小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

チベットは屈しない。サキャの格言から

2008年03月30日 | エッセイ・コラム
(現在のチベットは地下鉱物・エネルギー資源が潤沢にある。中国はそれらを手中にしている。手放すことはありえない。この稿はそれらの背景を考えない)  当時の侵攻の背景を納得のいくように、客観的に正確に伝えるものは少ない。私は学者でも専門家でもないから、素人としてこのことを考えてみたい。   チベットは7世紀頃、中国では吐蕃(とばん)いわれる一大軍事国家として知られていた。唐と交戦し勝っ . . . 本文を読む

古本屋と水族館劇場

2008年03月20日 | エッセイ・コラム
 近くの古本屋でイベントがあった。「水族館劇場」という劇団の「鞍馬天狗」という小劇と、その演出家の桃山邑と、「世界屠畜紀行」で巷間広しめた内澤旬子との対談である。 「鞍馬天狗」はしっかりとしたストーリーがあるわけではないが、近藤勇と西郷隆盛の対決を軸に、旅役者一行と鞍馬天狗がからむ幕末の不安な状況を面白おかしく表現したもので、文章を書いてみても概括しようもできまい。個人的な印象では、近藤勇役は漫 . . . 本文を読む