エタノ-ル工場稼動 苫小牧
[苫小牧]酒造大手のオエノンホ-ルディングス(東京)が苫小牧市と胆振管内厚真町にまたがる苫小牧港東港区に建設していたバイオエタノ-ル製造工場が完成し、1日、試験生産を開始した。大型蒸留設備でコメからバイオエタノ-ルを製造し、今秋にも出荷を始める。出荷さ先は未定だが、ガソリンに数%添加する形で一般車向けに販売される予定。生産量は、フル稼働時(2011年)に国内最大規模の年間1万5千㌔㍑を見込む。工場はオエノン傘下の合同酒精(同)の酒類・工業用アルコ-ル工場に併設され、敷地面積は約八万7千平方㍍。バイオエタノ-ル工場の投資額は49億円で、半額が国の補助。従業員は合わせて約40人。
可燃ごみ固形化 白老にリサイクル施設
[白老]胆振管内白老町が設備した可燃ごみを固形燃料化するバイオマス燃料化施設「Ecoリサイクルセンタ-しらおい」=写真=が1日、本格稼動した。ごみを高温高圧で処理する技術を駆使し、リサイクル率向上や廃棄物最終処分場の延命効果が期待される。総事業費は約14億円。日本製紙白老工場の敷地内に建設され、高温高圧処理機三基、燃料の成形機2台を備える。生産された燃料は同工場のボイラ-用に1㌧あたり5千7百75円で売却する。1日あたり約38㌧のごみを処理し、木くずなどを加え約37㌧の固形燃料を生産できる。管理運営はプラントを製造した「クボタ環境サビ-ス」が担当する。