koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

11/28 ハンダ吸取器とステーション型ハンダごて買いましたw

2021-11-28 | PIC・電子工作
プリモプエルの修理で、かなり高頻度でハンダ付けしてます。これはもう、アマチュアの域を超えてるのじゃないかしら…。という事で、もうちょっと道具にお金を使ってもいいか?という事で、ポンプで吸い取る「自動ハンダ吸取器」と、ステーション型のハンダごてを買う事にしました!
という事で、到着!

HAKKOの自動ハンダ吸取器:FR-301と、ハンダごて:FX-888Dです。(右下に写ってるのは、今まで使ってたHAKKOの温調ハンダごて:FX-600です。)

温調ハンダごては、おもちゃドクター始めてしばらくして買ったのですが、非常に使いやすいです。普通のハンダごてだと、十分に温まるまで3分以上掛かりますが、温調ハンダごてはワット数が高い(FX-600は50W)し、こて先の近くまでヒーターが入ってるので、1分以内で使えるようになって非常に便利です。
こて先は「2C型(T18-C2)」を買い足してます。これは、FX-600を買った時に、(どこのショップか忘れましたが)たまたまマニアックなショップで、「絶対C型が使いやすい!」と力説するC型こて先推しで、2C型を付けて売ってたのですが、これが「当たり」です。もう普通の鉛筆型のこて先は使う気がしませんw。
1.25ピッチの狭いICの足やチップ部品の再ハンダ付けには、先端の角を使います。電池BOX端子の様に熱容量が高い箇所には、カットの「面」を使うと、高出力・高速復旧と相まって、昔使ってた30W電子工作用のハンダごてとは比べ物にならないぐらいちゃんと溶けてくれます。
HAKKOのハンダごてを使うなら、是非「2C型」をお勧めします!

さて前置きが長くなりましたが、まだ前置きw。
今まで、簡易吸取り器:通称「スッポン」を酷使してきましたが、ハンダごてと吸取器と両手を使うので、小さいスイッチ基板を逆作動ピンセットで咥えて、そのピンセットをラジペンの柄で押さえて、さらにそれに糸ハンダを重しにして、「スッポン!」と吸うのですが、

この「スッポン!」の衝撃で、基板が飛んでってしまう事が多いんです…。こてを当てながらなんとか隙間にノズルをできるだけ密着させて押し付けるので、どうしても反動が出ちゃうんですよね。

リード線ハンダ付け部のスルーホールランドの吸い取りも厳しいです。

ランドが小さいので、裏からランドに熱掛けながら、表からスッポンで吸い取りますが、裏も表も見えないのでやりにくいです。

やっと本題ですw。早速使ってみました。

説明書には「ランドではなく、リード線とはんだを加熱する様に心がけて下さい。ノズルを直接ランドに当てるとランドが剥離する恐れがあります。」と書いてあるのですが…、そんな0.1mm単位の微妙な押し付け調整は無理です…。ハンダの山にノズルを押し付けて、ハンダが解けたらノズルが下に下がる。下がったらボタンを押して吸引します。
(スイッチ取付けのスルーホールは、反対側の吸いが悪かった。裏まで溶けるまで数秒待ってから吸った方が良さそうです。)
リード線ハンダ付け部も吸い取ります。上の写真で見えてる面は、ハンダが乗ってないのでやりにくい。裏返してハンダの乗ってる方から吸えば吸い取れました。

吸い取った後はこんな感じ。

タクトスイッチの足は、広めの状態で基板穴に突っ込んであるので、外側に押し付けられたような状態になってます。その接触側でやっぱりハンダが切れてませんね。スッポンの時も同じでしたが、ここからハンダごてで足を押して、縁を切ってやる必要がありました。
まあ「吸っただけで一発で取れる!」という程ではありませんでしたが、少なくとも「しょっちゅう基盤が飛んでく」は解消されますw。

ちょっと難易度の高い物も吸ってみました。

スルーホールで付けられた電化製品のピンヘッダとコネクタを吸ってみます。

う~ん、いまいちです。無鉛ハンダで融点が高い心配があったので、温度設定上げて吸ってみました。途中で吸いが悪くなったのでノズルを掃除してみたりしましたが、ピンヘッダの方、コネれば取れるほどには吸い取れませんでした。コネクタの方は取付足のピンがノズル穴径より太いのもあって、ちゃんと吸えず。信号ピンの足もやっぱりいまいちですね…。
ノズル・フィルタの掃除をどのぐらいの頻度でしないといけないか、フィルタのモチはどうか等、もう少し様子見ですね。

そうそう、ステーション型ハンダごてのレビューを忘れてました。
元々の温調ハンダごて:FX-600が十分使いやすいのであまり期待してなかったのですが、まあまあ使いやすいです。70Wのおかげか、立ち上がりはFX-600より早い気がします。ステーションに温度が出るので、見てればいつ使い始められるか一目瞭然です。重量が軽いしコードもしなやかなので、手元が軽いです。
今回「コテ台」も期待してました。ずっとスポンジ式のクリーナを使い続けてますが、「ワイヤー式のクリーナってどうなんだろう?」と思ってました。

温調の無いハンダごてでは、ほっとくとコテ先が400℃以上とかに過熱してしまうので、水で濡らしたスポンジで「ジュッ」と温度を下げながらハンダ付けする必要があります。(有鉛ハンダのハンダ付けは340~350℃ぐらいでよく、それ以上上げるとヤニが飛ぶのが早くなって付きが悪くなるし、ハンダの酸化も進みます。)
温調ハンダごてだと「ジュッ」と温度を下げる必要はないので、ワイヤー式のクリーナでいい。また、コテ先に急激な温度低下を与えないし、蒸気によるコテ先悪化も無いので、温調ハンダごての場合はワイヤー式の方がいいらし、という情報があったので、気になってました。
で、ワイヤー式のクリーナを使ってみたのですが…、今のところスポンジの方がいいなぁ…w。コテ先があまりキレイにならない。また、今回のコテ台に付いてるヤツは底が浅いので、あまり強く突っ込むとコテ先が底に当たってしまう。まあ、これももう少し慣れるまで使ってみるかなぁ…。
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