さて、6/8の宇部おもちゃ病院の入院患者の修理が終わらず、ブログが滞ってます…。
このままではブログが溜まる一方なので、途中経過をアップしておきます。
修理品はファービーです。ある程度難航は予想してましたが、予想以上に難航しています。
着ぐるみを脱がしてしまって、外観写真をまだ取ってないので、写真は分解後から。
分解の詳細は、ラジオペンチさんにお任せしますw。
とにかく、目・口を動かすモーターが動かない事には、シーケンスが全く進まず、言葉もしゃべらないらしい。
分解状態でモーターのコネクター外して、電源つないでしばらくモーターをつついてると、ようやく回り出したけど、どうもいまいち。回ったり回らなかったりする。
構造が複雑なので気が進まないけど、分解を進めて、モーターを分解して、ブラシの確認をする。

やっぱりブラシはかなり傷んでいる。日本おもちゃ病院協会の技術講習でブラシ修理用としてもらった厚さ0.1mmのリン青銅板を切って折り曲げて、ブラシを作る。(もらったリン青銅板、残りが少なくなってきた。どこかで調達せねば…。)

左が元のブラシ、右が作ったヤツ。
分解途中に1ヶ所不具合な所が。モーター回転させても、目(瞼)が動かなかった。
最初、瞼の端っこのストッパーの突起が枠の外に外れて引っかかってたので、それを取ったけどまだ動かない。

引っ掛かった状態で無理やり何度も動かそうとしたせいか、摩擦力で目・瞼を動かすゴムが偏摩耗してしまって、当たりが弱くなってる様子。ここは、ゴムを作り直すのは困難そうだし、貼り足すのも不安だったので、ゴムの下に1mmぐらいの下敷きを両側敷いて、上げ底にした。
これで組み込んで試運転してみるが…、まだ回転が悪い。つついてやらないと回り始めなかったり、回っても途中で遅くなったりする…。目(瞼)の所に手を入れたのが抵抗になってるのだろうかと、下の写真の状態、目・口を外して、胴体の上げ下げ棒も外して負荷を下げて試運転してみるも、まだ回転悪い…。

あちこちグリスアップしてみるも、良くならない…。どうも、駆動で負荷掛かってるわけではなく、モーター自体の不調と思われる。気が進まないけど、モーター外して確認する…。

モーター外すには、ギア部の下面にあるピニオンを外さないといけないので、ギア部と基板を分離しないといけない。(ちなみにピニオンは、m=0.5の18Tだった。)
外したモーターはこちら。ブラシは手作りで取り替えた状態。

モーター単体で回してみても、やっぱりつついてやらないと回転始めなかったり、回転にムラがあったりする。改めて整流子もきれいに磨いてみたけど改善しない。手回ししても、特に重くない。ブラシと整流子はこれ以上どうしようもない。巻線に異常があると思われる。これは「モーター取替」しかないか…。
最近、AliExpressのお陰で、部品検索・調達が格段にレベルアップしたww。さすが「世界の工場」中国、日本で小売りしてない部品がいくらでも購入できる。
「dc motor 020」で検索すると、同じモーターが上がってくる。ケースの形状・構造が2種類あるので、同じ形のヤツ、送料入れて@80円ぐらいのを5個頼んでみた。
6/15に注文、7/3に到着。見た目、全く同じモーターをゲット!(軸がちょっと長いけど、特に干渉はしなさそう。)

念のため、電源つないで試運転してみる……。
先日作った電流計付きの可変電源で、試しに3V掛けて試運転してみると、なんと、電流が1.8~2A流れて過電流で電圧が下がる。設定下限の1.2Vまで下げても、1.8A流れる。これじゃダメなんじゃない…?
つけてあったモーターは、端子両端にヒューズか抵抗かが付けてある。カラーコード:橙橙金銀なので、3.3Ωかしら。抵抗掛けて電流下げてる、又は駆動回路側で電流を制限してる?
(先輩から指摘有り)端子両端には緑色の胴体のノイズ減衰の為のインダクタがつけてある。カラーコード:橙橙金銀なので3.3μH。とりあえず取り付けて回してみよう、と思ったら、駆動回路が壊れたー!
壊れたら直すしかない…。基板裏はこんな感じ。

基板表はこんな感じ。

下の方にトランジスタがたくさんついてる辺がモーター駆動回路部分。
回路を起こそうかと思ったけど、両面基板で追うの大変なので断念。テスターでB-C、B-E間の導通当たって、壊れたトランジスタの当たりを付ける、駆動回路部右上のS8550が1個、断線モードで破損してた。
何故かリード部品のS8550の手持ちがなかったので、「大は小を兼ねる」SS8550で取替え。(違いは、S8550はIcMax=0.7Aに対し、SS8550はIcMax=1.5A)
これで、リセット押したらモーター行きターミナルに5V掛かる様になったので、駆動回路は多分復活。
さて、問題のモーターですが、右が元々ついてたモーター。左が隣国から仕入れたモーター。

この写真だとわかりにくいですが、巻線の太さが全然違う。右は髪の毛よりも細いぐらいのニクロム線で、だいたいFA-130なんかもこんな感じ。左は明らかに太い。直径で3~5倍はありそう。たしかに、巻線が「高電流仕様」です。
「抵抗入れたら行けないか?」と、1/4Wの10Ωの抵抗を両側に入れて、4V・0.2Aぐらい掛けてみましたが、アホです。モーター回らないのに、抵抗がキンキンに加熱して火傷しそうになっただけでしたw。
購入した商品のページには「3V voltage test, no-load current is about 70MA, stall current is about 335MA load speed of about 11,800 per minute」と書いてある。3Vで0.07Aはちょっと低すぎるかな?とも思うけど、写真の巻線もやっぱり細い。これは、書いてある通りのスペックのモーター送り直しか払い戻しか、「異議申し立て」するしかないなぁ…。
Aliの「020」で引っかかる商品を色々みてくと、「Voltage: 1-4.5V (tested is 3.7V)、Speed: 58000 rpm (4.5V up to 70,000 rpm)、Current: 1.6A」で、写真の巻線も太いヤツがある。(同じく「3Vで70mA」と書いてあるのに、巻線が太い写真の店もある。)
「こっちのスペックに近いんじゃないの?仕様を調べて結果を教えて下さい。正しい仕様のモーターを送り直すか払い戻しして!」と、異議申し立てしました。
という事で、今回はここまででブログアップとしておきます。
このままではブログが溜まる一方なので、途中経過をアップしておきます。
修理品はファービーです。ある程度難航は予想してましたが、予想以上に難航しています。
着ぐるみを脱がしてしまって、外観写真をまだ取ってないので、写真は分解後から。
分解の詳細は、ラジオペンチさんにお任せしますw。
とにかく、目・口を動かすモーターが動かない事には、シーケンスが全く進まず、言葉もしゃべらないらしい。
分解状態でモーターのコネクター外して、電源つないでしばらくモーターをつついてると、ようやく回り出したけど、どうもいまいち。回ったり回らなかったりする。
構造が複雑なので気が進まないけど、分解を進めて、モーターを分解して、ブラシの確認をする。

やっぱりブラシはかなり傷んでいる。日本おもちゃ病院協会の技術講習でブラシ修理用としてもらった厚さ0.1mmのリン青銅板を切って折り曲げて、ブラシを作る。(もらったリン青銅板、残りが少なくなってきた。どこかで調達せねば…。)

左が元のブラシ、右が作ったヤツ。
分解途中に1ヶ所不具合な所が。モーター回転させても、目(瞼)が動かなかった。
最初、瞼の端っこのストッパーの突起が枠の外に外れて引っかかってたので、それを取ったけどまだ動かない。

引っ掛かった状態で無理やり何度も動かそうとしたせいか、摩擦力で目・瞼を動かすゴムが偏摩耗してしまって、当たりが弱くなってる様子。ここは、ゴムを作り直すのは困難そうだし、貼り足すのも不安だったので、ゴムの下に1mmぐらいの下敷きを両側敷いて、上げ底にした。
これで組み込んで試運転してみるが…、まだ回転が悪い。つついてやらないと回り始めなかったり、回っても途中で遅くなったりする…。目(瞼)の所に手を入れたのが抵抗になってるのだろうかと、下の写真の状態、目・口を外して、胴体の上げ下げ棒も外して負荷を下げて試運転してみるも、まだ回転悪い…。

あちこちグリスアップしてみるも、良くならない…。どうも、駆動で負荷掛かってるわけではなく、モーター自体の不調と思われる。気が進まないけど、モーター外して確認する…。

モーター外すには、ギア部の下面にあるピニオンを外さないといけないので、ギア部と基板を分離しないといけない。(ちなみにピニオンは、m=0.5の18Tだった。)
外したモーターはこちら。ブラシは手作りで取り替えた状態。

モーター単体で回してみても、やっぱりつついてやらないと回転始めなかったり、回転にムラがあったりする。改めて整流子もきれいに磨いてみたけど改善しない。手回ししても、特に重くない。ブラシと整流子はこれ以上どうしようもない。巻線に異常があると思われる。これは「モーター取替」しかないか…。
最近、AliExpressのお陰で、部品検索・調達が格段にレベルアップしたww。さすが「世界の工場」中国、日本で小売りしてない部品がいくらでも購入できる。
「dc motor 020」で検索すると、同じモーターが上がってくる。ケースの形状・構造が2種類あるので、同じ形のヤツ、送料入れて@80円ぐらいのを5個頼んでみた。
6/15に注文、7/3に到着。見た目、全く同じモーターをゲット!(軸がちょっと長いけど、特に干渉はしなさそう。)

念のため、電源つないで試運転してみる……。
先日作った電流計付きの可変電源で、試しに3V掛けて試運転してみると、なんと、電流が1.8~2A流れて過電流で電圧が下がる。設定下限の1.2Vまで下げても、1.8A流れる。これじゃダメなんじゃない…?
つけてあったモーターは、
(先輩から指摘有り)端子両端には緑色の胴体のノイズ減衰の為のインダクタがつけてある。カラーコード:橙橙金銀なので3.3μH。とりあえず取り付けて回してみよう、と思ったら、駆動回路が壊れたー!
壊れたら直すしかない…。基板裏はこんな感じ。

基板表はこんな感じ。

下の方にトランジスタがたくさんついてる辺がモーター駆動回路部分。
回路を起こそうかと思ったけど、両面基板で追うの大変なので断念。テスターでB-C、B-E間の導通当たって、壊れたトランジスタの当たりを付ける、駆動回路部右上のS8550が1個、断線モードで破損してた。
何故かリード部品のS8550の手持ちがなかったので、「大は小を兼ねる」SS8550で取替え。(違いは、S8550はIcMax=0.7Aに対し、SS8550はIcMax=1.5A)
これで、リセット押したらモーター行きターミナルに5V掛かる様になったので、駆動回路は多分復活。
さて、問題のモーターですが、右が元々ついてたモーター。左が隣国から仕入れたモーター。

この写真だとわかりにくいですが、巻線の太さが全然違う。右は髪の毛よりも細いぐらいのニクロム線で、だいたいFA-130なんかもこんな感じ。左は明らかに太い。直径で3~5倍はありそう。たしかに、巻線が「高電流仕様」です。
「抵抗入れたら行けないか?」と、1/4Wの10Ωの抵抗を両側に入れて、4V・0.2Aぐらい掛けてみましたが、アホです。モーター回らないのに、抵抗がキンキンに加熱して火傷しそうになっただけでしたw。
購入した商品のページには「3V voltage test, no-load current is about 70MA, stall current is about 335MA load speed of about 11,800 per minute」と書いてある。3Vで0.07Aはちょっと低すぎるかな?とも思うけど、写真の巻線もやっぱり細い。これは、書いてある通りのスペックのモーター送り直しか払い戻しか、「異議申し立て」するしかないなぁ…。
Aliの「020」で引っかかる商品を色々みてくと、「Voltage: 1-4.5V (tested is 3.7V)、Speed: 58000 rpm (4.5V up to 70,000 rpm)、Current: 1.6A」で、写真の巻線も太いヤツがある。(同じく「3Vで70mA」と書いてあるのに、巻線が太い写真の店もある。)
「こっちのスペックに近いんじゃないの?仕様を調べて結果を教えて下さい。正しい仕様のモーターを送り直すか払い戻しして!」と、異議申し立てしました。
という事で、今回はここまででブログアップとしておきます。
何度も見た事あるのに、先入観で気付きませんでした。ご指摘ありがとうございます。