オシメの陸上大会って・・・

以前、このブログでも少しだけ書いたのですが（「オシメの怒りって・・・」）、
オシメは陸上大会の選手に選ばれていました。
夏休みに入り、みんなはお休みの中、オシメは毎日学校に練習に通っていました。
そして先日、やっと本番の陸上大会が開催されました。今日はその時のお話しー

特別支援学校ばかりの大会なので出場校数が少なく、イキナリ県大会？！
大会当日、初めて行った本格的な陸上競技場を見て驚いたオシメ。
オ　「うわあ～、でっか～い！！！」

一応、ウチの県では最も大きなスポーツ施設で、
イベント用ドームが２つ・陸上競技場・補助陸上競技場・野球場・球戯場・プール・
テニスコート・相撲場・武道館・弓道場・トレーニング場・児童広場・芝生広場と、
これらが全て一体の総合スポーツ施設は、ト～ンでもなく大きくて広いです。
施設の端から端まで歩いて行くだけで、運動不足の私は筋肉痛を起こしそうでした・・・　

そんな施設の中にある、立派な陸上競技場で、オシメ達の大会は始まりました。

オシメは走り幅跳びの選手でした。
走り幅跳びの場所は、ちょうど観覧席の前でしたので、私達親はスグ前で見る事が出来ました。

競技が始まってまず気がついたのは、踏み切り地点の白ラインは無視・・・
その代わり、子供が飛ぶと、踏み切り地点に立っている判定員の人が、すばやく
その踏み切った場所に黄色い印をつけて、そこから飛行距離を測っていました。
一応学校では、ちゃんと踏み切りラインを守るように教えられてきたオシメ達でしたが、
やはり障害児が参加する大会なので、守れない子もいるのだと想像がつきました。

オシメ達走り幅跳び女子の選手は、全部で１５人。オシメは５番目でした。
観覧席から見ていた私は、思っていたよりずっと上手にオシメが飛ぶので驚きました。
小中高と、今まで走り幅跳びなんて、毎年春先にある体力テストでしかした事が無かったオシメです。
正直、小学生レベルだろうーと想像していましたが、とんでもない！
オシメは出来る限り踏み切りラインを守っていましたし、飛ぶフォームもなかなかの物でした。
きっと学校でかなりシッカリ教え込まれたのでしょう。オシメが練習を嫌がったのもわかる気がします。
１人３回づつ飛んだのですが、見ていた限りでは、オシメはかなりイイ線いってたと思います。

オシメの競技が終わったので、私はちょっと席を立ってジュースを買いに行きました。
戻ってくると、観覧席の人ごみの中にオシメが１人でポツンと座っています。

私　「戻ってきてたの。お疲れ様やったねえ～。」
オ　「・・・。」
オシメ、下を向いたまま顔を上げません。
私　「どうしたの？」
オ　「賞状・・もらえなかった・・・」
そう一言いうと、まるで堰を切ったかのように、ポロポロと涙を流して泣き出しました。
オ　「あ～ん、わたし４位だったの！私も賞状欲しかったよオ～～～！！」

どうやら私がジュースを買いに行っている間に、結果が発表されていたようです。
（競技場が広すぎて、ジュース１本買いに行くのに時間がかかって・・・）

泣きながら話すオシメの話しでは、
３位の子とオシメの記録の差は７cmだったそうです。
でもオシメの記録を聞いてみると、この日のオシメの記録は、それまでの記録よりもずっと伸びていて、
今までで一番良い記録だったんだそうです。
オシメは自己最高記録を11ｃｍも更新していたんですよ！

オシメにしてみれば、自分では今までで一番良い記録が出たにもかかわらず、
賞状が貰えなかったのが、そーとー悔しかったみたいです。

この大会では各競技事に１位～３位までがスグに発表され、
その都度、オリンピックみたいな表彰台(３段になったヤツ)に乗って、賞状や楯やトロフィーが受け取れるのです。
表彰台に立つ子は、そりゃあ　カッコイイですよお～。
あの表彰風景を見たら、”自分もあそこに登りたい！”と誰もが思うでしょうねえ～。

泣くオシメを、「オシメはまだ２年生だから、まだ来年もチャンスがあるよ。」と慰めると、
オ　「わたし、次こそ賞状欲しい！」　と、ご機嫌を直してくれました。

やれやれ、はじめはアレほど嫌がっていたのにー　┐(´ー｀)┌　と思いながらも、
秘かに私も、
”来年こそオシメがあの表彰台に上るところを見たい！”と、思ったのでしたー　


☆オシメに、どうして今回記録が伸びたのか聞いたところ、
　オ　「踏み切りラインを守らなくていい。って言われて、自分の好きな位置で踏切りが出来たからー」
　と言っていました。
　今までは、”踏み切りラインに合わせなくちゃ！”という事に気が取られて、
　思いきり飛べなかったみたいですね。