小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

「世界屠蓄紀行」をよむ

2008年04月16日 | 本と雑誌
 内澤洵子の「世界屠畜紀行」を読んだ。   生体から死体へ。血を抜き、そして食べやすくするように解体し、分別し、加工される。その一連のプロセスはふだん私たちの与り知らぬことである。内澤氏はあっけらかんとした筆致で世界各国の屠畜事情を伝える、きわめて貴重な著作をつくりあげた。屠畜そのものだけでなく、それに従事する人々を丹念に取材し、肉食文化の裏面を明らかにする。  私たちは肉を食べると . . . 本文を読む