koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

11/9 宇部定期開院1

2019-12-27 | おもちゃ
11月度の宇部おもちゃ病院定期開院分の修理です。
これ書いてるのが12/27、今日から年末年始の冬休み。10日間もあるけど、やりたいことが山ほどあるw。早く今年の修理と今年のブログを終わらせなくてはww。

1件目、たまごっち。

ほかのドクターが「知り合いのだけど、精密電子機器でどこから手を付けていいやら…」と頼まれました。
開けてみると…、電源ラインと思われる表面実装のダイオードが、明らかに斜めになってる。

「見るからにコイツが怪しい!」と、再ハンダ付けしたところ、あっという間に復活しました。
(ハンダ溶かさずにこんなに斜めになっちゃうはずなく疑問ですが、とりあえずまっすぐに修正はせずに、再ハンダ付けだけしておきました。)

2件目、プラレール。(写真撮り忘れた…)
宇部工業高校の子と一緒にギアボックス分解して結構苦労した記憶はあるのだけど…、たしかモータピニオン取り替えたかしら…。

3件目、ガラピコぷ~……3回目の来院ですw。

前回修理した足がまた折れた、との事。それなりな修理をしたつもりなのですが、トホホ…。

分解してみると、前回入れたゼムクリップ針金の骨は残ってる。でも抜けてる…。

足の下側が中空で、しっかり止まらないんです…。しかし、だいぶ長めの骨を突っ込んで、普段足には圧縮力しかかからず、引っ張り力はあまりかからないはずなので、これでもつと思ったのですが、多分、足もって振り回したりするのじゃないかしら…w。

こういった骨折の場合、通常は横方向の折れに耐えれるように骨を入れて補修するのですが、今回は引っ張りに耐えれるように、針金で縫い繋ぐことにしました。

上下(写真では左右)に穴あけて、ゼムクリップ針金2本で上下を縫い付けます。
裏はこんな状況。

折り曲げて止めて、抜け防止&サビ防止で、エポキシかぶせて終了。
これでどうだ!もう抜けないに違いない。(抜けないといいなぁw。)

4件目、たまごっちがもう1個来ました。
写真撮り忘れました…が、修理件数カウントはしておきます。
「何も押さないのに変な音がする」とか「画面がチラチラする」との事…。
結論は「電池消耗」だったのですが、迷走しました…。
起動すると確かに画面がチラチラする…。電源ラインの電解コンデンサを外して確認するけど問題ない。外して戻すと、ちょっと状況が良くなった気がする。でも、画面のチラチラは完全には良くならない…。
オシロで液晶の信号を拾ってみたりとか、バックライト駆動ラインにコンデンサ入れてみたりとか散々悩んだんだけど、電池新しいのにしたらまともになりました。

確か最初に、手持ちのアナログテスターの電池チェックモードで確認して「そこそこ」の判定だったと思うのですが、ごそごそした後で再度測ってみると、だいぶ減ってました。
単4のアルカリ電池が入ってました。
単純に、「マンガン電池よりアルカリ電池の方が優れてる」と思ってたのですが、用途によってはそうでもないみたい。
「電池消耗=内部抵抗の上昇」で近似できると思ってたのですが、電圧供給能と電流供給能は違うのかもしれません。
アナログテスターの電池チェックモードは、ある程度の電流を流してると思われます。ちょっと消耗してきたアルカリ電池で「電流はまだ結構取り出せる」状態でも、電圧が下がって動作不良になってた可能性が考えられるかも。
ネットで調べると、マンガン電池は「しばらく休ませると電圧が復活する」という性質があり、テレビのリモコンみたいに、低電流で時々しか使わないようなものには適している。モータを使ったりして負荷電流の高いものには、やっぱりアルカリ電池の方がいい。といった事らしいです。
今回のたまごっちのように、まあLEDは付いてるにしても負荷電流があまり高くなくて、電圧は重要なものには、マンガン電池の方が適していたのかも。
(電池のチェックは「電圧計でするのはナンセンスで、電池チェックモードで電流供給能を測らないといけない!」と思っていましたが、今度から疑わしいときは電圧もチェックしよう…。)

さてもう1件、COB不良でマイコン換装案件があるのですが、別記事でアップします。

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