2016/07/01(金曜日) 晴れ
梅雨の晴れ間か、今日は良い天気になった。
天気になると部屋の中でじっとしていることはできなくなる。
前から気になっていた小さなエンジンをボート搭載用ボイラーで回す実験をしてみた。
水平2気筒単動式スチームエンジン。
エキセントリック・アームの上下方向動作をリンク機構で横方向の動きに変換してピストンバルブを
駆動するエンジンをつくるための試作として工作したもので完成は2014年1月だった。
ボアは13mmと12mm(片方は修理のときに容積を少なくする目的でちょっと小さくした)。
ストロークは20mmとちょっと長めだ。
手持ちのエンジンの中では小型な方だ。
これを最新の船体搭載用ボイラーで動かしたらどうなるか、実験したかったのだ。
船体搭載用ボイラー。 今までの小型ボイラーを改良したものでバーナーを市販の卓上カセットコンロのものに
取り換えてある。 レギュレーターも付いているので安定した燃焼をする(と思っている。)
テストの様子。
先ず、無負荷で回してみた。
蒸気圧が上がって1気圧に近ずくとエンジンはものすごい勢いで回転する。
何だか壊れてしまいそうで怖いぐらいだった。
その様子を動画でご覧ください。
最高回転数は秒43.6回転。 2616rpmだ。
ストロークが20mmとちょっと長めだが高速で回転してくれた。
これならパワーもでるだろうと期待してテストを続けたのだが思ったほどパワーは出なかった。
先ず、エンジンと発電機を増速比1.25倍で結合。 発電電力をチェックした。
結果は発電電力0.56Wだった。
その様子を動画でご覧ください。
次は増速比を2倍にしてテスト。
これはちょっとアップして0.79W。
その様子を動画でご覧ください。
更に増速比を2.4倍にアップしてテストした。
これは0.53Wと逆にパワーダウンしてしまった。
次は増速比を2.8倍にアップしてテスト。
負荷が大きくなってきたのかエンジンの回転は重くなってきた。
蒸気圧も上がってきた。
出力は0.85Wに上昇した。
その様子を動画でご覧ください。
今度はプーリー組み合わせを2段にして増速比を4倍にしてみた。
負荷は相当大きくなったみたいで起動させるのにも1気圧近い圧力が必要になった。
そして運転中には2気圧オーバーの圧力がかかってシリコンチューブが吹き飛ぶという
アクシデントが発生した。
その様子をご覧ください。
2気圧近くの圧力がかかるとシリコンチューブは膨らんでくる。
それでパイプとの摩擦力が減少して圧力に負けて吹き飛んでしまうのだ。
やっぱりしっかりと締め付けておかないと事故のもとだ。
もういちどやり直した。
今度は0.94Wを発電した。
何だか増速比を上げていくとパワーもアップする感じだ。
その辺りを表に纏めてみた。
結局は発電機の回転数が大きい方がパワーが出ている。(当たり前かぁ・・・・)
このエンジンは増速比を上げて発電機を早く回すことができる。
ストロークが20mmもあるからかな?
でもこのエンジンでは1Wの出力が精いっぱいだろう。
以前の実験では2Wが出せたと思っていたが勘違いだったのか・・・・・
明日は別のエンジンをチェックしてみよう。