koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

2/9 宇部おもちゃ病院定期開院

2019-02-22 | おもちゃ
2月度の宇部おもちゃ病院定期開院です。

まず小さい物を3つ(同じ人の)。1件目、バス。

後輪の車軸が曲がって、ちゃんと走らなくなったとの事。
ローレットではまってる後輪を片側コネて抜いて、ペンチで車軸を修正。ベストではないものの、ほぼ走る様になりました。

2件目、スバルのアイサイトのおもちゃ。

後輪(駆動輪)が空回り。分解したら、前面に赤外線受光モジュールがついてたので、「リモコン操作じゃないですか?」と聞きましたが、「アイサイト」で、前方の障害物を検知して止まる作りでした。
ギアの割れかと思ったのですが、車軸とホイールの空回りでした。
両側共コネて抜いて、軸の段をニッパで噛んでみましたが、硬くてあまり傷が入らない…。どちらも気休めかもしれませんが、エポキシ塗って突っ込んでおきました。
多分、ミニカーの様に手で押して走らせようとして、空回りに至ったのではないかと想像します…。同じことすると再発しそうで不安ですが、とりあえずは走るので終了とします。

3件目、トミカのキャリアカー。(後ろのキャリア部分は、ひっくり返した状態の写真。)

トラクター(運転席の方)とトレーラーとを連結する部分、本来は突起が出てて、90°曲げた位置で突っ込むと、後は抜けにくくなる構造ですが、連結部の凸が折れて、引っ掛かりが無くなった状態…。
合金の鋳物の様な破断面です。ヤスリで頭を削って溝を掘って、プラスチック片をはめ込んでエポキシで固定して、凸を再生しました。強度的に不安ではありますが、ちゃんとはまるし、着脱可能になりました。

さて4件目、ミッキーの…、3輪車のハンドル部分。

「スイッチの入りが時々悪い。ベルが固い」との事。

スイッチはカギを回す作りですが、中身はスライドSWでした。分解したところ、接点変色気味だったので、ヤスリで磨いてよさげな感じ。
ベルは、摺動部のスベリが悪い様で、ちょっとヤスリを掛けようかとも思ったのですが、グリス塗るだけで良くなりました。

5件目、いつものIWAYAの犬です。

とりあえず、左前脚の骨折との事。分解してみると、いつもの「後ろ足の位置決め支点」も折損でした。

左前足は、支点の軸が刺さる部分がモゲてて、エポキシ固定としました。
「後ろ足の位置決め支点」は、いつもの様にφ4mmのプラ棒で補修。

入院で預かりにしてはいたのですが、ここまで開院時間内に補修して、終わったら置いて帰ろうと思い、ぬいぐるみを着せ直して試運転してみたのですが、なんか動きがおかしい…。足のバランスが悪くて、ちゃんと歩けないし、「イザリ」の動きも傾いてる…。

止む無く持って帰って、再度分解。右側の前足のクランクが外れてる(下記写真矢印部)…。固定されてないけど、普通外れないんだけど…と思って見てると、右前足の支点部に亀裂が入ってました。

多少盛っても大丈夫そうだったので、エポキシで盛って固定としました。
この補修で、ちゃんと歩くようになりました。

ここからは困難なヤツ…。6件目、メリー。

これは、開院中に他のドクターが対応してて、プーリーベルトの伸びによる空回りの判断で、ぼくの手持ちの手芸用コードで代替するべく手伝ってたのですが、どうしても回らず、ぼくが持って帰る羽目になった物です…。

家に持って帰って、長さちょい変えてコード繋ぎ直して再チャレンジするも、どうしても回らず…。
ケース閉めないとギアが定位置に固定されないので回らないし、閉めると中が見えず、どうして回らないか分からない…。
プーリー軸の両端をマイナスドライバ等で押さえて、奥さん(妻)に電池直結して貰って、回らない状況を観察。
プーリーちょっと浮かすと回り出す。その時、「ガシュー」っとこすれる音がする(開院会場では、うるさくて気付かなかった)。プーリーの下側がケーシングに当たって、見るとケーシングがだいぶ削れてます。どうして?最初から?

リューターでケーシング側をだいぶ削りましたが、まだ当たる。これ以上削ると、穴が明きそう…。モーター側に余裕が無いのだけど、プーリーずらして、なんとか当たらないようにしました。

これで回るはずなのに、組んでみるとまだ回らない…。何回も組んだりばらしたり。
また押さえて回転を見てみると、プーリーは回ってるのに、ウォームの次のギアが回ってない?

写真じゃちょっと分からないかもしれませんが、ウォーム右側、1mm弱程歯が摩耗していびつになってました。これを予備品に取り替えたら、や~っと回る様になりました。

さて最後、7件目。夢の子ネルルちゃんです。

「目(瞼)が途中で止まってしまう」との事。6件目に続いて、プーリーベルト滑りの予感…。

いつもの様に、電池BOXを留めてる結束バンドを外して、頭の手縫い部分をほどいて分解。(いつもは、薄い白い布のミシン掛けの部分もほどいてたのですが、今回は、ミシン掛け部はほどかず、手縫い部分だけほどいて修理チャレンジ。)

顔(目)の部分だけを分解したいのですが、胴体・首から全部バラしてかないと、頭部が分解できない構造…。バラバラにして、やっと駆動部に到達。
ギアBOX、最初反対側を開けて、おやコッチじゃなかった。

プーリー側を分解。ベルトは…、伸びてるっちゃ伸びてるだろうか…。

φ1mmの手芸用コードを繋いでベルト作成。取り替えて組み戻して回してみるも…、回らない…。
どこが回らないか、結局反対のギアの側を分解して確認。ケース組まないと、ギアがしっかり定位置にこないので確認しづらいが、指先で軸を押さえて動作確認してみると…、回ってるのに噛んでないギアが!

ピニオンの端っこの方で噛んでたようですが、その端っこの方の歯がボロボロになってる~。
摩耗というより、油?グリス?で劣化して朽ちたような感じ。どうという事のないm=0.5、10Tのピニオンですが、下の平歯車と一体なので、単純な取り替えだけでは無理…。ピニオンのとこだけ切り落として、何とか繋ぐことにします。

ノコで切ろうとしましたが、全然切れず。カッターで押したら、簡単に切れました。
さてどうしよう…。スペースに余裕があるので、平歯車側の軸に少し溝を切って、ゼムクリップを切った物を凸にして、ピニオンに噛ませる事にしました。(ああ、写真がちょっとピンボケ…)

これで軸にピニオンを圧入して、平歯車をセットしたらば、ちゃんと組で回る様になりました!
結局、プーリーベルトは替える必要なかったのかもしれませんが、全部組み戻して縫い戻して、終了です。
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