画・写真等含)
わたしのアートシーン ① フランシス・ベーコン 5月から6月にかけて自分としては不思議なくらいに芸術に親しんだ。その初めがフランシス・ベーコン。抽象でも具象でもない、感覚的というより神経繊維・細胞を逆なでするかのような異様な世界、歪んだ肖像、変形した身体、生々しい色彩・・。初めてベーコンをみる人は、身震いするようなショックを受けるかもしれない。                           . . . 本文を読む