古森病院@福岡市博多区 病院管理者のブログ

ベイサイドプレイス近隣にある長期滞在型病院です。投稿記事は管理者の独自見解であり、医療法人の見解ではありません。

極論で語る感染症内科

2016-09-10 23:23:08 | 
古森病院@福岡市博多区です。

スポーツのことには、あまりと言うか全く
関心がない管理人ですが、
今日は広島カープ球団が25年ぶりにセ.リーグ
優勝したとのことで、嬉しく思いました。

といっても、スポーツ音痴の管理人は
勿論、広島カープのファンと言う訳では
ありません。
管理人は福岡市出身ですが、
広島市に過去に8年住んで居たことが
あるため、広島市民の皆さんの広島カープへの
熱狂的な愛情をずっと見ておりました。
こどもへの早期教育も盛んです(笑)


かつての同僚の皆さん達がさぞかし
喜んでいるだろうと思って 嬉しく
ニュースを拝見しました。

今日は、「極論で語る感染者内科」と言う
丸善出版の
神戸大学の感染症内科教授の岩田健太郎先生の
本を読んでおりました。

そのなかのコラムに
「ピロリ菌は除菌すべきか?」と
言うページがありました。

以前は、ピロリ菌さえ退治すれば
日本人に多い胃癌撲滅と言う風潮が
高かったというか、今でも高いのですが、

消化器内科の中には
「でも結局、除菌に成功しても
毎年胃カメラだし。。」
「ピロリのせいで日本人は胃癌は多くても
バレット食道癌は欧米より少ない」
「ピロリが陰性でも、胃癌になることもある」

という矛盾を抱えつつ、除菌をとりあえず
勧める医師も少なくありません。管理人も
その中の一人です。

管理人の上司も「昔からおる菌を最近
発見したからと言って、親の敵のように
除菌しまくるのはおかしい」と言われつつ
頼まれて、ピロリ除菌の講演などされて
おられました。だってガイドラインには
逆らえないので。

岩田教授のコラムにも、管理人の
上司と同じような見解が書かれていて

最後に「ピロリ菌は病気の原因であり、
病気から身を守ってくれる存在である。
ピロリ菌は両義的な性格をもっているのである」
と書かれてあり、患者さん達にどれだけ
ご理解戴けるかわかりませんが、
臨床医学は一筋縄ではいかない面が多々あると
言うことを少しでも感じとって戴ければ
と思います。

http://komoriーhp.cloudーline.com/

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