2016/07/03(日曜日) 晴れ
水平型単気筒単動式スチームエンジンはシリンダーとピストンの隙間から漏れる
蒸気を減らす実験のために作ったもので、「棒状ピストン(プランジャ)」を
取り付けて動かしていた。
この実験ではピストンを長め(厚め)にすれば蒸気漏れに対してそれなりの効果が
あることがわかり、単動式V4エンジンに取り付けてみたが、棒状ピストンは重量が
大きくなることと、工作が大変なことなどで実用使用はしなかった。
その後は普通のピストンを20mm以上と長めに(厚めに)することで対応した。
そんなわけで実験後はこのエンジンは物置の隅で寝ていたのだが、今回は
「ハイパワーボイラー」と「小排気量エンジン」の組合せで出力はどうなるか?
の実験をしてみようということで久々のお出ましとなったわけでです。
先日の無負荷高速回転では60回転/秒(3600rpm)の新記録をだしたので
さぞかしハイパワーを出してくれるだろうと期待して実験を始めた。
プーリー増速を2段にしてエンジン回転数を4倍から5.8倍に増やして発電機を回す。(つもりでしたが・・・)
欲張って5.8倍から実験を始めた。
しかし、蒸気圧を2気圧以上かけてもエンジンは回転しない。
それではと3.9倍に落としたがそれでも回らない。
3.25倍に落としたが全然回らない。
その様子を動画でご覧ください。
2段プーリーは欲張り過ぎたんだな・・・それじゃ1段にしよう。
先ず3倍に。
これでもなかなか回りださない。
圧力が1気圧を超えてやっと回りだした。
エンジンの最大回転数は21.6回転/秒。 発電して負荷に流れる電流は1.02アンペア。
負荷抵抗は1Ωだから、消費電力は(電流の二乗×1Ω)で1.04Wだ。
増速比を2.4倍に落として回してみた。
エンジン回転数は上がった。
増速比を下げた分を上回れば発電電力はアップするはずだ・・・
以下2倍、1.2倍と変えてテストした。
その結果を表にまとめてみた。
増速比を2.4倍にして発電機を回した時の発電電力が一番大きかった。
この実験の様子を動画でご覧ください。
こんなことをしているとあっという間に時間が過ぎてしまう。
体中、汗びっしょりになりながら実験していると、
「たまには休憩して水でも飲みなさいっ、バカみたいに夢中になって・・・・
熱中症になったらどうするの!」
とお代官が怒っている。
あー、暑い・・・ 急に暑さを感じた。 アイスキャンデーでもたべよーっと。