蒲田耕二の発言

コメントは実名で願います。

自爆テロ

2013-05-17 | 政治
今回の橋下徹の騒動、初めはうっかり発言だと思った。安倍自民に奪われた若者の支持をアケスケな話で取り戻そうとしたら裏目に出たね、ハハおもろ、とか思っていた。

しかしこれ、どうも違うんじゃないか。

弁護士ってのは、あらゆる発言に細かな計算を張りめぐらせる職業だよ。そうしないと、法廷闘争に勝てない。うっかり発言なんかすれば、たちまち相手に言質を取られる。

そういう訓練を若いときから受けてきた橋下が、参院選2か月前のタイミングで、あんな発言を自分から進んで理由なしにやるはずがない。バッシングを受けることぐらい、どんなバカでも予想できたはずだ。と考えると、あれはどう見ても衝動的ではなく計画的な発言だね。

なら、その理由はなんだ。

自民や民主の落ちこぼれ老人からなる維新の国会議員団と橋下とのあいだには、周知のとおりミゾがある。国政進出のために橋下はトシ寄りの人脈を借りたが、片山虎之助だの平沼赳夫なんていう55年体制の残りカスみたいな古ダヌキは本来、理念も意識も感性も橋下とは相容れないはずだ。ひたすらウザい目の上のタンコブだろう。

そこでこの際、荒療治で老害を退治してやろうと橋下は考え、自爆テロを仕掛けたんじゃないか。どうせ維新の支持率も低下する一方だし、それならいっそ徹底的に追い込んで老廃物を出し尽くせ。

自爆といっても、自分は選挙に出るわけじゃないから掠り傷も負わない。古ダヌキが力を失うだけだ。大野伴睦が喝破したとおり、サルは木から落ちてもサルだが、代議士は選挙に落ちればタダの人。

ただでさえ影の薄い片山なんか、顔はニコヤカに橋下の擁護なんかしているが、腹の中はハラワタが煮えくり返る思いだろう。といって、橋下が日本人の面汚しであることに変わりはないがね。
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